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獣の奏者(4) の商品レビュー

4.4

276件のお客様レビュー

  1. 5つ

    139

  2. 4つ

    90

  3. 3つ

    22

  4. 2つ

    2

  5. 1つ

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2016/03/16

エリン、死んじゃうんですね。 あと、災いも、そう言う事だったのかっと思いました。 戦が始まり、闘蛇と王獣が狂いだし、ジェシがアルに乗ってエリンのところに来た時に「あぁ、音無し笛を吹くんだなぁ。この災いを止めるために死んでしまうのかなぁ。」っと思ってしまいました。 戦が終わって...

エリン、死んじゃうんですね。 あと、災いも、そう言う事だったのかっと思いました。 戦が始まり、闘蛇と王獣が狂いだし、ジェシがアルに乗ってエリンのところに来た時に「あぁ、音無し笛を吹くんだなぁ。この災いを止めるために死んでしまうのかなぁ。」っと思ってしまいました。 戦が終わって4日間、エリンは生きてたのは、エリンの家族にとっても良かったと思いました。ただ、リランが死んでしまったと聞かされた時、僕の方が涙が出ました。なんか、ずっと一緒に育ってきたという思い出がいっきに蘇ってきて泣けました。 アルを野に返す事ができた事も良かった事の1つです。エリン自身が野に返す事はできなかったけれど、その想いは受け継がれていったと言うことです。 イアルは孫まで抱けたんですね。ジェシはどんな人と結婚したのでしょう?結構、早い結婚だったのかな? 精霊の守り人のインタビューに養老孟司さんが出ていました。ファンタジーは最初からウソだが、ウソと分かっているけれど、そこに出てくる登場人物に感情移入出来る点でいい。と言っていました。僕も、それを聞いて、納得でした。

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2016/01/14

4巻完結編。 個人として人間として社会としての闇や葛藤が色濃い巻である。ここにくるとストーリーより裏に流れる黒々しいものの圧迫感が強い。 謎が解かれ、2巻で棚上げであった問題も結末を迎え、次世代に意思が引き継がれていく。まさに完結するわけであるがこの寂寥感。 不完全なまま終わる2...

4巻完結編。 個人として人間として社会としての闇や葛藤が色濃い巻である。ここにくるとストーリーより裏に流れる黒々しいものの圧迫感が強い。 謎が解かれ、2巻で棚上げであった問題も結末を迎え、次世代に意思が引き継がれていく。まさに完結するわけであるがこの寂寥感。 不完全なまま終わる2巻が好きです。 だからといって3,4巻がないのは嫌ですが--;

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2016/01/05

このシリーズを一気に読めた幸せ。 もちろん、一巻が出るごとにやきもきしながら続きを楽しみにする読み方もアリだとは思いますが熱が冷めぬうちに一気に読めたのが本当にありがたい。 過去の悲劇はひた隠しにするのではなく、語り継いでいかないと風化して忘れてしまうんだなあ…と読んでいて思い...

このシリーズを一気に読めた幸せ。 もちろん、一巻が出るごとにやきもきしながら続きを楽しみにする読み方もアリだとは思いますが熱が冷めぬうちに一気に読めたのが本当にありがたい。 過去の悲劇はひた隠しにするのではなく、語り継いでいかないと風化して忘れてしまうんだなあ…と読んでいて思いました。この話を読みながら制御できない力を使う辺り原子力と似ているな、なんて思いながら読みました。大変な恩恵は受けているけれども人がどうしようもできない、触れてはならない部分もあるんじゃないのだろうか、と。ヒトだって所詮、自然の一部分なのだから制御できない、到底かなうことのない力があることを知り畏れるということが必要なのではないかと思うのです。いや、面白かったです。

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2016/01/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

彼女が迎えた結末にとてもせつなくなった。 つかの間の幸せではないものも得てほしかったなって思いました。

Posted byブクログ

2015/12/19

完結編は一気読みやった……。 なんかもう、なんかもう! この物語におけるエリンが家族をもつ意味がすごいわかった。ジェシのいる意味も。 そういうことかー。 これはすごい。全ての謎がきちんと解けてる。 ここまで読むと、王獣編で終わるとか上橋せんせいマジですか?!って涙目になるね(笑)...

完結編は一気読みやった……。 なんかもう、なんかもう! この物語におけるエリンが家族をもつ意味がすごいわかった。ジェシのいる意味も。 そういうことかー。 これはすごい。全ての謎がきちんと解けてる。 ここまで読むと、王獣編で終わるとか上橋せんせいマジですか?!って涙目になるね(笑) いやーすごい面白かった。最後まで読んで良かった。 久しぶりにどっぷり物語の世界に入り込めて幸せやったなー。 是非もう一度最初から読みなおしたい。

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2015/12/12

獣の奏者、完結編。 壮大な物語が終わってしまうのは寂しい気もしなくはないが、充実した気分。 壮大であるが故、最期の方がちょっと物足りない感じはある。終わらせ方、そこへの持っていき方は悪くないのだがなんか物足りない。 ただ単にもっとこの世界を見ていたいだけかもしれないが…… エリ...

