密室殺人ゲーム2.0 の商品レビュー
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前作に劣らず面白かった。 最初は「エピソード0かなー」と思ったけどそういうことか。 密室殺人ゲームの存在が世間に公表され、それに感化されて自らもゲームを始めた人たち。あまりにも性格が本家に似てるから気づかなかった。 最後の044APDのトリックはよかった。
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密室殺人ゲーム第二章!! ゲーム感覚で殺人を犯す若者たち、残虐思考の最期に見出した答えは・・・。 動機をかなぐり捨てた推理ゲームが帰ってきた! 前作の終わりをちゃんと引き継げてます、すごい。 設定は同じなので新鮮味はやや薄れましたがそれでもなおエキセントリックな狂人たちの戯れ...
密室殺人ゲーム第二章!! ゲーム感覚で殺人を犯す若者たち、残虐思考の最期に見出した答えは・・・。 動機をかなぐり捨てた推理ゲームが帰ってきた! 前作の終わりをちゃんと引き継げてます、すごい。 設定は同じなので新鮮味はやや薄れましたがそれでもなおエキセントリックな狂人たちの戯れ、歌野晶午氏の暗いミステリーやっぱ面白いな。
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前作があり、今作を読み始め、最初に感じるのは、やはりなぜ彼らがここにいるのかという事。前作のラストは?結末があったはずだが?と疑問を持ちながらも読み進める。 相変わらずの殺人事件と残虐なのに軽い作風は何か機会的だが、所々登場人物達に違和感を感じてしまう。 今作もトリックなど...
前作があり、今作を読み始め、最初に感じるのは、やはりなぜ彼らがここにいるのかという事。前作のラストは?結末があったはずだが?と疑問を持ちながらも読み進める。 相変わらずの殺人事件と残虐なのに軽い作風は何か機会的だが、所々登場人物達に違和感を感じてしまう。 今作もトリックなどは決して大量生産の為ではなくそれぞれの登場人物が、それぞれで実行した魅力的なものが多い。 結末を持って、まあ、納得かなぁと思える作品だが、何故か物足りない感じもしてしまう。 歌野晶午で最初に手に取ったシリーズがこんなにもイカれているとは(笑)。しかもシリーズ化されており誰よりも筆者に恐怖を覚えた。
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前作の衝撃的な終わり方をしたのに、なぜか引き続きチャットをしているいつものメンバー。まぁ、その謎も物語進んでいくうちに明らかにされていくわけだが。 密室トリックの見事さよりも、そこまでやんのかっていう異常性のほうが際立つ。
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前作から半年以上経ってからであったため、思い出すのに少し苦労したが、しっかり続編であった。 登場人物たちの成していく殺しのトリック、そして彼ら自身の正体に、アッとさせられた。
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長編ミステリーは途中でだれてしまう作品もあるが、今作は飽きることなく一気に読んでしまった。作者による謎解きゲームという現実から虚構の世界に没入して、それがものすごい体験であった。
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王手飛車取りの続編なので読む前から楽しみだったけど、前作から繋がっている謎と今作で展開する話の謎、両方とも好みだったので満足した
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前作を読んでいたなら、序盤から「?」マークが灯るはず。そして、段々、謎は深まってきて、中盤でようやく納得。 個人的には前作のほうが好みかな。前作のほうが驚きも大きかった。
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密室殺人ゲームシリーズ第2弾。 前回のあのラストからの何もなかったかのようないつもと同じハンドルネームを持つ5人のメンバーが前回と同じように殺人推理ゲームを行うというものであり、前回とどう繋がっているのかという疑問を持ちながらも読み進めていった。すると、前回に出てきた犯人たちは前回の爆発で半数が死亡しており、彼らの信奉者が模倣犯という形でこのゲームを行っていたのがとても恐ろしかった。そのきっかけが、警察官の些細な流出であると言うのも、リアルさがあってとてもやりきれないと思ってしまった。 今回も叙述トリックが使われており、頭狂人の正体や044APDの末路など驚かされる要素がとても面白かったです。そして最後のチャットのスレはまさかの「あの人」名のだろうか、このまま終わるわけ無いだろうので次のマニアックも読んでいきたいです。
