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無理(下) の商品レビュー

3.3

153件のお客様レビュー

  1. 5つ

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2022/02/02

最後もうちょっとそれぞれの行く末をはっきりさせて欲しかったな、、 まぁでもあぁいう曖昧な終わり方の方が読者側が色々解釈出来ていいんかな。 自分的には不完全燃焼、、

Posted byブクログ

2021/06/19

ゆっくりと下落していく人生。速度が緩やかなので墜ちていっていることにも本人たちは多分気づいてなくて、最後にはいつのまにかカタストロフが訪れると言う(いつもの)パターン。巻き込まれてるのね。 あとこの作品の主役は、舞台ともなっている、日本のどこにでもある陰惨な地方都市。都市と打とう...

ゆっくりと下落していく人生。速度が緩やかなので墜ちていっていることにも本人たちは多分気づいてなくて、最後にはいつのまにかカタストロフが訪れると言う(いつもの)パターン。巻き込まれてるのね。 あとこの作品の主役は、舞台ともなっている、日本のどこにでもある陰惨な地方都市。都市と打とうとして地方土地とタイプミスしちゃったけど、案外この造語の方がしっくりくる。そんな田舎都市。

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2021/05/08

因果応報 という言葉がぴったりだと思った やったことはやり返される 見て見ぬふりをすると 同じ問題が無視できない状況で 突きつけられる 無理という正しい正義を否定する言葉は もっと大きくなって 自分では対処できない 更に無理な状況になるのか、 と思った

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2021/01/07

1人1人の話は面白いが最後が酷すぎる。どうした奥田英朗!?やはりサスペンスを描くのは"無理"なのでは!? お後がよろしいようで

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2020/12/05

終盤のまとめ方がしっかりしてるなぁと言った感じ 警察からしたらてんやわんやだろうなこの後……と思ったりした

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2020/04/06

地方合併ゆめの市に住む其々異なる年齢、性別5人の生活を描く下巻。 其々の生活の中で其々泥濘に嵌って行き最後は、其々の線が一つに交って終わる、後味の悪い内容。 ・相原友則:市役所の生活保護課の仕事にウンザリして勤務中に人妻売春のストーカから常連と化す ・久保史恵:家庭内暴力を振る...

地方合併ゆめの市に住む其々異なる年齢、性別5人の生活を描く下巻。 其々の生活の中で其々泥濘に嵌って行き最後は、其々の線が一つに交って終わる、後味の悪い内容。 ・相原友則:市役所の生活保護課の仕事にウンザリして勤務中に人妻売春のストーカから常連と化す ・久保史恵:家庭内暴力を振るう引篭の若者に拉致されて暮らす ・加藤裕也:子供を養う羽目になり実家の助けを借りて子育て&詐欺商法のセールスを続ける中、先輩が認められない事で社長を殺して囲まる ・堀部妙子:年老いた母親が入院するも待遇が良くない事で自宅に引取るも注力している新興宗教からは、冷遇を受ける ・山本順一:処分場建設を推進し利権を得ようとする土建屋兄弟が反対市民運動の女性リーダを拉致して殺害してしまう。土建屋と一連托生の立場に追い込まれる この5人が其々の苦しい追い込まれた状態である雪積もる日に車の多重事故に遭遇して線が交わり終わる。。其々の生活の中で苦悩して其々荒んでいる生活が暗く最後は事故で終えてその後が??と言っても逮捕者続出で後が続かない展開で未来も暗いが。。

Posted byブクログ

2019/05/31
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

評価は4. 内容(BOOKデーターベース) 真面目に働くことの馬鹿馬鹿しさを知り、自分の地位が脅かされることにおののき、信じていたものには裏切られ…。5人の男女が心の軋みに耐え切れなくなった時、それぞれの人生は猛スピードで崩壊してゆく。矛盾だらけのこの国を象徴するかのような地方都市・ゆめのを舞台に、どん詰まり社会の現実を見事に描き切った群像劇。 最後偶然が重なって1つになる・・・ごちゃごちゃで助かるべき人が残ったのか?意味がわかなくなった。う~んモヤモヤ

Posted byブクログ

2019/05/22

スリルや興奮がもう少し味わえたら良かった。 上巻を読み終わって、いよいよ面白くなるかな?!と期待していただけに、少し残念。 登場人物それぞれの生活がころころと転がっていく感じは面白かった。

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2019/02/16

地方都市の訳ありな人々の群像劇。少しずつ悪い方へ悪い方へと転がっていく。ラストはあくまでもきっかけで、その後に控えているであろう展開はきっと明るくない。後半は人が死にすぎてないか。。

Posted byブクログ

2018/10/24

奥田英朗の群像劇小説。 特色のない中途半端な地方都市にくらす、 残念な人間たちを描く。 離婚した公務員つとめの男。 生活保護のケースワーカーの仕事のストレスから買春に走る。 都会を夢見て真面目に勉強する女子高生。 途中で引きこもりの男に拉致換金される。 唯一の単なる被害者か...

奥田英朗の群像劇小説。 特色のない中途半端な地方都市にくらす、 残念な人間たちを描く。 離婚した公務員つとめの男。 生活保護のケースワーカーの仕事のストレスから買春に走る。 都会を夢見て真面目に勉強する女子高生。 途中で引きこもりの男に拉致換金される。 唯一の単なる被害者かな。 偽の電気保安器を、一人暮らしの高齢社宅に訪問販売で売り歩く元ヤン男。 金を掴むため仕事に精を出すも、 元ヤンならではのトラブルに巻き込まれる。 スーパーの万引き保安員の仕事にハマる中年おばさん。結婚はしておらず、万引き犯を捕まえた際の優越感に浸るのが唯一の楽しみだが、途中で新興宗教にハマりトラブルに巻き込まれる。 親から地盤を引き継いだ地方議員。 一応地方のための仕事もして、一応のビジョンもあるが、自らの利権の確保もずっぽり。先代からのヤクザとのつき合いもあるが、最近の利権追求の流れ、市民団体の突き上げへの対応を誤り、堕ちていく。 このメンバーを軸に物語は進むがこれ以外にも残念なメンバーがてんこ盛りで登場。だが今の日本の状況をみると、こんな人間たちが居ても何ら不思議ではないと思えてくる。 中央集権と個人主義、 チェーン店進出による地元産業の破壊。 地方の衰退から起こる格差や断絶がテーマ。 作中で買い物狂いの議員の妻が、 「地方には知識層も富裕層も存在しない」 と、自分を棚に上げてぼやくが、 これは事実そうなりつつあるのかもしれない。 物語にでてくる唯一の富裕層は汚職地方議員と公務員。それと詐欺商品を売り歩く会社の社長くらい。救いがない状況。 最後の終わらせ方はちょっとご都合主義が過ぎて好きじゃなかったけど、テーマ的には興味がもてて面白かった。 奥田英朗好きなら間違いない。

Posted byブクログ