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晴れときどき涙雨 の商品レビュー

3.8

38件のお客様レビュー

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2016/06/06

色んな職業を経験し、色んな思いや危機を乗り越えてこられたのだなぁ。時代小説一つ一つに優しさが溢れている理由が分かる気がしました。江戸市中が舞台&捕物帖で…というヒットのセオリーを崩して頂いて有り難うございます♪じんわりと涙の浮かぶエッセイが多くて困りました。漫画原作者→時...

色んな職業を経験し、色んな思いや危機を乗り越えてこられたのだなぁ。時代小説一つ一つに優しさが溢れている理由が分かる気がしました。江戸市中が舞台&捕物帖で…というヒットのセオリーを崩して頂いて有り難うございます♪じんわりと涙の浮かぶエッセイが多くて困りました。漫画原作者→時代小説作家へ。多分時代小説は全作読んでるはず。苦労の時代があったことが信じられないくらい、どれも傑作で。でも苦労や、努力なくして得られる物なんて無いのかもしれません。さて、あきない世傳の次回作が楽しみ度合いが凄い勢いで急上昇してきました!

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2016/04/21

久しぶりに読後感の心底気持ちいい本を読んだ。 文句なしの☆5つである。 髙田郁さんが人気の時代小説家であられることは 知っていたし、みをつくし料理帖シリーズの名は 気になっていて。 作品から好きになるっていう道もあると思うけれど 書いた作家さんについての本から好きになる道もあ...

久しぶりに読後感の心底気持ちいい本を読んだ。 文句なしの☆5つである。 髙田郁さんが人気の時代小説家であられることは 知っていたし、みをつくし料理帖シリーズの名は 気になっていて。 作品から好きになるっていう道もあると思うけれど 書いた作家さんについての本から好きになる道もある。 高田さんとの出会いはこの本なのだけど…この出会いは 良かった! やさしい言葉。綺麗に伸びた人間としての背筋。 甘ったるさはない。読者にも礼儀と気持ちのいい おとなの筋目がとおる。 どの文章にもひとへのあたたかさがあり、 控えた美しさがある。 人を殺す刃は書きたくないとお料理の話を 書くといいう。この方の姿勢。 みをつくし…読んでみようって思った。 ありがとうの溢れる、さわやかなエッセイだった。

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2015/09/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

みをつくし料理帖の著者、高田郁先生の過去のエッセイ。 先生が書く作品に心動かされるのは先生自身のご病気や被災経験、漫画原作者時代の経験、そして目指したい境地への情熱あってこそなのだなと、しみじみ思いました。 自分が苦しかったとき、何度物語に救われたことか。 そこに高田先生のご苦労があったと思うと、いまを精一杯生きようと思えます。

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2015/02/02

髙田郁さんのファンとして、彼女がいかなる経験を経て、作家として誕生したのかをより深く理解できる本です。

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2014/07/26

大好きな時代小説「みをつくし料理帖」の作者のエッセイ。 時代小説家としての彼女しか知らなかったのだが、元々は漫画原作者だったとのこと。漫画原作者から時代小説家への過渡期のエッセイ。人生の様々な経験があの優しい小説になっていくのだなと思った。優しい気持ちになれるエッセイでした。

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2014/05/11

高田郁さんのことは、友人に紹介された彼女の著書『みをつくし料理帖』を読んで初めて知り、漫画の原作も書いていた人だったということを後で知った。ぼくたち読者にとって、著者がどんな人であるかを想像する手がかりは、世に出た作品を通して知るしかないが、今回このエッセイを読んで、高田さんとい...

高田郁さんのことは、友人に紹介された彼女の著書『みをつくし料理帖』を読んで初めて知り、漫画の原作も書いていた人だったということを後で知った。ぼくたち読者にとって、著者がどんな人であるかを想像する手がかりは、世に出た作品を通して知るしかないが、今回このエッセイを読んで、高田さんという人が、ぼくの想像以上に素晴らしい人であることがわかった。それと同時に、彼女の作品の持つ良質な味わいは、彼女の作家としての類稀な資質にあることは間違いないけれど、小説家としての技法や表現力以上に、彼女の人間性の深さに由来するものだったことを改めて知ることができた。

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2013/12/29

大好きな「みをつくし料理帖」シリーズや、落涙した時代小説「銀二貫」などの作者のエッセイ。爽やかで冴えわたった冬の朝のような凛とした小説を描かれる高田さんの人柄が伝わってくるエッセイでした。どこまでも謙虚で、色々とご苦労をされていてもそれを乗り越える強さを持っている方なのかなと思い...

大好きな「みをつくし料理帖」シリーズや、落涙した時代小説「銀二貫」などの作者のエッセイ。爽やかで冴えわたった冬の朝のような凛とした小説を描かれる高田さんの人柄が伝わってくるエッセイでした。どこまでも謙虚で、色々とご苦労をされていてもそれを乗り越える強さを持っている方なのかなと思いました。いつまでも応援しています!

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2013/11/22

エッセイ集を読みたいと思ったわけではない。 高田郁さんのことをもっともっと知りたいと思った。 ずっと持ち歩いて、折々の自分の気持ちが求めるエピソードをもう一度振り返りたい…そう思える本だった。 等身大の飾らない言葉で綴られる、いろいろな出会いの中でご自身の感性や人柄、倫理観の...

エッセイ集を読みたいと思ったわけではない。 高田郁さんのことをもっともっと知りたいと思った。 ずっと持ち歩いて、折々の自分の気持ちが求めるエピソードをもう一度振り返りたい…そう思える本だった。 等身大の飾らない言葉で綴られる、いろいろな出会いの中でご自身の感性や人柄、倫理観のようなものが化学反応を起こす一瞬。そのひとつひとつがさわやかであたたかくて、私自身も筆者同様に、何度となくはっとさせられた。 いろんな意味で郁さんご本人が、まるで澪のよう。この意味は彼女の作品のファンなら絶対にわかります。いい本です。

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2013/10/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

書かれている事、書かれていない事すべてが高田郁さんをつくっている。 そう思うと感慨深い。 言葉選びが、丁寧で優しくて好きだ。 心にしっとりと降るような作品。 丁寧に生きよう、大いに動こうと思わせる作品。 お土産話をいっぱい覚えていようと思う。

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2013/10/20

「Osaka Book One Project」の第1回受賞作『銀二貫』で初めて知った作家さん。 出会えてよかったぁ。 ほんまに、よかった。 って思えた本でした。 『銀二貫』の解説で、糸寒天のことを読んだときから、高田さんという作家さんに魅せられていたので、エッセイを読んでみたく...

「Osaka Book One Project」の第1回受賞作『銀二貫』で初めて知った作家さん。 出会えてよかったぁ。 ほんまに、よかった。 って思えた本でした。 『銀二貫』の解説で、糸寒天のことを読んだときから、高田さんという作家さんに魅せられていたので、エッセイを読んでみたくなったのです。 ときどき涙ぐみながら、心の奥〜のほうが、じんわり温められました。 おなじ事象でも、受けとめ方は、ひとそれぞれ。 気にとめるかどうか、も、そのひとの「ひととなり」が現れるものなんですよね……。 高田郁さんの心が拾われた、ひとつひとつのエピソードが、とてもやさしくしみました。 なかでも、 「パンと牛乳」 「おとなの流儀」 が、いいなぁ。 高田さんが丁寧に紡がれた小説、もっと読みたいな。

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