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ロスト・シング の商品レビュー

4.1

33件のお客様レビュー

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2015/06/20

『みえないもの』のもう一冊。存在するのに見えなくなる…大人になるにつれて失ってしまうもののお話。 何度読んでも惹かれるお話です。

Posted byブクログ

2015/05/25

高速社会への風刺。 邪魔されない場所でゆっくりと読むと、前向きになれたりちょっと暗い気持ちにもなるけど、いい本ですね。

Posted byブクログ

2013/11/17

そこになじめない自分 まわりから浮いてしまってる 存在感がなくて孤独 それが、自由でいいときもあるけどね(;^^)ゞ 居場所が見つかってよかったね

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2013/06/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

第83回アカデミー賞で短編アニメ映画賞を受賞した映画の原作絵本。 少年は海辺で今まで見た事のない不思議な生き物と出会う。とても大きくて、奇妙な風貌なのに、周りの人々は大して気にも留めない。気付いたと思えば、見慣れないものとしてひどく拒絶した。迷子になってしまったのか、あるいは居場所がなく彷徨っているだけなのか、少年はその生き物の帰る場所を一緒に探すことにした-。 レトロ調の配色や、物理の教科書を切り貼りしてコラージュしたりと、1癖も2癖もある絵柄となっている。どこか懐かしい、でも全く古くない、柔らかい優しい配色です。そして不思議と無機質な印象すらあります。 人は自分のコミュニティから少しでも逸脱した相手に対して、”異端”、”マイノリティ”、”例外”と捉えて拒否しがちです。ただ自分の視野が狭いだけだったり、理解しようと歩み寄ったりしていないことがほとんどなのだけど。 とことん謎の生物に向き合う少年のように、違いを楽しむくらいの心の余裕と自分の確固たるものさしを持って、周囲と接していきたいと思いました。

Posted byブクログ

2013/03/26

この絵本を読んでから、自分の身の回りの無駄なものがいろいろと見えてくるようになったと思う。無駄なものがとても愛おしくなる一冊。ふしぎなキモカワイイいきものっていいよね。

Posted byブクログ

2013/01/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「やるべきことが他にたくさんある人のために」と、 表紙に書いてあるけれど、 忙しい人たちはこんな本を読んでも有益にはなりませんよという絵本。 少年が迷子の生きものに気付き、居場所を見つけてやる話となれば 感動的な話を期待されるかもしれないがそうではない。 感動的な話ではないところがいい話である。 セメント、機械、煙、 効率だけを考えて作られたような殺風景な街の中で 少年は気になるものを見つける。 他の人はそいつのことに気付かない。 そいつは迷子だった。 小さなものやふわふわしたぬいぐるみなどを かわいらしいとするなら、 そいつは、巨大で機械の殻を持ち、かわいらしくない。 しかも何の役にもたちそうにもない。 だから、 忙しい忙しいとばかり言っている大人に目に入らないのだろう。 やっかいなものにかかわりたくないのだ。 少年は迷子をほおっておけず、家をさがす。 絵本を読んでいるうちに、 迷子は自分かもしれないと思えてきた。 どこにも属せずにいる異質な存在が、迷子という気がしてくるからだ。 周りと同じ顔をしようとしている私がいる。 他から浮いて変わり者だと思われないように頑張っている。 わからないことがたくさんあるのに、 物分かりがいい顔をしている自分がいる。 周りにとけこめていないんじゃないかと、不安になることもある。 しっかりとしてないところがあってもいいのではないか。 無駄な時間があってもいい。 自分が幸せそうであることが大切。 迷子になってもいい。 作者の目はとてもやさしい。 迷子が落ち着いた場所は、家ではなかったのかもしれないけれど、 「(そこにいる)みんなじゅうぶん幸せそうだったから、 べつにそれでいいのかもしれない」と、少年はいう。 はじめから家がないものでも居場所は見つけられる。 ここまでのやさしさを 私は今まで持っていなかったことに気付かされた。 「それでいいのかもしれない」といえるやさしさ。 それは、どんな人であろうと存在を認めるということであると思う。 少年は大人になっていく。 迷子を見なくなったという。 私は迷子のいる世界で暮らしたい。 迷子であることを許される世界であってほしいと願う。 幸せそうな人がたくさんいる世界であってほしい。 デザインが素晴らしい。 絵を囲む物理などの教科書のコラージュが古めかしく、 過ぎ去った時を感じさせる。 くわえて、 遊び心ある言葉やブタの絵などが、 何かを暗示しているようで、 いろんなことを思いめぐらすことができる。 何度も読み返していくうちに、 ヤドカリのようなへんてこりんな迷子が、 だんだんかわいらしく見えてくる。 見慣れてくれば、 かかわれば愛着や情がわいてくるものなのだろう。 第83回アカデミー賞で短編アニメーション賞を受賞した同名映画の原作。

Posted byブクログ

2012/12/01

「やるべきことが他にたくさんあるひとたちのために 」表紙下から2cmくらいのところにそう書いてある。 私たちは忙しくて、ほかの人の姿が「居場所がなく寂しい様子」であっても、そのことが思考に昇らない。たとえ奇異な外見をしていても。 そんな誰かに気づいて一緒の居場所を探ししてあげ...

「やるべきことが他にたくさんあるひとたちのために 」表紙下から2cmくらいのところにそう書いてある。 私たちは忙しくて、ほかの人の姿が「居場所がなく寂しい様子」であっても、そのことが思考に昇らない。たとえ奇異な外見をしていても。 そんな誰かに気づいて一緒の居場所を探ししてあげようとする時、それは居場所をなくしている自分を受け入れようとする作業中なのかもしれない。 誰かが居場所を見つけると、自分の居場所がどうだったかなんてことも、また忙しさに紛れてわからなくなってしまう。 だから私たちは、時々この物語から「居場所を探して」と訴えてもらうことを必要とする。

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2012/11/25

著者の本はいつも寓話的。 それが何を暗示しているか、はっきりわかるようでいて曖昧なような、思い出せそうで思い出せないような。 いつまでも忘れたくない何かをそっと教えてくれる作品です。 ちょっとした遊び心がいっぱいなのも楽しい。

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2012/11/15

子どもの頃は見えたのに、大人になって見えなくなるもの、忘れ去ってしまうものがたくさんあるんです。 忘れてしまったことすら覚えてないんですね。捨て去らなければ大人にはなれないのか。社会人として暮らしていけないのか。 少し懐かしいような寂しいような気持ちがしてきます。

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2012/09/17

探しているものは、いろいろな人と出会い、いろいろなことに出会い、なんとなくみつかっていく。そんな暗示が感じられます。 何度読んでも、よみ残しがあるような、ページを何回めくっても、絵の中に、見落としがあるような。奥の深いなんとも不思議な絵本です。 あの機械くん。手がカマキリの手...

探しているものは、いろいろな人と出会い、いろいろなことに出会い、なんとなくみつかっていく。そんな暗示が感じられます。 何度読んでも、よみ残しがあるような、ページを何回めくっても、絵の中に、見落としがあるような。奥の深いなんとも不思議な絵本です。 あの機械くん。手がカマキリの手みたいかなあ?昆虫の手みたいなのとか、触手見たいのとか、ビンの蓋拾いの人とか、かわいい。 ずっと空想しちゃったりして、まだまだたくさん何回も読んで遊べそう。 作者の人、よく描いたなあな~ンて考えたりしました。楽しい。

Posted byブクログ