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星4.4 密室殺人ゲーム第2作。 やはり読みやすい。楽しかった。 前作の読者ならば「?」から始まる。 あの5人が帰ってきた!…のか?と。 前作の前日譚?いや、コロンボちゃんはやはり死んでいる?4人は生きていた? などと考えていたら、しっかり納得のいく形で中盤で答えを明示してくれる。 あのAVチャット流出により模倣犯が蔓延るようになった、という流れは面白い。 模倣犯である新たな5人が、別の模倣犯に対して憤りを感じながら推理するQ1は最高。 おまけに前作のQ1を受けての「次は誰が殺しますか?」というタイトルも憎い。すごい。 特にQ1に関しては、新たな5人が実行犯でないものを推理していくのだが、ものすごく凝ったトリック、謎になっているので、初っ端からガツーンとやられたし、期待感が上がる。 前作のラスト、その後に何が起きてどうなって、今作の5人が何者なのか、一つ一つの「ゲーム」を楽しませつつ、それが徐々に明らかになってゆく構成も素晴らしい。 Q2 そもそもミステリ小説に登場するトリックなんてものは〜論がメタ的で面白く興味深い。 それにはしゃいでいる私たち読者を刺す、作者の仕掛けになっている。 教授の癒し系が、元祖教授より際立っている。 Q3 元祖ザンギャ君に負けずとも劣らずな残虐っぷりを発揮した殺人。 体をはったトリック。はりすぎだろ。 何より、第一発見者のリアクションをカメラに収めるという点でインパクト絶大。 Q4 元祖でもあった「王手」=「犯人当て」要素を含むゲームのルールを逆手にとった殺人。 変化球として、まだこの手があったかという驚きの展開、トリック。すごい。そして酷い。鬼畜。 Q5 教授同様に、axeも元祖よりキャラがより濃くなった印象。インパクト重視のザンギャ君との対比で美しい(?)ミステリ的(?)トリックを追い求めているからこそのトリックなんだろう、というのが面白かった。 すごい労力。やはり、凝ったトリックなんて現実でやるもんじゃないという結論に達するのも面白い。 Q6 これ以上ない、ぶっとんだ問題をぶつけるコロンボちゃん。元祖の屋根裏生活を超えたでしょう。 いつもおいしいところを持っていくコロンボちゃんはしっかりとハードルを飛び越えてくれる。 元祖頭狂人、新頭狂人と重なる「飽き」を感じた先どこに行き着くか、を体現したトリック。 正解が明かされた後に、4人各々が心境を述べるところに変な哀しみと虚無感があるのがよい。 Q7 そして物語は続く?のか?という点と、イカれた人間は後を絶たないという点、さらにはこの先もエスカレートしていくでは?という期待なのか恐怖なのか、を感じるラスト。 ネットリテラシーを問う作品は多くあるが、そんな深い問題提起や社会風刺が込められているかはさておき、ネットで目立つ奴が増えて、目に見えるようなった結果、現実にヤバい奴って結構いるよね、っていうリアリティがあるから刺さるラストになっていると感じた。 前作より低く点数をつけているが、超えられてないというわけではなく、単純に構えて読んだ結果だと思います。 前作を無防備に読んでひっくり返った初期インパクトがあるからこそのフィルターです。 前作をフリにしていてFoo!な展開やギミックもたくさんあったし、新たなトリックは素晴らしいし、更に驚かせてくれるのか!と驚いたし。 構成は言わずもがな。楽しませつつ、本筋通っていて徐々に判明していく謎と事実。とにかく面白い。 「2.0」というタイトルのセンス。バチッとはまりすぎです。すごい。 重箱ですが、気になったのは人殺しといてこの軽さよ、という5人の会話の軽薄さ。それは味で面白い要素なんだけど。前作より少し無駄話多いかな、という印象もありました。 そしてやはり気になるのは元祖5人のうち、行方不明者が一人いること。 これが3作目に明らかになるか、登場するのか。 登場したらしたでテンションは上がるけど違う気もするし。 んー、どうなるか気になる。
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