ふちなしのかがみ の商品レビュー
【あらすじ】 ホラー短編集。『踊り場の花子』『ブランコをこぐ足』『おとうさん、したいがあるよ』『ふちなしのかがみ』『八月の天変地異』の5編が収録されている。 ポピュラーな怪談ネタを使いつつ、辻村流の世にも奇妙な物語に仕上げている。 【感想】 『踊り場の花子』☆5 抜群の構成力。...
【あらすじ】 ホラー短編集。『踊り場の花子』『ブランコをこぐ足』『おとうさん、したいがあるよ』『ふちなしのかがみ』『八月の天変地異』の5編が収録されている。 ポピュラーな怪談ネタを使いつつ、辻村流の世にも奇妙な物語に仕上げている。 【感想】 『踊り場の花子』☆5 抜群の構成力。じわじわと真相が明かされる描写が上手い。この短編集の中で一番怖い。 『ブランコをこぐ足』☆4 前の話を逆手に取って読者を混乱させる見事なオチ。 『おとうさん、したいがあるよ』☆3 シュール。死体がどんどん出てくる。 『ふちなしのかがみ』☆5 そういうことかーー!!と膝を打つ。全ての伏線が回収される快感が物凄い。 『八月の天変地異』☆3 最後は爽やかな感動物語。
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小学校時代に流行った怪談をはじめ何遍かまとめたホラー 自分のとこの花子さんは女子トイレの手前から3番目に出るっていう噂話だったな。踊り場の花子さんで怪談から殺人事件になったりしてちょっとぞくっとした 個人的には8月の天変地異が好きかな。学校でついてしまった嘘から見えない友達が現れ...
小学校時代に流行った怪談をはじめ何遍かまとめたホラー 自分のとこの花子さんは女子トイレの手前から3番目に出るっていう噂話だったな。踊り場の花子さんで怪談から殺人事件になったりしてちょっとぞくっとした 個人的には8月の天変地異が好きかな。学校でついてしまった嘘から見えない友達が現れたりキョウスケとシンジ、ゆうちゃんの友情物語で好き ふちなしのかがみだと一目惚れした男性から恋占いして激しい嫉妬うえのストーリーだったりした
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読んだ印象は青春ホラーです。 青春といってもキラキラしてるものではなくて、小学生の頃に感じた胸にチクチク刺さるようなざらざらしたもの。 ふちなしのかがみを読んでるとき、恋は盲目だなあ恐ろしいなあと思った。
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踊場の花子さん 学校七不思議の一つ、花子さんの話。 一人で宿直する小学校教師をかつての教育実習生の 大学の後輩の子が訪れてくる。 ただ、電話してからやって来るのが早過ぎる、鍵を かけたはずなのに、校内に入ってくるという伏線が あとになって、じわじわと効いてくる。 世にも奇妙な物語...
踊場の花子さん 学校七不思議の一つ、花子さんの話。 一人で宿直する小学校教師をかつての教育実習生の 大学の後輩の子が訪れてくる。 ただ、電話してからやって来るのが早過ぎる、鍵を かけたはずなのに、校内に入ってくるという伏線が あとになって、じわじわと効いてくる。 世にも奇妙な物語で実写化されているけど、原作を 読む方がおすすめ。 他作品に、ブランコをこぐ足、おとうさん、したいがあるよ、ふちなしのかがみ、8月の天変地異とあるが、ホラーではないような作品だけど、天変地異は、小学生の男の子の友情をテーマにしていて、辻村深月らしいラストだった。
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怖い話なんて久しぶりに読んだ! (こんな内容だとは知らずに足を踏み入れてしまった) や〜どれもこれも、うすら怖い。 階段の花子さん、だんだん狂っていく人、現実とあの世の境界が溶けていくような… あとからじわじわと怖い。 もう残暑だけど、ひんやりしたい方、ぜひご一緒しましょう。 ...
