人類は衰退しました 新装版(7) の商品レビュー
『人類は衰退しました』第7巻。 『妖精さんたちの、ちいさながっこう』 里の寄り合いでのどこの誰かの発言を発端に、学校再生の要望(要求?)が調停官事務所に届けられる。所長である"祖父"に教師役を押し付けられた"わたし"が預かるは、3人の問題...
『人類は衰退しました』第7巻。 『妖精さんたちの、ちいさながっこう』 里の寄り合いでのどこの誰かの発言を発端に、学校再生の要望(要求?)が調停官事務所に届けられる。所長である"祖父"に教師役を押し付けられた"わたし"が預かるは、3人の問題児。やりたい放題の彼らにモンペの親も加わって、"わたし"は我慢の限界に達し―――「おはようございます……とあなたがたが言え」。 『人類流の、さえたやりかた』 気が付くと、わたしは人里離れた土地で手首と両脚に枷を嵌められた状態で佇んでいた。自分の名前や家族のことなどは思い出せるが、直前の記憶が蘇らない。なんとかクスノキの里に帰還するも、なぜか里は壊滅状態に。一体何が起こったのか―――。 これまで二編収録の場合は、どちらか一方は気軽な内容となっていたが、今回はどちらも内容が濃い(個人的印象)。『ちいさながっこう』で「問題教師」に変貌する"わたし"ちゃんは最高に面白かったが、作品としては『さえたやりかた』の方が良かったかな。やはり「あっ」と言わせられる快感は堪らんね!
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問題児の先生と里の崩壊。 [ちいさながっこう] モンペもモンチも恐ろしい。 人類はもともと超能力的力を持っていたけども、歳を得て人間になるに従ってその力を失っていくということかな? 家庭問題も「わたし」らしい〆方で終わってよかった。 [さえたやりかた] 騙されたー。 命令口...
問題児の先生と里の崩壊。 [ちいさながっこう] モンペもモンチも恐ろしい。 人類はもともと超能力的力を持っていたけども、歳を得て人間になるに従ってその力を失っていくということかな? 家庭問題も「わたし」らしい〆方で終わってよかった。 [さえたやりかた] 騙されたー。 命令口調だったのは機械語で会話していたからということなのね。 理解すれば納得です。 これにてヒト・モニュメント計画は完了?
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「妖精さんたちの、ちいさながっこう」は、主人公の少女がクスノキの里の住人たちの要請を受けて学校の先生をすることになります。彼女は、三人の生徒たちのわがままと、その親たちの理不尽な要求に苦しめられます。 「人類流の、さえたやりかた」は、「わたし」が記憶をうしなってしまったところか...
「妖精さんたちの、ちいさながっこう」は、主人公の少女がクスノキの里の住人たちの要請を受けて学校の先生をすることになります。彼女は、三人の生徒たちのわがままと、その親たちの理不尽な要求に苦しめられます。 「人類流の、さえたやりかた」は、「わたし」が記憶をうしなってしまったところからスタートします。何者かが彼女のゆくえをさがしますが、その追跡を振り切り、彼女は物語の真実にたどり着きます。 妖精の不思議な力によって予定調和的に問題の解決にいたるふわふわした話もおもしろいのですが、今回はきっちりとした設定にもとづいて種々のネタが展開されています。その意味では、サブカルチャー的な批評性が強く感じられる内容に感じられました。
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学校なくなってるのか…それなのに学校への要求が高いのは、親世代はまだ学校があった時代だってことなんだろうな。 主人公が最後の世代なんだろうか。 話としては後編の話の方が好きかな。 新たな形の妖精さん。
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「痛む関節を酷使して、やけに重たく感じられる身体を前方に押し出します。自分の内にある歯車がやっと動きはじめた気がします。こんなことで充実を覚えるようになったら人間おしまいだとは思うのですが、冷静に考えてみたらすでに人類は終わっていたのでした。 やるべきことをやりましょう。 よりよ...
