反ポピュリズム論 の商品レビュー
ナベツベさんによる政治論。この方、マスコミへの取り上げられ方が、悪代官だったり、ワガママなプロ野球チームオーナーという役付けなので、記事でも面白おかしく書かれることが多い。氏の本格的な政治論というのは初めて読んだ。 小泉さんから始まり、鳩山さん、菅さんで絶望的に加速し、今、橋下さ...
ナベツベさんによる政治論。この方、マスコミへの取り上げられ方が、悪代官だったり、ワガママなプロ野球チームオーナーという役付けなので、記事でも面白おかしく書かれることが多い。氏の本格的な政治論というのは初めて読んだ。 小泉さんから始まり、鳩山さん、菅さんで絶望的に加速し、今、橋下さんで最終局面を迎えようとするポピュリズムへの最後の警鐘とのこと。政治は安定していなければ、物事を決められないし、政治家も育たないというのは理解できるし、その意味で、現在の選挙制度の問題や、民主党の人気取り政策の愚かさを断ずる部分も賛成。ただ、氏の豊富な経験には素直に敬服するものの、戦後からの政治家や制度を讃える発言には少し違和感を覚えた。
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面白かった。マスコミのドンである渡邉さん自ら大衆迎合するマスコミに呑まれることは愚かなことであると説いてます。冷静に客観的にみています。確かにこのところのマスコミ報道には扇動的なものが多い。テレビ、ツイッター、ワンフレーズコメントの危険性がよくわかります。
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天下の大マスコミ、渡邉恒雄さんの新書である。読売新聞は古くから保守的であり、社説も共感できるものが多いことから肯定的な立場で読んだ。しかし、その肯定的な立場は読み進めていくうちに、渡邉恒雄さんが本当に読売新聞の主筆なのか?という疑問まで生むことになる。 冒頭で橋下徹さんを引...
天下の大マスコミ、渡邉恒雄さんの新書である。読売新聞は古くから保守的であり、社説も共感できるものが多いことから肯定的な立場で読んだ。しかし、その肯定的な立場は読み進めていくうちに、渡邉恒雄さんが本当に読売新聞の主筆なのか?という疑問まで生むことになる。 冒頭で橋下徹さんを引き合いにだし、タイトルでもある反ポピュリズム論をスタートさせる。 維新八策の政策を半分程度賛成、各論では反対の立場のようだ。最も、維新八策は各論を詰めているマニフェストではなく、維新の会からしたら内部資料という扱いなのでこの点は渡邉氏の指摘は仕方ないとも思えるが。 冒頭で橋下徹に対し、この本は橋下徹を糾弾するものではないとの一文がある。これが読み進めていくうちに免罪符にしようとする一文であるとは思いもしなかったが・・・ 構成としては、戦前戦後の渡邉氏の記者人生の経験を踏まえつつ、過去の著書や著作からの引用や抜粋がとても多い。有名な人の著書を抜粋したとしても、渡邉氏の知識や見識が高まるわけでもなく、蛇足に思われた。 そして中盤は自身が仕掛けた大連立構想や自身に近かった内閣における談話が半分を占める。そして全般的にポピュリズムの危険性をヒトラーやナチスになぞらえ、危険性を追っている。 ギリシャの話題にも触れ、現代ギリシャ政策を古代ギリシャ政策のパンとサーカスと比較し、同じ事をしているとの指摘。しかし、日本が第二のギリシャになるという指摘には間違いが多すぎる。 多くの言論人が言うことの巻き戻し。消費税を導入、又は増税しなければ今頃は第二のギリシャになっていたと書いている。しかし、消費税増税時の歳入が必ずしも増えていないことには触れていない。 更に、これも多くの言論人が言うことだが政府債務だけクローズアップし、政府資産は一言しか触れていない。 そして呆れたのが終盤。冒頭で橋下徹を糾弾するものでないと言いながら、本書のタイトルであり内容は反ポピュリズム。そしてみんなの党や維新の会をポピュリズム政党(政治団体)と断定し、結果としてそれらを批判する内容になっている。これは卑怯であると言える。 さて、最後に一言。消費税導入は正しいが、増税の時には生活必需品(中曽根内閣の売上税の時に自ら乗り込んで新聞など活字メディアの軽減税率を導入するように確約を取ったと記述)の軽減税率を取るべきとの主張・・・。そりゃ自らの業界に税率が高くならないならいくらでも言えるわな。といった呆れた印象を持った。逆の意味で読んでみて頂きたい。
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傲岸不遜ナベツネさんがポピュリズム政治に警鐘を鳴らす一冊。 長年新聞記者をやっていただけあって、歴史にも詳しく、非常に論理的だった。 後半、財政問題などについて、氏の意見を述べているが、僕自身に知識がないので、正しいのか判断出来ない。 流石ナベツネと言いたくなる一冊。
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TVのみに頼る情報収集危険性を説き、活字メディアを通じて国民が正しい判断をすることの重要性を訴えている点がこの本の骨子。 本人の立場からしたら当たり前、という意見もあるかもしれないが、説明は筋が通っていて分かりやすい。 マニュフェスト選挙活動の無意味、小選挙区制の弊害、衆議院選挙...
