小説講座 売れる作家の全技術 の商品レビュー
小説を書くための技術が一冊の本に凝縮できるのならば小説家の仕事はそうたいしたものではないと考えるか、この内容をもってしても本来売れる小説家になるためには足りず+αは自分の才能だと思えるか。まあどちらに関してもそう考えていたら売れるレベルには到達しないだろう。 それよりも大沢在...
小説を書くための技術が一冊の本に凝縮できるのならば小説家の仕事はそうたいしたものではないと考えるか、この内容をもってしても本来売れる小説家になるためには足りず+αは自分の才能だと思えるか。まあどちらに関してもそう考えていたら売れるレベルには到達しないだろう。 それよりも大沢在昌という小説家の存在技術をこの生徒たちが証明したのかどうか知りたい。デビューできた人たちがいるのかいないのか? 一人称の書き方 強いキャラクターのつくり方 会話文の秘密 プロットのつくり方 小説には「トゲ」が必要 文章と描写を磨け 強い感情を描く 課題 一人称で書く 原稿用紙30 ラストで「ひっくり返す」物語を書く 原稿用紙40 自分の書きたい世界を書く 原稿用紙50 テーマ競作 「バラ」と「古い建物」を入れた物語を書く 原稿用紙40 テーマ競作 「恐怖」の感情を書く
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そんなに全てを明らかにはしていないような…普通にたくさん小説を読んでいる人ならわかりそうなことばかり。確かによくまとまっているとは思うけど…そこは別にいいんじゃないだろうか。読者をなめてるんだろうか、それともプロの作家というのはたいしたことないのだろうか。 才能は教えられないと書...
そんなに全てを明らかにはしていないような…普通にたくさん小説を読んでいる人ならわかりそうなことばかり。確かによくまとまっているとは思うけど…そこは別にいいんじゃないだろうか。読者をなめてるんだろうか、それともプロの作家というのはたいしたことないのだろうか。 才能は教えられないと書いてあったけど、この本を手に取った人が一番知りたいのはその部分で、彼の中にあるその才能の部分をできる限り語ってほしかった。それは言葉で説明できないかもしれないけど、出来る限り試みてほしかった、全部語ると言うのなら。もうなんかアイデアの出し方的なものでもいいから。ひらめいたときのこととか。 まぁタイトルが全技術だからね、小説の大事なものって技術じゃないんだろうなぁ。 ただ、エンタメ小説が何を考えて、何を目指して書いているか、少しわかった気がした。分からなかった人に分からせる本って、すごいことなんじゃないだろうか。というわけて、
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新宿鮫でお馴染みの作者、大沢在昌氏の小説創作指南。 具体的かつ、分かりやすく、しかもこのような本にありがちな「退屈さ」を感じさせない秀逸な内容。 氏のエンターテイメントに対する意識の高さが講座自体にも滲み出ている。
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小説を書くに当たって心得ておきたいことや、陥りやすい落とし穴などが書かれていてとても勉強になった。 出版業界の縮小に伴い激化していく作家社会でどうやって生き残るか。結局はインプットとアウトプット(特にインプット)、そして無から有を悩んで悩んでひねり出す努力というところに尽きるよう...
小説を書くに当たって心得ておきたいことや、陥りやすい落とし穴などが書かれていてとても勉強になった。 出版業界の縮小に伴い激化していく作家社会でどうやって生き残るか。結局はインプットとアウトプット(特にインプット)、そして無から有を悩んで悩んでひねり出す努力というところに尽きるようだ。 ただ作家になるのではなく、「生き残る」作家に私もなりたい。
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読むことによって、読者の気持ちに変化を与えることが小説の目的だと感じた。①作者が地の文で説明するのでなく、登場人物の会話から想像し感じてもらうこと。②登場人物にはインパクトのある特徴を持たせること。③主役には様々な逆境を与えること。④謎を二重に用意すること。⑤伏線を張ること。⑤誰...
読むことによって、読者の気持ちに変化を与えることが小説の目的だと感じた。①作者が地の文で説明するのでなく、登場人物の会話から想像し感じてもらうこと。②登場人物にはインパクトのある特徴を持たせること。③主役には様々な逆境を与えること。④謎を二重に用意すること。⑤伏線を張ること。⑤誰も思いつかないようなアイデアを考え抜くこと。⑥誰の視点で書いているのかを意識すること。⑦周りの環境(気象条件や匂いなど)を忘れないこと。
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小説書くのってこんなに大変なんだということが分かった。でも、ここまでのノウハウを開示してくれた著者に感謝します。
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私自身は小説を書いたことも書く気も今のところ無い. 角川の優待でなんとなくこの本をもらった. 作家がどのような意識で物語を作り構成するとよいかが書かれている. 今後小説を読むときに意識して,作家が何を考えて文を作っているかも想像しながら読んでみたいと思った.読むのはラノベばっか...