「痛む関節を酷使して、やけに重たく感じられる身体を前方に押し出します。自分の内にある歯車がやっと動きはじめた気がします。こんなことで充実を覚えるようになったら人間おしまいだとは思うのですが、冷静に考えてみたらすでに人類は終わっていたのでした。 やるべきことをやりましょう。 よりよい衰退のために。」 イラストが変わって初の続き 前のイラストも合っていたけれど今度のもこれはこれで 「目だけ笑っていない」妖精さんもうろんげな「わたし」も良い感じ 内容はここのところわりとてきとうだったが 今回は荒いながらもファンタジーしていて良い出来 1話目が「児童文学」で2話目が「SF」だが ファンタジーというくくりの万能さよ 「児童向け」「かがくてきな」という括りすらとりこんでなお雄大 どちらも味わい深く1巻以来の出来ばえかも もっとも5月に読み返した1巻すら良く覚えていないけど
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後半、「人類流の、さえたやりかた」が個人的にストライク。SFとしては王道な話ですが、人退風に展開していました。ネタバレにならないように書けないのが惜しい
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「妖精さんたちの、ちいさながっこう」 里に出来た小さな学舎。 口で言うのは簡単だが、実行する側にしたら全く状況が違うという事が分からないのだろうか。 どの時代にも、こんな親御さんはいるのだろうな…。 「人類流の、さえたやりかた」 わたしは私で、彼女もわたし。 目が覚めたら独り...
「妖精さんたちの、ちいさながっこう」 里に出来た小さな学舎。 口で言うのは簡単だが、実行する側にしたら全く状況が違うという事が分からないのだろうか。 どの時代にも、こんな親御さんはいるのだろうな…。 「人類流の、さえたやりかた」 わたしは私で、彼女もわたし。 目が覚めたら独りだったという感覚は、言葉にし難い恐怖だろうな…。 このお話は、最後まで一度読んだ後もう一度読むと感想が全く違うものになるだろうな。 「春期業務報告」 わたしの胃が痛くなるような二本立てだった。 これから、この里はどのように復興していくのだろう…。
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この作品、わたしちゃんが無茶ぶりを受ける様が妙に生々しくってなかなか胃が痛くなる時がある。 今回の学校の話なんかは、「一旦文明が隔絶した世界を舞台にして、現代文明を別の視点で観てみる」側面が、社会問題的な部分にも踏み込んだあたり面白かったり。そして感動や思いやりで解決しないあた...
この作品、わたしちゃんが無茶ぶりを受ける様が妙に生々しくってなかなか胃が痛くなる時がある。 今回の学校の話なんかは、「一旦文明が隔絶した世界を舞台にして、現代文明を別の視点で観てみる」側面が、社会問題的な部分にも踏み込んだあたり面白かったり。そして感動や思いやりで解決しないあたりも本作らしいなぁ。
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突如教師になる、里を破壊されるの2本立て。 この時代(?)全員で集まるような子供もいませんし まぁこの斜に構えた体制は当然かと。 しかしながら、それとこれとは別。 こういう状態で壊れてもいいかと思います。 むしろそれだけいうならば、親がつきっきりで どうにかするべきでは? とい...
突如教師になる、里を破壊されるの2本立て。 この時代(?)全員で集まるような子供もいませんし まぁこの斜に構えた体制は当然かと。 しかしながら、それとこれとは別。 こういう状態で壊れてもいいかと思います。 むしろそれだけいうならば、親がつきっきりで どうにかするべきでは? という話。 まぁこれ、今の親にも暴言として吐きたいですけど☆ 2話目には…だまされました。 よくよく考えれば、ものすごく色々な個所で 布石も違和感もあったというのに!! けれどやっている無茶が、当然『あれ』基準ですので まったく違和感が…。 最後まで読んで、もう一回そちらで想像していくと ものすごくシュールです。
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自分ってなんだろう…。 相変わらず小説力が高い。シリーズを追うごとにオールジャンルになりつつある。コンプリート間近? わたしちゃんの仕事も多岐に渡る…万能公務員! そういえば、ここに来てイメチェンしましたな。
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