TVのみに頼る情報収集危険性を説き、活字メディアを通じて国民が正しい判断をすることの重要性を訴えている点がこの本の骨子。 本人の立場からしたら当たり前、という意見もあるかもしれないが、説明は筋が通っていて分かりやすい。 マニュフェスト選挙活動の無意味、小選挙区制の弊害、衆議院選挙に固執した政権闘争のくだらなさや、原発に対する考えも、全く持ってその通りだと思う。 本書の冒頭に、橋下徹大阪市長の政治手法はポピュリズムだと警告を慣らしている。しかし、氏は割と橋下氏を評価しているのではないかと思う。 ただ、後半のギリシャ問題や、財政問題への処方箋のくだりは余計。熱意ある素人が専門家への提言しているような印象。 また、大連立の必要性と、氏の熱意と努力も良く分かるが、それがまるで正道であるかのような印象を正直、本書から受けてしまう。
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絶対腹が立つだろうと思って読んだのですが、意外と導入部では意見があってしまいました。 twitterの反射的発言と、部分的リツイートで、話の本質がどっかにいってしまう、とか、小選挙区制になって政治家が不勉強になった、というのは、部分的には、その通りだと思います。まあ、これも部分...
絶対腹が立つだろうと思って読んだのですが、意外と導入部では意見があってしまいました。 twitterの反射的発言と、部分的リツイートで、話の本質がどっかにいってしまう、とか、小選挙区制になって政治家が不勉強になった、というのは、部分的には、その通りだと思います。まあ、これも部分なんだと思うけど。 せっかく大連立をしかけたのにおじゃんになった、という恨み節やら、中連立やら。 他のメディア批判も、一般論としてならともかく、あなたが言うか的な。 入り口は似ていたけど出口は違うようで。
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政治記者としての視点から、現代日本が陥りつつある「衆愚政治」について憂いた一冊。 ポピュリズムが政治の世界においていい影響を及ぼさないことは、ここ10年の政治の動きによって証明されていること。その点をきちんと踏まえ、地に足ついた政治とテレポリティズムをからの脱却を説く著者の論旨...
政治記者としての視点から、現代日本が陥りつつある「衆愚政治」について憂いた一冊。 ポピュリズムが政治の世界においていい影響を及ぼさないことは、ここ10年の政治の動きによって証明されていること。その点をきちんと踏まえ、地に足ついた政治とテレポリティズムをからの脱却を説く著者の論旨はとても当を得たものだと思います。
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確かに、TVを中心に、物事の表層に強く影響を受けている気がしてきた。 特定政党・政治への嫌悪感・不信感、原発再稼働の可否、…について、様々な視点の意見を聞くべきだなと感じた一冊。 日本全体が「衆愚」にならないよう。 しかし知識不足を激しく痛感したなぁ…。
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ポピュリズム(政治の大衆迎合)の危険性を論じた本。 幅広い視点から、最近の事例や歴史を紐解きつつ、 著者自身の経験を交えて書かれる内容は、 決して飽きることなく、一気に読了に至った。 本書の柱ともなっているが、 小選挙区制やマスコミ、マニフェストの罪・弊害については、 大変興...
ポピュリズム(政治の大衆迎合)の危険性を論じた本。 幅広い視点から、最近の事例や歴史を紐解きつつ、 著者自身の経験を交えて書かれる内容は、 決して飽きることなく、一気に読了に至った。 本書の柱ともなっているが、 小選挙区制やマスコミ、マニフェストの罪・弊害については、 大変興味深く読むことができた。 例え、著者に対して何らかの特別な感情を持っていたとしても、 読めばその感情も和らぐのではなかろうか。
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普段のプロ野球に絡んだ発言から、暴言のオンパレードだろうと思いながら読んでみたら、意外とマトモなことを述べていたので、ナベツネさんを少々見直したかな。『小泉』から『民主』『橋下』まで大衆に迎合した衆愚政治の危険性を過去の世界の例に照らし合わせながら述べていて、説得力はあるし、テレ...
普段のプロ野球に絡んだ発言から、暴言のオンパレードだろうと思いながら読んでみたら、意外とマトモなことを述べていたので、ナベツネさんを少々見直したかな。『小泉』から『民主』『橋下』まで大衆に迎合した衆愚政治の危険性を過去の世界の例に照らし合わせながら述べていて、説得力はあるし、テレビのニュース、ツイッターなどのネットサービスなどが間違った方向に大衆を誘導しかねない『サウンドバイト・ジャーナリズム』(ワンフレーズの多用、発言のつまみ食い、端折り)の危険性も理解できた。今後、間違った判断をしないためにも、新聞を読む方がよいのだろうけど、複数紙読まないと偏ってしまってダメだろうから、結構費用もかかるし、複数のニュース番組を見るくらいしかできないだろうけど。
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