おしまいの日 の商品レビュー
途中までは狐につままれたような気持ちで読んでいましたが、三津子が本格的に壊れてきてからは止まらなく、一気に読んでしまいました。猫は自分で殺してしまったのに、その記憶が消されているし白い虫が見えるようになる。そして日記が塗りつぶされていく・・・。背筋がゾクゾクしました。 最終的に三...
途中までは狐につままれたような気持ちで読んでいましたが、三津子が本格的に壊れてきてからは止まらなく、一気に読んでしまいました。猫は自分で殺してしまったのに、その記憶が消されているし白い虫が見えるようになる。そして日記が塗りつぶされていく・・・。背筋がゾクゾクしました。 最終的に三津子が家を出て7年、忠春は再婚するも2年後に過労死。三津子の心配が現実になるエンディングはなんとも言えない気持ちになりました。
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素子さんのサイコホラー小説。 仕事に明け暮れる夫と献身的な妻。 少しずつ狂っていく精神・・・。 以前読んだことがあったのですが復刊されたので再読。 「狂った人」というより、「狂った社会体制」を描いている印象です。
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おしまいの日が訪れてしまった妻。仕事浸けで妻を顧みない毎日の夫。よかれと思ってやったことを迷惑だと思われた時、自分を受け入れられなかった時、自分を全否定された気がして精神的に壊れてしまうのかもしれない。途中。気持ちの悪い描写の部分は苦手。
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帰りの遅い夫を待つ主婦、三津子。 献身的で良き妻だった彼女になぜ「おしまいの日」は訪れてしまったのか。 日常と狂気の境目の描写にぞわりとさせられる。
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新潮で再刊ってことで読んでみた。虫の話が気持ち悪すぎてすっとばしつつも面白かった。今の時代にはぴんとこないかもね。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
過労死、ダメ、絶対。 何だかなぁ…というのが読み終わっての感想。 似たような境遇なので微妙に理解できる感情もあったり全く理解できない感情もあったり。 途中で気持ち悪くなって読むのを一時中断したりもして。 で、そこまでして読み終わった感想が上のです。 どっちもどっちな夫婦でした。
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