獣の奏者、完結編。 壮大な物語が終わってしまうのは寂しい気もしなくはないが、充実した気分。 壮大であるが故、最期の方がちょっと物足りない感じはある。終わらせ方、そこへの持っていき方は悪くないのだがなんか物足りない。 ただ単にもっとこの世界を見ていたいだけかもしれないが…… エリンの望んだ王獣の解放、エリン自身はなす事が出来なかったと悔やんでいたが、エリンが残したもの、伝えたものによってそれが叶った。 エリンがそれを知る事は出来ないのは悲しい、だがエリンが歩いた軌跡がしっかりと受け継がれる……そこ、凄い感動しました。 全体を通して凄い面白かったんだけど前半の1、2巻の方が良かった様に思う。3、4巻も面白いんだが暗い話が多かったからかな。 でも終り方は後編の方が好きだ(笑)

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2015/12/11

誰の気持ちになってもただ幸せ、で終われない。 切なさが誰の中にもあると思う。 どうして誰も彼も、何もかも、あるままでいられないのか。 息苦しくなるこれをファンタジーとか物語、で終わらせられない。けれど、あるがまま、自然で生きていくことも難しい世の中だけど、少しずつ自分の行く道を...

誰の気持ちになってもただ幸せ、で終われない。 切なさが誰の中にもあると思う。 どうして誰も彼も、何もかも、あるままでいられないのか。 息苦しくなるこれをファンタジーとか物語、で終わらせられない。けれど、あるがまま、自然で生きていくことも難しい世の中だけど、少しずつ自分の行く道を見極めたい。 上橋さんの物語はこれで二作目だけど、どこかやはり通ずるものがある。 どちらもとても好き。

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2015/11/22

壮絶だった。中盤からは先を読むのが怖くてページを捲るのを何度も躊躇いつつも、やっぱり行く末が知りたくて追いかけ続けた。色々な本と素敵な出会いをしてきたけれど、このシリーズほどに圧倒され、のめり込んだ作品はなかなかない。ずっと第3者としてエリンの行く末を見ていた身として読後は何とも...

壮絶だった。中盤からは先を読むのが怖くてページを捲るのを何度も躊躇いつつも、やっぱり行く末が知りたくて追いかけ続けた。色々な本と素敵な出会いをしてきたけれど、このシリーズほどに圧倒され、のめり込んだ作品はなかなかない。ずっと第3者としてエリンの行く末を見ていた身として読後は何とも言えない気持ちで胸がいっぱいになる。様々な思いが駆け巡る。エリンは本当に報われたのだろうか。幸せだったのだろうか。イアルとジェシと何でもない日常を家族と過ごして欲しかった。それでも彼女は最後まで国の人々の、獣達の、家族のために、止まらなかった。彼女らしい最期だった。 エリンのおかげで国は良くなったのかもしれないけれど、エリン自身にもっともっと幸せになってほしかった。もっと生きてほしかった。私はそう思ってしまうけれど、きっとエリンは『自分は充分恵まれていた。』『幸せだった。』と言うのだろう。私はそんな愚かで、誰より優しいエリンの事が大好きだ。

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2015/11/16

やっぱり闘蛇編・王獣編で完結しておいた方がよかったような・・・。 この物語を深く味わうために、作者が考えた背景・歴史を知ることは必要だとは思うけれど、勢いが落ちた感は否めない。 そして、悩んで迷って考え抜いてその日を迎えたからにしても、あっさり王獣を飛ばしすぎたことに少し違和感。...

やっぱり闘蛇編・王獣編で完結しておいた方がよかったような・・・。 この物語を深く味わうために、作者が考えた背景・歴史を知ることは必要だとは思うけれど、勢いが落ちた感は否めない。 そして、悩んで迷って考え抜いてその日を迎えたからにしても、あっさり王獣を飛ばしすぎたことに少し違和感。 けれど、人ととは、さらに生き物とはを考えさせる当たり、ファンタジーの域を超えててさすが上橋さんだなとは思わせる。

Posted byブクログ

2015/09/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

今回はネタバレ御免。 エリン一家が穏やかに暮らせることを祈って読み進めたが、分かっていながらも自分の思いとは反対の方向へ突き進んでいくのが切なかった。 悲しいことや辛いことがたくさんあって全然ハッピーエンドではないが、戦のあとの四日間の話は本当に短い間だけどエリン一家に安らぎが訪れたのかなと思い胸が熱くなった。 これからもカザルムの二本の木がずっと寄り添いながらジェシとこの世界の未来を見守っていてほしいと思う。 この物語を読めて本当に幸せでした。

Posted byブクログ