私自身は小説を書いたことも書く気も今のところ無い. 角川の優待でなんとなくこの本をもらった. 作家がどのような意識で物語を作り構成するとよいかが書かれている. 今後小説を読むときに意識して,作家が何を考えて文を作っているかも想像しながら読んでみたいと思った.読むのはラノベばっかりですけどね.
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
<印象的な箇所のクリッピング> ・白い紙に白い星を書くより、白い星を書いた後、周りを黒く塗りつぶした方が、星の輝きがひきたつ。 ・惨めさを書くには、惨めな人の周りを黒く塗りつぶしていって、惨めな人の惨めさを引き立たせる。 ・作家である自分専用の劇団を持つ。小説の中で、自分の劇団の役者にいろんな役者をやらせる。 ・「喪失と獲得」何かを失った人間が何かを得ることで物語になる。 ・80枚の新人賞なら60枚のストーリーを作る。残り20枚は艶出しに使う。 ・まっすぐのプロットはつまらない。ぶらす幅を持たせる。 ・ストーリーやプロットで読者を楽しませるのではない「何か」は年齢や経験で出てくる。 ・「感情的な文章」と「感情を刺激する文章」は別。 ・対象年齢低目の作品でも、自分より年上が読むと言うつもりで小説を書く。 ・年上の読者を想定するからといって、古いことを書けばいいということではない。年配の読者はむしろ新しいことを求めている。 ・クライマックスは2つ用意する。1つ目の謎の次に2つ目の謎を用意する。小説ははみ出したところから面白くなる。 ・登場人物は書かれていない時も、生活していることを意識する。 ・強いタイトルを作る。 ・打席に立つときのイチローみたく、何かしら執筆前の儀式を決めて、自分の意欲やトーンを維持する。 ・プロの作家にたまたまはない。ある一定の水準の作品を毎回出せるのがプロ。 ・プロの世界はみなさんよりさらに上のレベルの人たちが、さらに上を目指そうとしてしのぎを削っている世界。 ・作家と編集者の相性がいいからといって、いい担当になるとは限らない。 ・仕事の依頼は断るな。締切も守る。 ・50人の新人作家がいて、1人売れれば、残り49人だめでも黒字になるのが編集者。だから、編集者の甘い言葉を信じてはいけない。 ・新人賞受賞後の次の作品が作家の運命を決める。 ・自分を抑制して読者をじらせる。 ・どんなに恥ずかしい話やみっともない話を書いたって、作家がひどい人だとは思われない。小説は作り物だから。小説は作り物だということを事あるごとに自分に言い聞かせる。そうすればどんどん話が広がるし、逸脱することができる。 <レビュー> 森博嗣の「小説家という職業」と一緒に読むと、考え方違う部分たくさんあり、重なる部分も若干あり、ためになる。大沢さんは若くして専業作家デビュー、森さんは年を取ってから大学教授しつつ兼業作家デビュー。いろんな形がある。
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こんなにふせんを張りまくった本は、久しぶりだろう。 本、文章術、作家論、全てのジャンルを網羅している素晴らしい一冊。 のっけから、初版4000部、定価1700円、印税10%とした場合の 手取り額68万円という事実が出される。 いくら力作を書いてもこの程度と言う現実、そして 本書...
こんなにふせんを張りまくった本は、久しぶりだろう。 本、文章術、作家論、全てのジャンルを網羅している素晴らしい一冊。 のっけから、初版4000部、定価1700円、印税10%とした場合の 手取り額68万円という事実が出される。 いくら力作を書いてもこの程度と言う現実、そして 本書で語られているように、プロはそれでも書き続けて”売れる” 作品を出すことが条件ということ。 作家としてデビューすることは簡単、ただしプロとして 続けていくことは別物、は本書を読んで納得した。 「本を一冊出すために、どれだけ多くの人が労力を使ったかを 感じなければならない」 「本書を手に取ってくれるかもしれない、見えない読者のことを考えて 決して疎かな作品を作らない」 安易に作家デビューを考えてしまいがちだが、 売れている作家はすごいんだ、ということを実感させられた。 本書は講義形式で、プロ志望の方々の作品も解説、批評しながら 進んで行くが、読む限りおそらくこの中からはデビューできた人は いないんじゃないかと思った。 やっぱり、それくらいプロとそれ以外の差は大きい。
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デビュー作だけで消えていく作家、今でも最前線で活躍する作家、作家の技術について書いてはあるけど、それ以上に作家として生きていく生き様について読ませてもらった気がします。でも、作者の本を少ししか読んでいないので、これから他の本も読むことにしようと思います。
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