ロスト・シング の商品レビュー
ショーン・タンの新作。 と思ったらデビュー作ということで。 じっくり読む楽しさ、というのを相変わらず実感させてくれます。 純粋にストーリーを楽しんで、 深く考えて、 画と色を隅々まで眺めて、 自分だけの発見に喜んで、 時間を掛けないとむしろ楽しめない本かなあと思ったり。 つま...
ショーン・タンの新作。 と思ったらデビュー作ということで。 じっくり読む楽しさ、というのを相変わらず実感させてくれます。 純粋にストーリーを楽しんで、 深く考えて、 画と色を隅々まで眺めて、 自分だけの発見に喜んで、 時間を掛けないとむしろ楽しめない本かなあと思ったり。 つまり何が言いたいかというと、 立ち読みですぱーっと流し読んだのがひどく悔やまれます。 がっふん。
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海辺で見つけた、奇妙な生き物。誰にも気づかれない「帰るところのない」「居場所のない」迷子の飼い主を捜す「ぼく」の話。 『アライバル』以前の、本格的デビュー作だそうです。 ショーン・タンおなじみの不思議な生き物が、なんだかさびしくてちょっとかわいい。 居場所のないものを「なかった...
海辺で見つけた、奇妙な生き物。誰にも気づかれない「帰るところのない」「居場所のない」迷子の飼い主を捜す「ぼく」の話。 『アライバル』以前の、本格的デビュー作だそうです。 ショーン・タンおなじみの不思議な生き物が、なんだかさびしくてちょっとかわいい。 居場所のないものを「なかったもの」にしてしまう社会ではなく、誰にも顧みられなかった「ちょっと周囲から浮いたように見えるもの」もちゃんと居場所を見つけられるように。 作者のそんな優しい願いがこもった作品。 一頁ごとに隅々まで眺めてしまう、細かな遊びがあふれた、イラストとしても眺めるのが楽しい絵本。
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この隅々まで創り込まれた作品の醸し出す不思議な世界に、ぐっと引き込まれます。そして、始めは赤い迷子の奇妙な姿に違和感があったのですが、顔も無い機械のようなへんてこな生き物が、喜んだり困ったりしているのが分かるようになり、だんだんとかわいくなってきます。独特の語り口も雰囲気にあって...
この隅々まで創り込まれた作品の醸し出す不思議な世界に、ぐっと引き込まれます。そして、始めは赤い迷子の奇妙な姿に違和感があったのですが、顔も無い機械のようなへんてこな生き物が、喜んだり困ったりしているのが分かるようになり、だんだんとかわいくなってきます。独特の語り口も雰囲気にあっています。
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