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雪花草子 の商品レビュー

4

43件のお客様レビュー

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2025/11/28
  • ネタバレ

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人間と夜叉のあわい。 いや、どちらが人間で、どちらが夜叉だったのか、もう区別がつかない。 そんな物語。 『白薇童子』 見目麗しく、理に長けた様子の瑠璃若も、白薇童子の前では、欲に落ちたただの子供となり果てる。 どこまで白薇童子が計算していたのかは分からないが、親孝行を遂げたことは確かなのだ。 その、凪いだ心に、夜叉を感じた。 『鬼茨』 小凛の可憐さに目がいくが、小凜にとっては何も知らない無垢な朱央の方がずっと美しかったのだろう。 小凜にとって、汚されたのは朱央だったのだ。 だから怒り、夜叉となった。 しかし朱央がいなくなれば、「もう夜叉になどなるな」と言った朱央を思えば、復讐することもなく、ただ心をなくして生きていくような気がする。 『蛍火夜話』 蝉丸は、選ばれたことで、選ばれなかったのだ。 苅安はまるで、神の視点のようだ。 もし違う選択がなされたならば、どういう結末になるのか。 その選択の結果を、冷徹に眺めているように思われる。 その視線はまるで、白薇童子のそれのようだ。 一体、夜叉は誰だったのか。 いや、人間の本質そのものが夜叉なのだ。

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2023/02/18
  • ネタバレ

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黒長野。好きです。 異性装もあるけど、珍しく女性の登場人物が多いのも昏い対比になっててよかった。黒長野のときの女性は皆さん少年を喰い物にするような意地悪な性格なのも良い。美少年たちよりは品がないけれど、下品に成り下がらない所で留まってるバランスが凄いなぁ。 色鮮やかなのも好きです。

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2022/10/28

軽率に読み始めたら美少年をいたぶる系の長野まゆみだったので、途中から戦慄した。『白薇童子』はともかく、『鬼茨』『螢火夜話』の容赦の無さよ……相変わらず、軽やかに笑いながら真綿で首を絞めるように追い詰める描写が上手過ぎるので、単なる読者であっても泣きそうになる。とりわけ蟬丸の置かれ...

軽率に読み始めたら美少年をいたぶる系の長野まゆみだったので、途中から戦慄した。『白薇童子』はともかく、『鬼茨』『螢火夜話』の容赦の無さよ……相変わらず、軽やかに笑いながら真綿で首を絞めるように追い詰める描写が上手過ぎるので、単なる読者であっても泣きそうになる。とりわけ蟬丸の置かれていた立場や心中、末路が一番きつかった。あまりにも慈悲が無い、と思いつつも、なんだかんだ彼の最期のシーンが一番好きなのでどうしようもない。

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2022/04/15
  • ネタバレ

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性癖歪む、ほぼ支部。 耽美かつえげつない趣味。性癖人選ぶ系、近親相姦多すぎて心配になるわ。 すきだけど、小説読むつもりでかかるとオタク部分の脳が反応して混乱する

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2020/03/21

いい意味でいつもの長野先生らしくないな~~~~と。 時代小説風味だから??いつものやおいってか男色に振り切ってるから、逆に自然だったのかしらん。 「白薇童子」両性具有の母と息子が寝るってのは様式美。屈強な僧兵どもに輪姦される美童子がえぐすぎて泣いた。 「鬼茨」皆川博子かと思った・...

いい意味でいつもの長野先生らしくないな~~~~と。 時代小説風味だから??いつものやおいってか男色に振り切ってるから、逆に自然だったのかしらん。 「白薇童子」両性具有の母と息子が寝るってのは様式美。屈強な僧兵どもに輪姦される美童子がえぐすぎて泣いた。 「鬼茨」皆川博子かと思った・・・ってぐらい醜悪で陰惨で地獄で少年同士の愛が・・・すげえ・・・。でもマジで交合するのは長野まゆみだなって思った(こなみ) 「螢火夜話」長野まゆみだからこその女の無自覚な陰険さみたいのが出てたな・・・。少年同士の輪姦ってのもいつもの長野まゆみ節だ・・・。

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2019/01/23
  • ネタバレ

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ずっと前に読んだことあるはずなんやけど全然覚えてなかったなー。面白かった。みんなが好きなものが詰め込まれてるよ。少年愛だけでなくて、異性装、性転換、獣含む人外、近親相姦、双子、レズ、ほかにもほかにも…うーんすごい。 耽美な雰囲気なんやけどテンポよくて、最近読んだ左近の桜シリーズよりも読みやすいと思った。 最後の話の蟬丸くんがただひたすら可哀想で胸糞悪い。かわいそかわいいね。 しかし男の子ってえっちだなあ

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2017/08/17

美しさの中に潜む妖しさや残酷さを漂わせる三篇の物語。どれも面白かったけれど、鬼茨のラストシーンは特に美しく印象に残っている。小凛を想う朱央と、正気に戻って朱央を腕の中で看取り、池へ沈める小凛…静かだけれど、なんて切なく残酷なんだろう。

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2016/10/16
  • ネタバレ

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残虐性と官能性溢れる一冊。 鬼茨の朱央&小凛が印象に残った。 二人の少年の関係性がとても好き。だからこそ悲しい。

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2016/09/07

タブーだらけなのに、不思議と不快感があまりない。決して綺麗な物語ではないのに、心を惹かれてしまう。どの運命もとても残酷で、とても美しい。個人的には、2つ目の「鬼茨」が気に入っている。 美少年の容姿や、あれそれの描写が、本当に耽美的だなあ…

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2015/11/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

なんというか、えぐい。 相当ドロドロしていて、相関図なんて書こうもんならって感じがする。 綺麗な文章がすごく耽美的な世界観を作っているけれど、よくよく内容を考えると本当に恐ろしい。 白薇童子は、一番終わり方が明るかった。 異形になっちゃったんだから決してすっきりハッピーエンドではないけれど、他に比べたら全然幸せ。まあこれも相関図を書いたらとんでもないけれど。 それにしても白薇童子は本当に綺麗なんだろうなあ。 鬼茨 たいそう悲しかった。 少年が二人、いかにも長野さんらしい、美しくて、儚げで、残酷なお話だった。 小凛が異形に身を落として朱央を殺してしまうシーンは、脳内に映像がくっきり浮かぶようだった。 二人があまりにも報われないお話。 まあ、それでもこれは人物相関はだいぶ単純。 最後、螢火夜話 これは人間関係一番とんでもない。 親子じゃん!兄弟じゃん!とかいちいちつっこんでいられない。 内容もだいぶつらい。 蝉丸がとにかく不憫で不憫で仕方ない話。 彼は何も悪くない、ただ運が悪かっただけ、というにはあまりに悲惨な運命だった。 せめて刈安にだけはすがりたかったのに、それすらも振り払われてしまう様が見ていられなかった。それが彼にとって一番残酷だったかも。 長野さんらしさ満載かつダークな短編集、読む人を選ぶかも知れないけれどハマる人はとことんハマると思う。 私はとても好き。

Posted byブクログ