光 の商品レビュー
道尾秀介、好きだけど、直木賞とってから、ぱっとしなかったのですが、今回、よく出来てました。 中編が7作。 うまいまとまり。 小学生が主人公なので、淡いですが、よく描けてる。 大人にはない、感情。
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ちょっとしたことにワクワクドキドキしていた小学生時代。毎日が『冒険』だったそんな懐かしい気持ちにさせてくれる作品でした。
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みずみずしい少年時代の冒険物語。日常に存在するワクワクドキドキが、子供のころは確かにあったなあと思いだす。大人になってしまって仕事に追われる毎日に、ちょっぴり寂しさを感じながらも、読み終わると温かい気持ちになれました。
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後半特に、夢中になって読んだ。 先が知りたいと純粋にわくわくして止まらないっていう感覚を久しぶりに味わえた気がする。小学生の時ファンタジーばっかり読んではその世界から抜けられなくなっていたことを思い出した。 地元の公園で遊び尽くしたり林の奥まで探検してみたりと、行動範囲が狭いな...
後半特に、夢中になって読んだ。 先が知りたいと純粋にわくわくして止まらないっていう感覚を久しぶりに味わえた気がする。小学生の時ファンタジーばっかり読んではその世界から抜けられなくなっていたことを思い出した。 地元の公園で遊び尽くしたり林の奥まで探検してみたりと、行動範囲が狭いながら、小学生の頃は今よりもずっと何かに夢中になることが簡単で楽しかったと思う。でも、ただ楽しいだけじゃなく、小学生なりに悩むことは多くて、そういうところまで表現されていたから懐かしい気持ちにもなった。 読後感が爽やかで、読んで良かったなぁ。
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2013.2.12読了。少年達の小学校4年の出来事。7つの話になっているけど、繋がっている。 利一、慎司、悦子、宏樹、清孝、キュウリー夫人、ワンダ、劉生、女恋湖、アンモナイト、蛍、花火。 道尾作品で、殺人なし、気持ち悪くなくて、心地いいのは初めてかも?
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一口に「光」と言っても、ほのかな光や目も眩むような光、あるいは「希望」という名の光など様々あるわけですが、まさにそんな色々な光がちりばめられた作品でした。少年少女の冒険や友情を描いたお話なわけですが、小学4年生という絶妙な年齢設定がいいですね。しかも当時を回顧する形なので、「小学...
一口に「光」と言っても、ほのかな光や目も眩むような光、あるいは「希望」という名の光など様々あるわけですが、まさにそんな色々な光がちりばめられた作品でした。少年少女の冒険や友情を描いたお話なわけですが、小学4年生という絶妙な年齢設定がいいですね。しかも当時を回顧する形なので、「小学生の時に流行ったカンペン」とか、私にも思い当たるフシがあって嬉しいような妙な気分^^; 爽やかな読後感でした。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
物語のところどころに「光」が」効果的に演出されていた。こどもの頃の記憶って、現実だったのか幻想だったのか、今思い返すとはっきりわからないことがけっこうあるなぁと思った。最後の誘拐事件はいまいちだったけど、それ以外のエピソードはちょっとずつリアリティがあっておもしろかった。
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日本版スタンドバイミーといった雰囲気の作品。 少年たちが日常のなかで無謀な計画を考えて実行して冒険する物語。 大人の目線から見ると、ちょっと度が越えてる冒険でしょ!と思ってしまうのがざびしい。 こんな冒険を体験できた勇気と機転と友達と環境などがあったのが羨ましいなと感じた。 子供...
日本版スタンドバイミーといった雰囲気の作品。 少年たちが日常のなかで無謀な計画を考えて実行して冒険する物語。 大人の目線から見ると、ちょっと度が越えてる冒険でしょ!と思ってしまうのがざびしい。 こんな冒険を体験できた勇気と機転と友達と環境などがあったのが羨ましいなと感じた。 子供たちは自分達で見つけた冒険を通して成長していくのだろうなとあらためて感じ、母親の立場としては、子供たちの冒険を見守る勇気も必要だと思った。見守るのは難しいけれど!! 「光に出会いたいと思うなら、いつでも目を開けていなさい。何があって両目に映る景色がどんなものであっても、けして顔をそむけずに、それを良く見ておきなさい。」(p366) そう言える親になりたい。
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小学4年生の子どもたちの、感情の動きや大人には理解不能な行動が手に取るように伝わってきた。自分も4年生に戻れる。 道尾さんの作品は文章が稚拙だとか言う人もいるけど、私はそう感じなかったです。読んで良かった。
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「ミステリが人間の感情を描くのに適しているからミステリになった」という姿勢通り、「ミステリ」を見事に道具として使っている印象。 お得意の叙述技術も効果的に使われていた。 ところどころの現在と過去の対比させたような文章は、無常感や、子供から大人への成長など色々なものが感じられて良か...
「ミステリが人間の感情を描くのに適しているからミステリになった」という姿勢通り、「ミステリ」を見事に道具として使っている印象。 お得意の叙述技術も効果的に使われていた。 ところどころの現在と過去の対比させたような文章は、無常感や、子供から大人への成長など色々なものが感じられて良かった。
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