だれでも書ける最高の読書感想文 の商品レビュー
中学生向け、読書感想文の書き方指南本。 書くための心構えからはじまり、本の選び方、書く時のポイント、コンクールで評価されるポイントなど、中学生が読書感想文を書くために必要なことは全部書かれている。 私も今では、アウトプットや書くことがすっかり習慣化しているので、本の感想だろうと...
中学生向け、読書感想文の書き方指南本。 書くための心構えからはじまり、本の選び方、書く時のポイント、コンクールで評価されるポイントなど、中学生が読書感想文を書くために必要なことは全部書かれている。 私も今では、アウトプットや書くことがすっかり習慣化しているので、本の感想だろうと何だろうと、苦も無く書ける。実際に今もこのようにレビューを書いているし、読んだ本の感想は必ず書いている。が、振り返ってみると中学生の時は読書感想文を書くのが苦手だったように記憶している。だから、当時このような本があれば読書感想文を書くときに大助かりだったに違いないというのが一番の感想だ。当時この本を読んで、読書感想文を書いていたら、もっと早い時期に書くのが得意になっていたのではないかと思う。 読書感想文を難なく書けるということは、ただ単に課題をこなせるということだけでない。理解力と表現力が上がることも意味している。本書にも、「読書感想文を書くことは、国語の勉強というより、人とのコミュニケーション力を高めていくことだ」とあるが、読書して感想を書くことを繰り返せば、読む・書く・話すなどのコミュニケーション能力が上がることは間違いないだろう。 有用な本であるため、多くの中学生に読んでもらいたいが、読書感想文を書くことが苦手な子供が、自らこの本を手に取るということはあまりないだろう。だから、親や大人たちが買い与えて指導するのが良さそうだ。また、先生が本書のような指導を行うことが望まれる。 中学生や、また子供の能力によっては小学校・高校生でも役に立つと思うので、その世代の子供がいる人にはお勧めだ。 大人に向けて書かれた本ではないので、ここからは余談になるが、大人が学ぶのに向いている本かについて一応書いておく。 大人が読書感想文を書くことはまずないだろう。大人が読書の感想を書くにしても、それは自分の記録用としてか、あるいはECサイトのレビュー、書評などであろう。学生の読書感想文と大人が書く書評やレビューは根本的に違う。読書感想文は、それだけで一つの作品として完結しているが、ECサイトのレビューであれば、どのような人にお勧めかという情報が最も有用である。書評であれば、客観的な要約が最も有用だ。 以上のような理由で、大人であれば、他の本を読んだ方が役に立つ。 本書の著者である齋藤孝氏も、読書や書くことをテーマにした本をたくさん書いている。それらの本にも、本書と同じテクニック、「書きたいことは3つ絞る」、「3色ボールペン読書術」などが書いてあるので、大人はそちらを読んだ方がいいだろう。
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小中と読書は好きでも読書感想文は苦手だった。どのように書いたらいいのかを教わった覚えはなく、思いつくままに書いて赤をたくさん入れられる。文章の書き方について学ぶなら、この齋藤先生のように教えてくれたらいいのに、と今更思う。
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本を読むのは好きだけど感想を言うのは苦手だ。 おもしろいと思って人に話しても、おもしろさをうまく伝えられなかったり、暗い話が好きなんだねなどと言われるとちょっと落ち込む。 でも、この本を読んで人の評価を気にする前に、自分が感じたことをとにかく言葉にする練習をしていこうと思った。 ...
本を読むのは好きだけど感想を言うのは苦手だ。 おもしろいと思って人に話しても、おもしろさをうまく伝えられなかったり、暗い話が好きなんだねなどと言われるとちょっと落ち込む。 でも、この本を読んで人の評価を気にする前に、自分が感じたことをとにかく言葉にする練習をしていこうと思った。 感想を書く際に心がける3つのポイント ・人に伝えることを意識して読む ・感想は3つにしぼる ・本を読む前と読んだ後の変化に気づく
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「せっかく本の感想書くならいいの書きたいな」「何となくじゃなくて何か意識できることないかな」と思って検索してたら出てきた本。 話し言葉も入れてくれてたので凄く読みやすかったし、なんか肩の荷がおりた。 最後の方で ″読書感想文は、他人の気持ちを理解して、寄り添う力=人間理解力」と「自分の感じたことや考えを人に伝える力=表現力」の集結″ と書いてたのが印象的。私が今身につけたいなと思ってる力達... これから本を読むのが楽しくなりそう。 ---メモ--- ◆読む前、読んだ後のビフォーアフター ◆「この本なんて言おうかな」人に話す意識で読む ◆「なぜ?」を書く →読むきっかけ、なぜそう思った(自分のなぜ) →なぜ主人公はこうしたのか?(作品のテーマにたどり着きやすい) ◆本屋さんのポップ ◆着地点を決めておく
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★書きたいことメモ(付箋や、蛍光ペンのところ)から、人に伝えたいこと3つを選ぶようにする。 その方が、記憶に残るし、人に伝えやすい。 (この本でいうと★をつけた3つ。) ★「面白かったことを人に伝えたい」を起点に、「どう言ったら人に伝わるか」「どうすれば相手にも自分と同じ...
