晴れときどき涙雨 の商品レビュー
コミック雑誌オフィスユーで連載されたエッセイをまとめたもの。取材で訪れた人々、通りすがりの人にさえも 人としての温かさを忘れない高田さんの誠実な人となりが滲み出てくるようで嬉しくなる。阪神淡路大震災で被災者だったことや交通事故の後遺症に苦しんだことなど苦境にありながらも踏ん張って...
コミック雑誌オフィスユーで連載されたエッセイをまとめたもの。取材で訪れた人々、通りすがりの人にさえも 人としての温かさを忘れない高田さんの誠実な人となりが滲み出てくるようで嬉しくなる。阪神淡路大震災で被災者だったことや交通事故の後遺症に苦しんだことなど苦境にありながらも踏ん張って来られた高田さんの芯の強さにも感服。まずは山本周五郎氏の『なんの花か薫る』を読んでみたい(^-^)
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すごく真面目な方だなと思いました。 エッセイの内容は、暗い話が多いですね。暗い話の中にホロリとする一言で完結するってのが多すぎます。結果いい方向に向かった方なので安心して読めましたが、ネガティブオーラが出てましたね。次回、エッセイを書くことがあったら、もう少し笑わせてくれるエピソ...
すごく真面目な方だなと思いました。 エッセイの内容は、暗い話が多いですね。暗い話の中にホロリとする一言で完結するってのが多すぎます。結果いい方向に向かった方なので安心して読めましたが、ネガティブオーラが出てましたね。次回、エッセイを書くことがあったら、もう少し笑わせてくれるエピソードがあってもいいのではないでしょうか。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
これもまた、『みをつくし料理帖』シリーズを読んだ後で読んだ方がよかったかも。 そうすれば、澪と高田さんの似てるところを探す楽しみがあったんじゃないかなーなんて。 なんというか、高田郁という人は、苦労はしても至極真っ当に生きてきた、 或いは至極真っ当に生きる努力をしてきた人なんだろうな、という感じがした。 いじめに関する考え方など、共感できない部分も少なからずあったものの 読んでよかったと思えるエッセイではあった。 『古書の楽しみ』は、似た話を川原泉さんのエッセイコミックで読んだことがあって (ちなみに川原さんはムカついて読むのをやめたそうだ) 意外とそういう意地悪をする人って多いんだな、と思ったんだけど まさかああいうオチだとは想像もしてなかったので思わず噴いた。 もしかしたら川原さんのも実は犯人じゃなかったのかもね(爆)。 大声で主張すべきだな、と思ったのは『スローモーション』の話。 とはいえ、そこで加害者を気遣えるところが高田さんの優しさだと思う。 この本の文章は、そういう優しさが行間から溢れていた。
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「みをつくし料理帖」 の根っこ を感じました 「おかぁちゃん ご飯まだぁ」 の声が薄暗くなってきた路地に 響いていた そんな人の暮らしがあったことを 思いおこしました
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なんて真面目な人なんだ‥! 真摯な姿勢と少なからぬ大変な経験に、「高田郁のできるまで」の確かな説得力があります。 漫画原作者・川富士立夏として、平成17年から4年半にわたって女性漫画誌「オフィスユー」に連載されていたエッセイに書下ろしを加えたもの。 法学部卒で最初は司法試験を受...
なんて真面目な人なんだ‥! 真摯な姿勢と少なからぬ大変な経験に、「高田郁のできるまで」の確かな説得力があります。 漫画原作者・川富士立夏として、平成17年から4年半にわたって女性漫画誌「オフィスユー」に連載されていたエッセイに書下ろしを加えたもの。 法学部卒で最初は司法試験を受けていたが、落ち続けたという。 塾の先生をしていた頃、塾が倒産した時の話。 そして、阪神大震災。 食べ物もない頃に、かっての教え子がパンと牛乳を持って、駅で待っていてくれた。 1993年に漫画原作者としてデビュー。 漫画原作を書くための色々な取材で出会った人々。 時代小説を書き始めたが、すぐには芽が出ない。 家族に起きた出来事もいろいろ。微笑ましいエピソードも。 父が10年前に使った車椅子を、母のために組み立てることに。 中学の頃に遭ったいじめ。 交通事故の後遺症に悩んだり。 こんなに苦労していては、軽いエッセイを書いてる暇もないですね~。 (大阪のオバチャンの話とか、ちょっとはあります) ありありと描かれるため、読んでいるほうも心動かされます。 丁寧に向き合い、一つ一つをその身内で昇華していく過程があったのでしょう。 苦難のときにこそ前向きな心がきらりと光り、手を差し伸べてくれる人の心の温かさがどれほど染み入るか‥ 知っている人なんだなと深く納得しました。
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みをつくし料理帖の作者のエッセイ。こちらもあったかくて胸に響く話が詰まってます これを読むとみをつくし料理帖のお澪坊は高田郁さんご自身なのでは?なんて思ってしまう。なんて直向きな作家さんなだろうと 作家と言うよりも人間性、と言うべきでしょうか。彼女の周りの人達もまたそうで。こ...