怖い話なんて久しぶりに読んだ! (こんな内容だとは知らずに足を踏み入れてしまった) や〜どれもこれも、うすら怖い。 階段の花子さん、だんだん狂っていく人、現実とあの世の境界が溶けていくような… あとからじわじわと怖い。 もう残暑だけど、ひんやりしたい方、ぜひご一緒しましょう。
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芦田愛菜さんおすすめと聞いて、どんな本か知らずに購入。怪談・ホラー系短編集だった。夏にはぴったりだったかな!
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小中学生向けのホラーを描きたかった,とあとがきで言及なさっているが,個人的には辻村版グリム童話という印象を受けた.単なるホラー短編集に留まらず,教訓のような何かを各作品から感じる.
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題名を見た時、なぜひらがななのだろう?と思った。辻村深月さんの「かがみの孤城」もひらがなだ。今回は「ふちなし」もひらがなだ。そこで私が思いつくだけ漢字にしてみようと思った。「鏡」「鑑」・・・あれっ、2つしか思いつかない。連想しようとしたら、鏡餅が頭の中をぐるぐる回って、お腹が空い...
題名を見た時、なぜひらがななのだろう?と思った。辻村深月さんの「かがみの孤城」もひらがなだ。今回は「ふちなし」もひらがなだ。そこで私が思いつくだけ漢字にしてみようと思った。「鏡」「鑑」・・・あれっ、2つしか思いつかない。連想しようとしたら、鏡餅が頭の中をぐるぐる回って、お腹が空いてきた。 表題作を含め5つの短編からなる。夏に読むのに適しているかもしれない。「踊り場の花子」で相川が見た小谷チサ子は何を映し出しているか、「ブランコをこぐ足」での一線を越えたみのりは茜を誘う。「おとうさん、したいがあるよ」はつつじの見ている死体は何を映し出しているのか、「ふちなしのかがみ」では高幡ユウイチロウの妻香奈子は今の自分と未来の自分の境界に曖昧さを感じる。これこそが「ふちなし」を意味するのかと感じた。 「八月の天変地異」で感じたことは、子どもの純粋さだ。 どの作品にも子どもが絡んでいる。そして見えない「かがみ」によって異なる領域が展開されているように思う。全ては人の心の中を映し出している。それを見えない「かがみ」によって上手く表現された作品だと感じた。 読了し、なぜひらがななのか?は、おそらく子どもが関係しているのだろう。「かがみ」には自分を映し出す事によって、自信を奪ったり、自信を持たせたり、寂しさを解消してくれたり、閉鎖空間を表したりする力を持っていると思う。そしてどこか神秘的な感じを受ける。しかも「ふちなし」である事で無限の拡がりを感じたのである。私の中での「かがみ」は、アリスやドラキュラや怪談話に使われた事で一層神秘的なイメージになっている。 本作はどれも、表面的にはホラーテイストの様相だが、誰しもが経験したことのある、又は経験するだろうことである「妄想」「恐怖」「孤独」「反感」「想い」を感じさせられた。
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辻村深月の短編はお初 短編となめてかかってたら ちゃんとしっかりしたホラー あっという間に読了 短編なのに、どの章もストーリーがしっかりしてて面白かった 愚かな嘘つきとか、勘違い野郎とかでてきて結末が気になりすぎて 目が離せなくなる 没頭してしまうんだけど、短編なのでささ...
辻村深月の短編はお初 短編となめてかかってたら ちゃんとしっかりしたホラー あっという間に読了 短編なのに、どの章もストーリーがしっかりしてて面白かった 愚かな嘘つきとか、勘違い野郎とかでてきて結末が気になりすぎて 目が離せなくなる 没頭してしまうんだけど、短編なのでささっと読めてしまう お得感はあるんだけど、ほんと、あっという間というか 面白くて急にはしご降ろされた感はある…
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1本目がしっかりホラーで、ゾッとすると同時に一気に引き込まれる。 しっかりしたミステリの構成で逐一頭から読み返したくなる1話も多く、やっぱりミステリ作家さんなんだなぁ〜と。 私の読解力が足りない為にオチがふわっとして分からない話もあって、またゆっくり読み返したいです。
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