光 の商品レビュー
宏樹が百貨店の警備員から逃げて再びアンモナイトに向かって突進していったシーンが好きだ。普段はいけ好かない奴だけど、泣きながら暴れる宏樹に「ちょっとはいいところあるじゃん!」って思った。良いところも悪いところも互いに持っていて、だけど何だか連んでいるのはやっぱり仲間なんだろう。いざ...
宏樹が百貨店の警備員から逃げて再びアンモナイトに向かって突進していったシーンが好きだ。普段はいけ好かない奴だけど、泣きながら暴れる宏樹に「ちょっとはいいところあるじゃん!」って思った。良いところも悪いところも互いに持っていて、だけど何だか連んでいるのはやっぱり仲間なんだろう。いざって時に頼りになるのはそんな気の置けない仲間なのかな。大人になってもその時みたいに付き合える仲間が持てたら宝物だ。
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少年時代に出会う、いくつかの光。 大人になってからも生きる糧になるような、美しい光の記憶を綴った作品。 登場人物みんながいとおしい。 もし、人間に感光度というものがあるとするなら…というところが印象的でした。
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著者の作品は久しぶりです。 もっとグロテスクなミステリを書く人だと思っていたので、こんなに爽やかな青春小説を描いた本もあったなんて意外でした。 苦手な著者もリベンジすべきですねえ~ 本書は道尾秀介版「スタンドバイミー」です。 田舎町に暮らす小学生達の、冒険の日々が描かれ...
著者の作品は久しぶりです。 もっとグロテスクなミステリを書く人だと思っていたので、こんなに爽やかな青春小説を描いた本もあったなんて意外でした。 苦手な著者もリベンジすべきですねえ~ 本書は道尾秀介版「スタンドバイミー」です。 田舎町に暮らす小学生達の、冒険の日々が描かれていました。 大人からみればくだらないことで信じられないほどの情熱を注ぐ様子とか、ほほえましくてかわいくて。 仲間と共有する小さな秘密とか謎とか、わくわくする気持ちわかるよー!なんて思ったり。 男の子の冒険話なのであるある話は少なかったけれど、懐かしい気持ちになりました。
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利一少年とその仲間たちの冒険の数々。舞台は昭和の後半くらいか。 笑えたり感動したりの爽やかなエピソードばかりだったが、最後の事件はかなりハラハラした。 最後の最後で、さすがは道尾氏、やられた。
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道尾版『スタンド・バイ・ミー』。 ジュブナイル小説の傑作。 と、いっても子ども向けという意味ではなく、遥かな未来に夢を馳せていたかつての子どもたちこそ読むべき作品。 終業式の日。明日から始まる休みが永遠に続くように感じる下校シーンを最初と最後に配した構成や、映画『グーニーズ』を思...
道尾版『スタンド・バイ・ミー』。 ジュブナイル小説の傑作。 と、いっても子ども向けという意味ではなく、遥かな未来に夢を馳せていたかつての子どもたちこそ読むべき作品。 終業式の日。明日から始まる休みが永遠に続くように感じる下校シーンを最初と最後に配した構成や、映画『グーニーズ』を思い出させる最終章、息をもつかせぬ脱出劇のひりひりとした手に汗握る描写が見事。描かれているシーンが、まるで目の前で展開しているかのようだ。 スティーブン・キングを評する際、よく“視覚的”と賛辞されるが、ここでの描写はキング超え。忌野清志郎のアルバムで表現するなら『GOD』。道尾さん、あんたスゴイ。 風雨の中、女恋湖にゴムボート(…なんだけど)に乗ったワンダ、キュウリー婦人、ガニーさんが登場するシーンなんて、悶絶もののカッコ良さ。 エピグラフに続くアポロ11号の交信記録には、唐突感を抱かずにはいられないのだが、後半、ノスタルジックに月日の経過を伝えるアイテムとなって効いて来る。 「たまんないのねす!」by 慎司てな感じ。技巧派である道尾秀介の面目躍如といったところ。 極私的には、読んでいる間、THE MOODY BLUESの'68〜'71年に発表された各作品『失われたコードを求めて』、『子どもたちの子どもたちの子どものために』、『夢幻』、『童夢』をランダムに脳内再生。 今、ディスコグラフィを確認していたら『デイズ・オブ・フューチャー・パスト』を含めて聴きたくなって来た。 聴こう。そうしよう。
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キレイ系 小学生6人とキュウリー夫人、ガニーさん、ワンダ。 狂言誘拐のつもりが本当の誘拐になり、ちょっと前に皆んなで録音していた夢の話で洞窟から抜け出すことができた。 描写の表現はやはりぽかったけど、どんでん返しを望む私としてはイマイチかな〜。
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少年達の思い出を綴ったストーリーで、道尾World全開でした。 ところどころ、この場面の1人称は誰だろう?と思う所もありましたが、子供の視点、大人になってからの回想視点があり、最後まで読むとなるほど・・・と思えます。 子供ながらの小さな冒険や、大人顔負けの大冒険、ひとつひとつにつ...
少年達の思い出を綴ったストーリーで、道尾World全開でした。 ところどころ、この場面の1人称は誰だろう?と思う所もありましたが、子供の視点、大人になってからの回想視点があり、最後まで読むとなるほど・・・と思えます。 子供ながらの小さな冒険や、大人顔負けの大冒険、ひとつひとつについて一生懸命になっている様子が伝わって来て、自分の子供の頃はどうだったのかと思い返してしまいました。 夏休みに読むのにちょうどいい作品だと思います。
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小学生達が登場するジュブナイル。筆者は最初に書いた作品は童話だったとどこかに書いていたので、このような視点での作品は得意なのかもしれない。 大人が読んでも全く違和感はないし、自分の少年時代を想い出すような懐かしい雰囲気もあり、楽しむことができた。 他の作品のようにおどろおどろしい...
小学生達が登場するジュブナイル。筆者は最初に書いた作品は童話だったとどこかに書いていたので、このような視点での作品は得意なのかもしれない。 大人が読んでも全く違和感はないし、自分の少年時代を想い出すような懐かしい雰囲気もあり、楽しむことができた。 他の作品のようにおどろおどろしいところは全くなく、とても爽やかな内容であった。
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小学生達の冒険物語のような作品。 一章ごとに完結すると思ったら最後でかなりハラハラさせられました。 間の回想も最後に繋がっていて、少年達の無邪気で純粋な姿が描かれています。
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仲間とともに経験した、わくわくするような謎。逃げ出したくなる恐怖と、忘れがたい奇跡。誰にも言っていない将来の夢と、決死の大冒険-。さらなる進境を示す少年小説。 道尾秀介の想像・創造力、ストーリーテリングの巧みさを感じさせるのに十分な作品だった。ただ道尾秀介にはやはりミステリーを...
仲間とともに経験した、わくわくするような謎。逃げ出したくなる恐怖と、忘れがたい奇跡。誰にも言っていない将来の夢と、決死の大冒険-。さらなる進境を示す少年小説。 道尾秀介の想像・創造力、ストーリーテリングの巧みさを感じさせるのに十分な作品だった。ただ道尾秀介にはやはりミステリーを書いてほしいと思う自分がいる。勝手な好みだけれど。 (B)
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