みをつくし料理帖の作者のエッセイ。こちらもあったかくて胸に響く話が詰まってます これを読むとみをつくし料理帖のお澪坊は高田郁さんご自身なのでは?なんて思ってしまう。なんて直向きな作家さんなだろうと 作家と言うよりも人間性、と言うべきでしょうか。彼女の周りの人達もまたそうで。こういう人達がいる限り素敵な作品も作家も世に生まれ続けるんだろうなぁ 特にみをつくし料理帖から入った人にはぜひ読んでみてもらいたい。私もその1人です
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みをつくし料理帖の高田さんが、「オフィスユー」に書かれたエッセイをまとめたもの。 高田さんの道のりと、感じたことなどが伺える。 高田さんの生み出す物語と、生き方が、なるほどーと伺える。 でも、正直、みをつくしの続きを早く出して欲しい。
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澪つくしシリーズが創られるのに至る背景が分かった。 私らは完成した作品しか読んでいないが、それが生み出されるまでの苦労はなみなみならないものがあることが分かった。 高田郁さんと主人公、澪はどこか似ているところがある。唯一の違いは少し男ぽいところかな。 これからも生き方の軸をブレな...
澪つくしシリーズが創られるのに至る背景が分かった。 私らは完成した作品しか読んでいないが、それが生み出されるまでの苦労はなみなみならないものがあることが分かった。 高田郁さんと主人公、澪はどこか似ているところがある。唯一の違いは少し男ぽいところかな。 これからも生き方の軸をブレないようにして良い作品を創り出して下さい。
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みをつくしの高田郁さんのエッセイ。執筆当時は別名義での連載だったそうだが、今回こうして一冊の本となって読むことができて嬉しい。 小説の中でも心の痛みや人の優しさ漂う文章が読めるが、それはエッセイでも同じ。 とにかく好きだ、この手の物書きさんは。 きっと好き嫌いが分かれるだろう。...
みをつくしの高田郁さんのエッセイ。執筆当時は別名義での連載だったそうだが、今回こうして一冊の本となって読むことができて嬉しい。 小説の中でも心の痛みや人の優しさ漂う文章が読めるが、それはエッセイでも同じ。 とにかく好きだ、この手の物書きさんは。 きっと好き嫌いが分かれるだろう。 でも私は好き。読まずにいられない。 もったいないので、ゆっくりと味わって読んだ。
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「みをつくし料理帖」シリーズの高田郁のエッセイ集。 改名前の漫画原作者の時からの・・・ということで、どういう感じで転機を迎えて現在の時代小説家となっていったのかがわかるのは結構おもしろい。というかあんまりそういうのを読める機会ってないから興味深いです。小説家になる前から定期的にエ...
「みをつくし料理帖」シリーズの高田郁のエッセイ集。 改名前の漫画原作者の時からの・・・ということで、どういう感じで転機を迎えて現在の時代小説家となっていったのかがわかるのは結構おもしろい。というかあんまりそういうのを読める機会ってないから興味深いです。小説家になる前から定期的にエッセイを書くってケースは普通ないですもんね。 内容としては・・・割となんというかネガティブっぽい感じのオーラがw まあいろいろ家族のこととか事故のこととか将来のこととか悩みに悩んでいる時期を経過しているので当然なのかもしれませんけども。明るい話題でもどこかしらに暗い雰囲気が漂っているのを感じます。「思い悩んでるなあ・・・」みたいな。
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