夏休みの拡大図 の商品レビュー

小島達矢【著】

2023/02/27

友人が新生活を始めるため、引っ越しの手伝いを主人公と、2人の小学校の同級生の男の子と3人でしながら、思い出を振り返り、過去に気になっていた不思議な謎を解く物語だった。
タイトル名も良く、読み終わった時に爽快な気分になった。
1つの出来事でも、見方や考え方が違ったら解釈も真相も変わるのだなと改めて思った。

2018/03/15

幼馴染のちとせの引越しを手伝いに来た百合香。

部屋を片付けながら思い出される小学校から高校までの過去に
隠されていた真実。

百合香と同じように引越しの手伝いに来た木嶋の小学校時代の奇行の真相。
クラスでの合唱で指揮者の提案と涙のこと。

夏休みの旅行先で出会った親子のこと。
親友が急に冷たくなったこと。
百合香が最後まで疑っていた、恋心を抱いていた柳井とちとせとの関係。

謎解き。
正直、過去にたいしてそこまで疑問に思うことはないな。。。あったとしても覚えてないし。
百合香の空気の読めなさ、そういう人いるんだろうけど、将来が心配です。

私もモルモット飼いたい。

2017/08/06

「だって夏休みが終わったらさ、二学期が始まるじゃない」
(百合香)

引越しの準備をしてると、これはこうだった。とか色々思い出す。しかし実はこうだった。と判ることもある。
就職のために引越す親友の手伝い中に判る意外な真実たち。
2人の友情にどんどん雲行きが怪しくなっていったが、最後は素敵な終わり方で良かった。

2016/01/08

親友は「名探偵」。
学校で起きた「事件」を次々と解明する。でも、「あのこと」だけは、私が真相を見抜かなくては。
謎解きの鍵は、あの日の思い出。

引越しを手伝いながら過去の謎を解こうとするのが面白い。
近いからこそ訊きにくいことってあるよなぁ。

火星から見える夕焼けは青いし、鳥にはヒマワリが黄色く見えない。
同じ時の思い出でも、人によって印象も変わってしまう。

（似）
「ぼくらの先生！」はやみねかおる
「せせらぎの迷宮」青井夏海

2015/01/19

デビュー作『ベンハムの独楽』はミステリ的趣向をしかける技巧だけでなく文章にセピアがかった独特のムードを感じて期待の作家さんなのだが…、これはあまりにもショボいネタ。「日常の謎」作品の肝となるホワイダニットとしても背景事情が安っぽい。わざとなのかな。

2017/08/04

【あらすじ】
小学校からの幼なじみである親友のちとせが、実家から引っ越すことになった。百合香は片付けを手伝いながら、これまでに学校で起きた「事件」を振り返る。ちとせのあざやかな「推理」を聞いていると、ほとんどが百合香の思い違いや思い込みであったことに気づき愕然とするのであった。『ベンハムの独楽』でデビューした著者が描く鮮やかな青春ミステリー。

【感想】
心に残る言葉がいくつもあって、思わずメモしてしまった。

2015/01/06

引越しの日、一日の物語。
今日引越す友人の部屋の、あまりの物のあふれっぷりに、引越し屋さんが来るまでに、荷造りが間に合わないんじゃないか、と、余計な方にばかり気が取られてしまった。

2013/12/25

百合香に隠す必要あるのかな？最終的に都合のいい感じに終わった。学生時代のもやもやを解決して社会人へ、というはなし。

2013/10/26

最後はなーんだ、よかったじゃん！で終わるけど、途中が辛くて。
私はちとせタイプでなく百合香タイプだと思う。
悪意ある疎外ではないんだろうけど、無神経に知らなかったエピソードが多すぎて心が痛い。
謎がなければ話も進んでいかないんだろうけど、自分に置き換えると辛い。
主人公だけが気持ちが浄化出来て置いてけぼり。
残念。

2013/07/26

個人的に好きじゃない構成だった。
百合香の思考力が浅くてイライラするし
ちとせのハッキリしない言い方も好きじゃない。

ストーリーも印象的じゃなくて微妙。

また少し間をあけてから
読んでみたら何か変わるかなと思う。