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バースト! の商品レビュー

3.5

24件のお客様レビュー

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2013/10/21

研究を紹介する読み物としては、実に上手く書けていると思います。こんな風にわくわくするように面白く自分の研究を紹介できるのが才能豊かな証しだとは思う。でも、その研究内容については何だかなぁ、という印象。そんなの当たり前じゃん、っていうことばっかり。研究とか専門家っていうのは結果だけ...

研究を紹介する読み物としては、実に上手く書けていると思います。こんな風にわくわくするように面白く自分の研究を紹介できるのが才能豊かな証しだとは思う。でも、その研究内容については何だかなぁ、という印象。そんなの当たり前じゃん、っていうことばっかり。研究とか専門家っていうのは結果だけ聞けばそんなものかもしれないし、まぁ実際、ネットワーク社会、ビッグデータ社会の時代の流れに上手く乗っていて、ビジネスにもなるのだとは思うけど。ベキ乗ベキ乗って、周期関数じゃなけりゃ、指数関数かベキ乗のどっちかしかないじゃないか、などと思ったりもしてしまいます。交互に挟まる、中世ハンガリーのお話しはそれはそれで面白いし歴史の勉強になったんだけど、この本の内容と関係あるとはあまり思えない。

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2013/06/08

人間の行動、ネットワークで接続されたもの、自然の動きはランダムではなく、バースト的であるということを説明する本である。歴史パートは読み飛ばした。

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2013/05/07

人間行動の予測可能性と不可能性を題材として、十字軍の話と人間行動を関連させている。べき法則だけでは行動が表せないということであろう。卒論のテーマとしては面白いと思われる。

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2013/03/12

この本は、読み物として、とても面白かった。 物語として語られる各年代の各事象は、「人間力学」で語ることのできる範囲の広大さを示す。だが最も重要なのは著者が個人の持つ未来についてのプライバシーの無さに気づきながらも、研究によって開かれる正しい個人情報のあり方を見つけようとしている点...

この本は、読み物として、とても面白かった。 物語として語られる各年代の各事象は、「人間力学」で語ることのできる範囲の広大さを示す。だが最も重要なのは著者が個人の持つ未来についてのプライバシーの無さに気づきながらも、研究によって開かれる正しい個人情報のあり方を見つけようとしている点である。 研究の成果がどのように応用されうるかを予見できる研究者は極めて稀であると。 著者の研究する分野はHuman dynamics は「人間力学」とあるが日本ではあまり聞かない。

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2013/02/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

バラバシが「人間行動の予測可能性」に挑んだ著作。科学哲学者カール・ポバー以来「人間の行動は閉じた系ではないから予測できない」とされてきたが、バラバシはこれに異議をいだき、紙幣の拡散・電子メール・プリンターの印刷・図書貸出・電話・医者に診断してもらうなどの行動に「バースト」があると指摘する。このバーストは一時期に集中的に行動がおこり、その後はずっと行動しない状態が続くというもので、行動の時間間隔は「ベキ法則」にしたがう。この「ベキ法則」は、y=1/x^rという法則で、情報学の本ではしばしばでてくる。ウェブサイトのリンク数をX、そのリンク数をもつウェブページの数をYにとると、ベキ法則にしたがうカーブになる。「いわゆる一人勝ち」を説明する理論だが、これを指摘したのはバラバシ自身である。(「新ネットワーク思考」)ベキ法則は、人間行動が基本的にランダムだと考えるポアソンの統計理論からは導けない。バラバシは「優先順位」モデルを採り入れることで、バーストの発生を説明している。優先順位がつくと、素早く繰上げて行動されるものもあれば、ずっと待たされるものもあるのである。ベキ法則があるところバーストは必ずあらわれる。年収も(アメリカのような国では)ベキ法則に従うから、ゲイツのような「巨人」も「必然的」にでてくる。また、こうしたバーストは動物のレヴィ飛行や細胞の「行動」にもみられ、人間的知性を前提にしない。また、エントロピーの概念をつかい、人がどこにいるのかということを予測する研究も紹介している。大学生の行動予測のばあい、96%まで精度をあげている。この本の全体はハンガリーの農民叛乱をひきいたジョルジュ・セーケイの物語やバラバシ自身の祖先たちの歴史とオーバーラップしていて、読みやすくはない。結論も明確ではない気がする。第一次世界大戦時、「天気予報」を人間の計算能力で実現しようとしたり、戦争反対の観点から「紛争のマグニチュード」を計算していたフランスのリチャードソンも引いている。まだ、完全に人間行動を予測することはできないが、こうした「人間力学」human dynamicsの研究は日々進展しており、プライバシーの問題ともかかわり、議論が必要である。

