1,800円以上の注文で送料無料

無理(下) の商品レビュー

3.3

153件のお客様レビュー

  1. 5つ

    7

  2. 4つ

    51

  3. 3つ

    60

  4. 2つ

    22

  5. 1つ

    3

レビューを投稿

2016/12/19

救いがない物語。日本の地方都市のことを考えさせられるよね。でも実際地元で優秀だった子は都会に出て一流企業で働いていて、そうでない子は地元でそれほど給料も良くなさそうなところで働いている。救いないけど現実と近い話なんじゃないかなと思いました。

Posted byブクログ

2016/11/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

さびれた地方都市の冬。寒く、暗い、陰鬱とした雰囲気を出すのに効果的に雪が使われている。 まさか、その雪が原因でラストの集合につながるとは! 私は雪国暮らし経験者ですが…。 冬は確かに寒くて暗くて不便だけど、何気ない場所の雪景色の美しさもありますよ。

Posted byブクログ

2016/10/11

「最悪」的な、登場人物がどんどん不幸になっていく物語。 相変わらず引き込まれます。 オチはちょっと強引というか、むちゃくちゃな印象があったけど、それでもあまりある面白さでした。

Posted byブクログ

2015/12/18

五人の登場人物が交錯してくる。 何もない町?に住んでる いや、モンモンとした人たちのありそうな生活が描かれていて、うん。ありそうだなぁと思うけど。 結末はちょっと強引な感じがしました。 でも面白いですよ!

Posted byブクログ

2015/11/03

ある田舎町、娯楽といえば大型ショッピングモールくらいなもの。雪と住民の憂鬱は毎日降り積もり、心はこの町と同様に色を失っている。 元暴走族のインチキセールスマンや、生活保護受給者、役所、進学塾に通う女子高生に新興宗教団体、果てには市議会議員や人妻売春まで、無関係だったはずの各々の歯...

ある田舎町、娯楽といえば大型ショッピングモールくらいなもの。雪と住民の憂鬱は毎日降り積もり、心はこの町と同様に色を失っている。 元暴走族のインチキセールスマンや、生活保護受給者、役所、進学塾に通う女子高生に新興宗教団体、果てには市議会議員や人妻売春まで、無関係だったはずの各々の歯車は、僅かずつの共通点をきっかけにしっかりと噛み合うようになり、一点に帰結する。 終焉に向かう過程が簡潔な気もするけれど、テンポの良い場面転換で、終焉までの過程に長さは感じなかった。

Posted byブクログ

2015/10/10

1510 救いの無い、まさにどん詰まりの物語。スピード感はあったが、最後は鬱屈さに胃もたれ感も。。。

Posted byブクログ

2015/08/22

5人ともヒドい。 一番ヒドいと思われる族の兄ちゃんが 人として一番未来が ある気がした。 人生の崩壊5人分で 読後少々憂鬱。 スリルとスピード感はさすが奥田氏。

Posted byブクログ

2015/05/31

毎日が記憶にないほどの冷え込みと天候の悪さが続く地方都市・ゆめの市。登場人物の思考も、心の軋みに耐えられなくなり、悪い方へ悪い方へ落ちていく。 このどん詰まり感をどんな形で終息させるのかが最大のみどころ。そして、その期待を裏切ることなく、見事に大掛かりなアクションシーンとともに結...

毎日が記憶にないほどの冷え込みと天候の悪さが続く地方都市・ゆめの市。登場人物の思考も、心の軋みに耐えられなくなり、悪い方へ悪い方へ落ちていく。 このどん詰まり感をどんな形で終息させるのかが最大のみどころ。そして、その期待を裏切ることなく、見事に大掛かりなアクションシーンとともに結末を迎えました。帯の文句とおり、一気読みで寝不足間違いなし。読み応え大満足のエンターテイメント作品。

Posted byブクログ

2015/01/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

日本の閉塞感を体現する街、ゆめの市を舞台に不幸な人生を抱える人たちの群像劇。くだらない仕事に辟易する公務員、保身に走る汚職市議、新興宗教に染まった万引きGメンの中年女性、東京かぶれの女子高生、詐欺まがいの押し売りで糊口をしのぐセールスマン。物語の語り手はただただ主役たちの心境、考えを述べていく。そこには一切の客観的な意見を差し伸べない。一見するとダメな人々である主役たちの人生を追いかけるにつれて、彼ら彼女らの本質的な性質は僕たちのそれと何一つ変わらないことに気が付く。誰でも自分の身が可愛く、誰でも仲間を特別に大事にする。誰でも自分に都合の良いように現実を受け取って、誰でもつらい真実から逃避したいと感じる。そして、誰でも悪事を働き、誰でも正義を施す。彼らは一様に破滅の人生を歩むが、それが悲劇的なのかどうかを語り手は判断しない。ただ淡々と未来なきゆめのの街に彼らの人生は吸収されていくだけだ。

Posted byブクログ

2014/12/18

真面目に働くことの馬鹿馬鹿しさを知り、自分の地位が脅かされることにおののき、信じていたものには裏切られ……。5人の男女が心の軋みに耐えきれなくなった時、それぞれの人生は猛スピードで崩壊して行く。矛盾だらけのこの国を象徴するかのような地方都市・ゆめのを舞台に、どん詰まり社会の現実を...

真面目に働くことの馬鹿馬鹿しさを知り、自分の地位が脅かされることにおののき、信じていたものには裏切られ……。5人の男女が心の軋みに耐えきれなくなった時、それぞれの人生は猛スピードで崩壊して行く。矛盾だらけのこの国を象徴するかのような地方都市・ゆめのを舞台に、どん詰まり社会の現実を見事に描ききった群像劇。 奥田英朗らしい終わり方。全てが1つにつながり、しかし、解決はせずに最後は人に想像させる。ただ、全ての人が幸せになるわけではなく、それぞれの人生を反映した終わり方だった。 上巻でどんでん返しを期待した分、終わりは少し残念だったが、人生そんなに甘くないということだろう。

Posted byブクログ