★書きたいことメモ(付箋や、蛍光ペンのところ)から、人に伝えたいこと3つを選ぶようにする。 その方が、記憶に残るし、人に伝えやすい。 (この本でいうと★をつけた3つ。) ★「面白かったことを人に伝えたい」を起点に、「どう言ったら人に伝わるか」「どうすれば相手にも自分と同じように面白がってもらえるか」を考えることが、思考の整理につながる。 ★本を読むときは、これを人に伝えようと思いながら読む。話していて、相手から質問されれば、「人はそういうことが知りたいんだ」「自分の説明はそこが足りていなかったのか」と気づく! メモ ・人は比べるとものが言いやすい! ・変化を捕まえる ・フツウじゃなさ を楽しむのが読書 ・結びつけ力 これが書けたら嬉しい、これが言いたい、この話をしたい、をストックしておくと、自分特有の結びつけ話ができる。 ・読書日記 せっかく読んだ本をそのままにしたら勿体無い、書くことで整理され、記憶にも残る ・「自分の中に毒を持て」の言葉が印象的で読みたくなった。
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学生時代、読書感想文が嫌で仕方なかった。苦痛以外の何物でもなかった。あまりの出来に、書き直しを命じられて再提出したけれど、評価は最低ランク。 もう、読書感想文を多分、一生書く必要がないとは思うけれど、自分の感想文の何がいけなかったのだろう…というのと、子どもたちに同じ轍を踏ませな...
学生時代、読書感想文が嫌で仕方なかった。苦痛以外の何物でもなかった。あまりの出来に、書き直しを命じられて再提出したけれど、評価は最低ランク。 もう、読書感想文を多分、一生書く必要がないとは思うけれど、自分の感想文の何がいけなかったのだろう…というのと、子どもたちに同じ轍を踏ませないために、読んでみた。 ①感想文用にセレクトした本が悪かった。 ②自分なら‥‥の視点が入っていなかった。 ③主人公だけに目を向けてきたが、ちょっとひねって脇役の視点で物語を見るという、広い視野が欠けていた。 ④読む前の本の印象と、読み終わった後の印象の違い ⑤1回しか読まずに書いた。 ⑥文章の構成を練らずにいきなり作文用紙に書き込んだ…… 等々、出るわ出るわ、自分の至らなかった点が、山のように見つかった。 要するに、コツ、が必要なわけです。 学生時代に、この本に出合えば、もう少しまともな感想文が書けたかも知れない。 2018/09/12
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本当に読書感想文の書き方の本でした。 人にはやはり理系頭と文系頭があるように思います。 算数などの文章題は簡単に理解できますが、国語の文章読解問題はどうしても理論的な帰結に理解ができません。 そんなこんなで本書に書かれていることもすっきり腑に落ちるということになっていません。
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一般的な内容をわかりやすく解説してくれている。 読みやすい。 興味のある部分について書く。自分に当てはめて感じたことを書く。 名作を読んでみる。など。
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子供の頃にこの本に出会っていたら、人生が変わっていたかもしれない。そう思えるくらい、感動した書籍。さすが、齋藤孝先生。分かりやすいし、説得力抜群。 子供に対して、しっかり教えていきたいと思う。本文中の以下の解説が特にしっくりきた。 --- 小学校低学年の感想文だったら、ここがよ...
子供の頃にこの本に出会っていたら、人生が変わっていたかもしれない。そう思えるくらい、感動した書籍。さすが、齋藤孝先生。分かりやすいし、説得力抜群。 子供に対して、しっかり教えていきたいと思う。本文中の以下の解説が特にしっくりきた。 --- 小学校低学年の感想文だったら、ここがよかった、ここがおもしろかった、ここでびっくりした、ここで泣けてきた・・・そんなことを書き連ねただけでもまあいい。だけど、きみたちくらいの年齢になったら、それだけではダメだ。 ではどうしたらいいか。 大事なのは、そこにさらに「自分を関わらせていく」こと。 例えばその一つが、ベスト3を選出する方法だ。 自分が拾い出した「ぐっときたところ」から、特にいいと思ったところを3つに絞り込む。つまり、ベスト3を決める。 そしてその言葉なり文章がなぜぐっと来たかを書いていく。 そのときに、その3つのうちのどこかに自分自身の体験を交えていく。 ぐっと来たところは本の中から抜き出したものだから、「引用」です。そればかりを並べたら「引用しているだけじゃないか」と言われかねない。 けれど、そこがとくにいいと3つに絞り込んだのはきみだ。なぜそこがグッと来るのかも、君自身の考えだ。 さらに言えば、自分自身の経験と重ね合わせたエピソードには君の個性が出る。自分の感情を軸にした、紛れもなく君にしか書けない感想文になります。 ---
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どちらかというと感想文を強要されている学生向けにアドバイスしている本。 でも、感想文を考える時のポイントやコツを具体的に挙げているので、かいつまんで実践する事で誰もがスキルアップ出来る。 分かり易い良書。
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