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刑事のまなざし の商品レビュー

3.9

123件のお客様レビュー

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    23

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  3. 3つ

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2024/03/12

薬丸さんの作品を読むのは初めてだが厳しい話を書かれるのは知っていたので心して臨んだ。自分の子供が事件に巻き込まれたのをきっかけに刑事へ転職した夏目を主人公にした短編集。予想通りヘビーな内容が多かった。その中でミステリー的な技巧としてある種の驚きを持ってくる辺りはすごいと感じる。特...

薬丸さんの作品を読むのは初めてだが厳しい話を書かれるのは知っていたので心して臨んだ。自分の子供が事件に巻き込まれたのをきっかけに刑事へ転職した夏目を主人公にした短編集。予想通りヘビーな内容が多かった。その中でミステリー的な技巧としてある種の驚きを持ってくる辺りはすごいと感じる。特に推協賞の候補にもなった「オムライス」は別格。ラストに明かされる真相に驚かされるとともに胸が苦しくなる。ここまで迫ってくるかと。

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2024/01/06

久しぶりに薬丸岳さんの作品。今まで読んだのは、Aではない君と、天使のナイフ、その鏡は嘘をつく だったかな。犯罪小説なんだけども、トリック重視というよりは、人間性や犯人の葛藤を見つめるタイプの作家さんで、今回の短編集もまさにそうだった!ミステリでありつつ、心が温まったり感動したりも...

久しぶりに薬丸岳さんの作品。今まで読んだのは、Aではない君と、天使のナイフ、その鏡は嘘をつく だったかな。犯罪小説なんだけども、トリック重視というよりは、人間性や犯人の葛藤を見つめるタイプの作家さんで、今回の短編集もまさにそうだった!ミステリでありつつ、心が温まったり感動したりも。今回もあっという間に読み切りました。

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2023/08/09

大分前に椎名桔平さん主演のドラマを観て以来、原作を読みたいと思っていた。 謎解きとしてはシンプルだが、その分、濃厚で切ない人間ドラマが展開される。 主人公の夏目の人物像も過去の刑事モノと違うオリジナリティが感じられる。

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2023/07/09

夏目刑事の大ファン! 被害者家族の辛い過去を抱えながらも、 青少年の更生に暖かいまなざしで寄り添う、 相反する立場でありながら、 刑事の矜持をしっかりと持った、 人間としても、素晴らしい。 また、ドラマで視たい。

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2023/05/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

短編集なのに、1つ1つのストーリーにしっかり起伏があり面白い。 読めば読むほど哀しくなる。 夏目さんの抱えてるものが、怒りや憎しみに少しでも変えられたらもっと楽に生きられるのに そう出来ない、しない彼の振る舞いに読んでいる側が哀しくなった。 短編の中でもオムライスが衝撃的だった。 犯人は予想できたが、殺そうとした相手に驚いた。 怖かった。 どの短編も家族との繋がりが事件と絡んでいたが、1番直接的だったように思える。 全体の結末は、夏目が警察に転職するきっかけとなった夏目の娘が被害者となった事件。 犯人は夏目が前職で面倒を見た少年だった。 夏目の言葉が犯行動機になっていた。 その言葉は悪意ではなく、少年を想っての言葉だったのに。 この結末に、ただただ哀しみが深くなった。

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2023/05/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

だらだら続く感じがあまり好きじゃなかった。 きっと犯人を逮捕しても気分は晴れないだろうな。 そして、1度犯罪に加担した人はそれを隠すために犯罪を重ねて生きていくしかないんだなと思った。

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2023/04/11

刑事の眼差しだけでは無く、全ての短編小説が秀逸。 夏目シリーズが好きな方は必ず読むべき。 彼の苦しみ、強さ、信念を感じられる短編小説集。

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2022/11/28

内容(「BOOK」データベースより) ぼくにとっては捜査はいつも苦しいものです―通り魔によって幼い娘を植物状態にされた夏目が選んだのは刑事の道だった。虐待された子、ホームレス殺人、非行犯罪。社会の歪みで苦しむ人間たちを温かく、時に厳しく見つめながら真実を探り出す夏目。何度読んでも...

内容(「BOOK」データベースより) ぼくにとっては捜査はいつも苦しいものです―通り魔によって幼い娘を植物状態にされた夏目が選んだのは刑事の道だった。虐待された子、ホームレス殺人、非行犯罪。社会の歪みで苦しむ人間たちを温かく、時に厳しく見つめながら真実を探り出す夏目。何度読んでも涙がこぼれる著者真骨頂の連作ミステリ。

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2022/11/13

短編小説なので、気軽に読めるかわりに重厚さに欠けるのはいなめません。 しかし、それを補って余りあるのが、物腰柔らかでありながら鋭い観察眼を持つ夏目刑事のキャラクターです。 個人的にはオムライスが衝撃的でした。

Posted byブクログ

2022/10/12

夏目刑事の短編集。薬丸さんの小説は、これでもかというほどの心理が描写されているのが好きだけど、短編だと、そこまで掘り下げられない感じが残ってしまう感じ。どのお話も、「あれ?もう終わり?」と。

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