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2012/12/15

ネットワーク理論の先駆者による、人間の行動は予測可能か?についての著作。 紙幣の移動やEメールの送信頻度のデータに基づいて、人間が「優先順位を設け行動する」ことによって、ベキ乗則に従った活動のバーストが生まれるとする。 この本の特徴と面白さは、古今東西のエピソードであり、ハンガリ...

ネットワーク理論の先駆者による、人間の行動は予測可能か?についての著作。 紙幣の移動やEメールの送信頻度のデータに基づいて、人間が「優先順位を設け行動する」ことによって、ベキ乗則に従った活動のバーストが生まれるとする。 この本の特徴と面白さは、古今東西のエピソードであり、ハンガリーの十字軍の反乱のストーリーをほぼ1/3にわたって予測可能制という軸に絡ませ、またアインシュタインやダーウィンの手紙に関する考察も初めて読んだ。

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2012/11/18

人の行動はランダム。ただし過去の人の行動を振り返ってみるとそこにはパターンがある。パターンがあるのは分かっていても、未来の行動の予測には必ずしも繋がらないもどかしさ…。 面白く読ませもらったけれど、期待していた何かが欠けていた印象が残った。 同様のテーマの作品としてこちらもオスス...

人の行動はランダム。ただし過去の人の行動を振り返ってみるとそこにはパターンがある。パターンがあるのは分かっていても、未来の行動の予測には必ずしも繋がらないもどかしさ…。 面白く読ませもらったけれど、期待していた何かが欠けていた印象が残った。 同様のテーマの作品としてこちらもオススメ。『歴史は「べき乗則」で動く――種の絶滅から戦争までを読み解く複雑系科学 』。

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2013/01/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

人間の行動は決してランダムではなく、短時間に集中的に何かを行うと その後行動しない沈黙の時間が続くという、まるで間欠泉のような特徴 、パターンを持っているというバースト仮説について書かれた本。 バーストについてはまだ研究途上のような印象は受けつつも、大変興味 深く読むことができたのだが、それを説明するために偶数章に挿入した ジョルジュ・セーケイの十字軍の話がかえって邪魔をしているような 気がした。全体として読み物としては面白いが、科学書としてはいかが なものかと。

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2012/10/27

バラバシの「新ネットワーク思考」の続編というものであろうか。新ネットワーク思考では、ネットワークのつながりがべき法則にしたがっていることを示し、世界中の人が6次以内でつながっていることを説明した。今回のバーストは、人間行動がそもそもべき法則に従っていることを例を挙げて説明している...

バラバシの「新ネットワーク思考」の続編というものであろうか。新ネットワーク思考では、ネットワークのつながりがべき法則にしたがっていることを示し、世界中の人が6次以内でつながっていることを説明した。今回のバーストは、人間行動がそもそもべき法則に従っていることを例を挙げて説明している。 例えば、1ドル紙幣の紙幣番号をWheresGeorge.comに登録して、この1ドル紙幣がどこに出現したかを追跡するサイトの話。メールを送信するタイミングの話。どれもランダムに発生するのではなく、一度発生するとバースト的に発生する。この確率がべき法則に従うという説明だ。たしかに、正規分布だとかポアソン分布だと言われるよりそうかもしれないと思ったりしてしまう。ただ、この本を読んで、まったくその通りだというところまでたどり着けなかった。人間って、そんなに単純ではないと思っているからだろうか。バーストの続編が出たら、もう少し納得できるのだろうか。

Posted byブクログ

2012/10/18

レビューはブログにて http://ameblo.jp/w92-3/day-20110207.html

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