スタートライン の商品レビュー

喜多川泰【著】

2022/01/15

いい本だった。
小学生の頃は、目の前のことに全力だったのが、時が経つにつれて「それは役に立つのか。現実を考えたらどうなのか。」と言う考え方になっていくところに共感した。いくつ歳をとっても初心を忘れないことの大切さを学んだ。

プロローグとエピローグの対比が面白い。同じ場所、会話でも語り手が違うところがエモい。

今まで本を読んで知識を得てきたが、得た知識を自分の人生にどう活用するかで自分の本に対する価値が決まると言う考えを知り、是非とも実践していきたい。

2021/12/26

素敵な恋愛小説でした。スタートラインと言う言葉に惹きつけられて、読み始めてみたのですが、やはりスタートラインは、何歳になってからでも、可能だと思いましたね。

印象に残ったところ

「幸せってこういう日常のことを言うんだって、お母さんが亡くなってから何度も考えた。何も特別なことなんて起こらない。」
「特別いいことがあったわけでも、急に嬉しいことが降って湧いてくるわけでもない。ただ、みんなでいつものように食卓を囲んで、いつものように話をする。それこそが幸せなんだなぁって。」

改めて幸せの価値観を見直すきっかけになった。
幸せは、楽しいこと、悲しいことを一緒に共有できる家族や仲間がいることだと思った。

2021/12/20

高校３年生の爽やかな高校生活の話。将来の夢とか、いつだって過去のものにせず、やりたいことやれるのが幸せなんだろうなぁ。まず、行動か…。

2021/12/21

私も瑞穂ちゃんの方かな。ちょっと熱さが空回りしてて「そんな超人的な人の話ばかり聞いてないで、少しは現実を見てよ。」と言いたくなっちゃう。
2人交互に語る形式とまとめ方は好き。

2021/09/23

ベタな恋愛話に名言が詰まっていて深い話。

私も小・中学生の頃が1番楽しくてあの頃に戻りたいと考えていたことがある。
それは、筆者が言うように何事も深く考えずに本気で取り組んでいるから。いつしか学びと経験を得て行動の結論がわかるようになり、より賢明な行動をとるようになり、それが行動の範囲を狭めてしまうようになる。
結論がわかっていることはやる、不可能なことはやらない、そうして「夢」がなくなっていく。

だが、この物語を通して「夢」と本気で向き合って「夢」としている人と、単に生きるための手段を夢と掲げている人がいることに気付かされる。ほとんどの人が後者であろう。

夢は「やりたいこと」ではなく「やらなければならないこと」に変わる人と、「やりたいこと」のままでいられる人がいる。ほとんどの人が前者であろう。

日本の学校では、多少科目は選べるものの、何をやりたいか・勉強したいかという気持ちより、受験に出るから勉強するという義務が強く、目の前の勉強に精一杯で自分が何に興味があるのか、何をしたいのかわからないまま大学、社会人へと進んでいく。
「何となく」の理由、あるいは自分の経験から「理由」や「目標」を作り出す。
もちろん仕事だけが夢ではないが、10代を過ごした学校のように「夢」について考える機会が増えていったら良いのにと思わされるストーリーだった。

2021/09/21

『学校を卒業してからが本当の勉強だから、今のうちにできるだけ勉強を楽しめる人になれ』

『美容師は１ヶ月に最低でも、ジャンルの違う3冊の本と2本の映画、1本の講演会くらいは経験しておかないとダメだ』

その他にも、そうだよなあ、と思わせる内容が自然なストーリーで入ってくる作品。
ストーリー自体はベタだが、だからこそ読みやすく、自然に言葉が入ってくるよい作品と感じた。

2021/09/05

やりたいことを挑戦するための勇気をもらえる作品だった。希望を持てるようになる作品であるとともに、主人公2人の視点から話が進められるという作品でもあった。主人公と同世代の私にとってはとても面白かった。

2021/07/08

人生は思い通りにはならない。
けれど、今の状況も想像は出来なかった。
人生はどうなるか分からない。

自分もこれまでの人生で強く感じてきたことだから、共感出来たし、好きなタイプのストーリーだった。

2人の恋の場面が短かったのは少し残念。
通じ合ってからのストーリーももっと欲しかった。

2021/06/08

主人公二人の想い、考え、思考が書かれていて、時には言葉に励まされ、時には胸を締め付けられる。
恋愛小説のようで、自己啓発本のような場面もあり、キュンキュンしながらも時に勇気づけられる。
読んでいる間、ずーっとカイロで温められていたのが、読み終わり、本を閉じた途端にチョコミントを食べた時のような爽快感があった(たけのこ談)。
良書。

2021/06/04

「現実を見ろ」「諦めろ」など、周りからの意見に振り回され足を引っ張られてきた人にはすごく刺さる作品だと思います。
特に「未来に恋する」というフレーズが印象的で、人を好きになるのと同じように、未来に対してときめきを持って生きていたいと感じました。
先のことなんてわからない時代なのに安定を求めて、やらない理由を探しまくって勝負を避けて、傷つくことを恐れてきた自分にグサグサきました(笑)人生に躓いた時に読みたい本です。