官能と少女 の商品レビュー
女と少女は何が違うのか、少し深く考えるきっかけになった本でした。 たくさんの女の子の性と愛、媚薬と毒薬、幸せと不幸せ。 女の子らしさをぐつぐつ煮詰めたような短編ばかりで、読み終えたとき喉にどろりと女の子が流れゆくような、不思議な感覚に陥ります。 素敵な本でした。
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チョコレートよりも甘くて鉛よりも重い《少女》たちの罪とも呼べる愛の話たち。 間違いなく、私がもう少し若い時にこの本に出会っていたのなら人生のバイブルになっていたに違いない。 久しぶりにロリィタを着たくなって、あの頃のフワフワした気持ちと共にどこかにいってしまったワンピースを...
チョコレートよりも甘くて鉛よりも重い《少女》たちの罪とも呼べる愛の話たち。 間違いなく、私がもう少し若い時にこの本に出会っていたのなら人生のバイブルになっていたに違いない。 久しぶりにロリィタを着たくなって、あの頃のフワフワした気持ちと共にどこかにいってしまったワンピースを想ってしまった。ふおおおお 昔流行った《ゆめかわいい》や《病みかわいい》を具現化したこの本は、私の中の《少女性》を犯して病ませる猛毒性を秘めている。正に中毒性抜群。 彼女たちがこれからも藻掻いて溺れながらも 幸せになれますように。
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「少女」という言葉に戸惑いを覚えたことがあります。女と少女は何が違うのだろう。では、私はどういう存在なんだろうって。「私が私であることを誰が証明できる?」。上手くは言えませんが、この短編集では、そんな曖昧で鬱々としている私の気持ちを代弁してくれたようなお話が多かったです。宮木あや...
「少女」という言葉に戸惑いを覚えたことがあります。女と少女は何が違うのだろう。では、私はどういう存在なんだろうって。「私が私であることを誰が証明できる?」。上手くは言えませんが、この短編集では、そんな曖昧で鬱々としている私の気持ちを代弁してくれたようなお話が多かったです。宮木あや子さんの作品は初めてでしたが、よかったです。登場する「少女」たちが紡ぎ出すのは、脆弱で稚拙な言葉でありながら、気圧され真に迫る力があり、そんな「少女」たち魅力を感じてしまうのは、宮木さんの素敵な表現の仕方だと思いました。 個人的に好きなお話は「光あふれる」です。
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メンヘラ感溢れる官能オムニバス小説。 どれもこれも痛々しくて毒性強め。 で、読後感もあまりよろしくない…。 でもひとつめの短編は好きだと思った。
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俺はオムニバス/アンソロジーが好きだ。 もちろん長編の良さも有るが、短編(引き算とか削ぎ落とすとか)がかけてこそのプロの作家さんだと、勝手に盲信してる位だ。 で? オムニバス/アンソロジーが良いと、そこからその作家さんの書籍を読みたくなるのよね。。。 〜〜〜 宮木さ...
俺はオムニバス/アンソロジーが好きだ。 もちろん長編の良さも有るが、短編(引き算とか削ぎ落とすとか)がかけてこそのプロの作家さんだと、勝手に盲信してる位だ。 で? オムニバス/アンソロジーが良いと、そこからその作家さんの書籍を読みたくなるのよね。。。 〜〜〜 宮木さんの書籍は、そうして手に取った訳で。 本来なら、読まないと言うか?知らない作家さんだった訳で。 〜〜〜 先日テレビで。 ホストの方、AV男優の方、ナンパのプロみたいな方が、揃って同じ事を言ってた。 『ちょろい女てのは三種です。 バカな女/だらしない女/メンヘラです!』と。 過半数に近い男(超えてるか?超えてないか?は分からないけど、過半数に近しい男)らは、本当にその三点に共感賛同できる訳で。。。 本作は?その・・ ちょろい】と、世間一般で言われる側の女らの物語です。 正直、じっとりとした嫌な読後感が広がる物語らでも有ります。 でも、これは良い一冊に思ったなぁ(●´ω`●) 宮木さん? 他にも何冊か?読んでみたく思います。 エロスは文学である! 〜同感です( ^ω^ )( ^ω^ )( ^ω^ ) 本作、素晴らしかった(*´ω`*)♡
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異端な場面廃退的なイメージ 溺愛すること 洗脳すること 現実的な異次元の話 いつのまにか少女は大人になった
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タイトル通りの官能と少女。 大人になってから使う少女という言葉には、どこか痛みを伴う。少女趣味や回顧主義に近いようなそういうもの。 もう少し軽い言葉だと女子だろうか。 女子って年齢かよ!少女って何だよ!と突っ込みたくなるような、性的に搾取される女子ら……なのだけれども、...
タイトル通りの官能と少女。 大人になってから使う少女という言葉には、どこか痛みを伴う。少女趣味や回顧主義に近いようなそういうもの。 もう少し軽い言葉だと女子だろうか。 女子って年齢かよ!少女って何だよ!と突っ込みたくなるような、性的に搾取される女子ら……なのだけれども、なんだろう、弱者というよりは、選び取る強さもあるような無いような。
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短編6本収録。 どの作品も性に対してちょっと歪んでいる感じ。 あと主人公がみんなどっかの世界に意識がいっちゃってるような。 読み終わった後、スッキリ感よりモヤモヤ感が残る。
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宮木さんの本はこれで3冊目ですが、見事にどれもこれも全く違いますね。 仕事系、時代系ときて、これは官能系でしょうか。 エロティックというより、生々しく思春期ならではの鋭さを持って描かれたこの作品、痛々しさすら感じさせます。 粘液とか血とかいっぱい出てくるもので、ちょっと生理的に...
宮木さんの本はこれで3冊目ですが、見事にどれもこれも全く違いますね。 仕事系、時代系ときて、これは官能系でしょうか。 エロティックというより、生々しく思春期ならではの鋭さを持って描かれたこの作品、痛々しさすら感じさせます。 粘液とか血とかいっぱい出てくるもので、ちょっと生理的に受け入れ難かったものの、挿絵と相まって1つの世界を作り上げているのはさすがです。 この作家ならこんなテーマ、こんな作風とはっきりわかる作家は安心して読めますが、こんな風に型にはまらず多方面に筆を走らせる作家さんもすごく興味深くて、次は一体どんな作品だろうと手に取るのが楽しみになります。 幅が広い分当たりもあれば外れもありそうですが、まだまだこれからも読んでいきたい作家さんです。 残念なのは地元図書館にはこの3冊しか蔵書がないこと。次は大きい図書館に行くか、購入するか。 どちらにせよ、また必ず読む作家さんであることは間違いないです。
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この本を読んで、本当の美しさとは狂気の中で生まれると改めて思った。 われわれの記憶は自分に都合良く改ざんされるが、この本の主人公には、狂気の中でそれを為す。そしてそれは美のある意味の高みを示している。 主人公のひたむきさは、人に感動を与えるものだが、これは次元を逸してしまっている...
この本を読んで、本当の美しさとは狂気の中で生まれると改めて思った。 われわれの記憶は自分に都合良く改ざんされるが、この本の主人公には、狂気の中でそれを為す。そしてそれは美のある意味の高みを示している。 主人公のひたむきさは、人に感動を与えるものだが、これは次元を逸してしまっている。ひとつひとつの描写のリアリティが半端ないところが、読者を谷底に落としてしまう。 文章の終わりの「余韻」の素晴らしさは特筆すべきである。今までは知らなかった文学の楽しみ方を教えてくれた。
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