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野宿入門 の商品レビュー

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17件のお客様レビュー

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2023/11/19

『野宿入門 ちょっと自由になる生き方』 著者 かとうちあき 草思社 2010年 この本は著者自身が実践してきた野宿に関するあれこれを書き連ねている。なぜ野宿なのか?そもそも野宿ってどうやるの?野宿を成功させるために必要な道具などの内容を書いており、著者の並々ならぬ野宿への想い...

『野宿入門 ちょっと自由になる生き方』 著者 かとうちあき 草思社 2010年 この本は著者自身が実践してきた野宿に関するあれこれを書き連ねている。なぜ野宿なのか?そもそも野宿ってどうやるの?野宿を成功させるために必要な道具などの内容を書いており、著者の並々ならぬ野宿への想いが伝わってくる。 野宿に関して書いてある本と言うだけでだいぶ異色の本であるが、著者なりの野宿に関する哲学のようなものの一端を垣間見ることができる。 本書では野宿を消極的野宿と積極的野宿にわけており、初めは消極的野宿をして、そこから積極的野宿に移行するのが良いと書いており、著者曰く野宿基準で物事を考えると日々の差些細なことをなんでも楽しめる人間になると書いており、おそらく僕たちが野宿をしようと思ったら効能としてはそこが一番大きいのでしょう。 ちなみに消極的野宿とは「酒を飲みすぎて、終電無くなっちゃった。お家に帰るのにも手段がない!よし、ここで寝るか」みたいなやつで 積極的野宿とは「特に家に帰れないわけじゃないけど、外で寝たいから寝る」と言うやつです 著者の人柄とこのことがわかるような文章を引用します。 とはいえ、万が一、これから読み進めていっても、私が思いついていないようでしたら、どうか行間から読み取ったり、私が言いたいかもしれないことをおもんぱかって、勝手に野宿の魅力を感じるような、努力をしてみてください。「たいしたことがない」「ぜんぜん判らない」。どうか、そんなところからも、何かしら魅力を感じ取ってください。それは、あなたが「野宿を愉しめる人間」、ひいては「なんだって愉しめる人間」になるための、訓練になるはずだからです。別になりたくないやいっ!と言われたらそれまでですが、そんなことはしらねぇ! 野宿はある意味で人の究極的な住み方であり、生き方であると考える。もしこの生き方が肯定できるなら、悩みはほとんど消え失せるかもしれない。そんな究極を知りたい方は是非ともどうぞ

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2021/04/06

ブッシュクラフト 的な話かと思ったら、本当に、都会での野宿。公園とか駅で寝る。 女子高生が。 入門とあるがハウツーではない。エッセイだな。 ちょっと想像したが、無理だわ。

Posted byブクログ

2020/06/20

野宿ができるなら、鈍感力は最高クラスだ。先が読めないのが野宿の面白さ 〇感想  タイトルと装丁に惹かれて購入。読む前は「野宿って大変なんじゃないの?あえて野宿する理由ってなんだろう」と思っていたけれど、著者自身、野宿は大変そうで、お金がないから消去的に野宿をしていることが多くて...

野宿ができるなら、鈍感力は最高クラスだ。先が読めないのが野宿の面白さ 〇感想  タイトルと装丁に惹かれて購入。読む前は「野宿って大変なんじゃないの?あえて野宿する理由ってなんだろう」と思っていたけれど、著者自身、野宿は大変そうで、お金がないから消去的に野宿をしていることが多くて笑ってしまった。いや、確かに野宿自体の面白さについても記述はある。身近な公園で野宿をすれば「こんな人たちがいたんだなぁ」という夜の風景に気づく。いろいろな人や動物がきたりする。野宿の面白さは先が読めないことだ。  では、読んで私も野宿をしたくなったかというと、そうではない。野宿はやっぱり大変そうなのだ。以下のような点だ。 *野宿の大変そうなコト ・熱い、寒い ・虫が来る ・ヤンキーが怖い ・職務質問される ... などなど。野宿が好きな人といっても、上記の点はやはり気になるらしい..。野宿ってなんだか自由そうにみえて、結構窮屈。いろいろ気にしないといけないことが多いんだなぁと分かりました。  ただ、「人間は野宿できる。」「友人なんて頼りにならない。『頼れるものは野宿スキルだけである』」といったことを知れたのは、ちょっと人生をラクにしてくれる気がするな。

Posted byブクログ

2019/01/06

野宿にはロマンがある!凄く共感できるので、野宿の素晴らしさを切々と語る内容は否定はしないのだが、テクニック論も乏しく、同じ事を何度も言い続け、エピソードも弱いので飽きてくる。嫌な言い方をすれば、薄っぺらい価値観の薄っぺらい本。もう一つ気になったのは、自分勝手に野宿して、他の人にも...

野宿にはロマンがある!凄く共感できるので、野宿の素晴らしさを切々と語る内容は否定はしないのだが、テクニック論も乏しく、同じ事を何度も言い続け、エピソードも弱いので飽きてくる。嫌な言い方をすれば、薄っぺらい価値観の薄っぺらい本。もう一つ気になったのは、自分勝手に野宿して、他の人にもその行為を勧められると、例えば駅に危ない人が寝ていて子供が安心できない世の中に。そういう意味でも、自己主張の先走った薄っぺらさを感じてしまった。ロマンがあるのだからこそ、モラル論のこだわりに触れて欲しかった。例えば、こういう仕立てよりも、小説にした方が良かったのでは。

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2018/10/30

初めはおもしろくないなぁと、野宿に必要なものは新聞紙と段ボール。 そこへいくつくまでちんたら同じようなことの繰り返し。 まぁまぁ読むうちにコラムがあってこれは実体験談で内容が少し色付いていく。 他は無駄に字数を埋めているなという感じ。 野宿についてもう少し分析的に書いてほしかっ...

初めはおもしろくないなぁと、野宿に必要なものは新聞紙と段ボール。 そこへいくつくまでちんたら同じようなことの繰り返し。 まぁまぁ読むうちにコラムがあってこれは実体験談で内容が少し色付いていく。 他は無駄に字数を埋めているなという感じ。 野宿についてもう少し分析的に書いてほしかった。 例えば野宿には消極的な野宿(終電を逃した時などの余儀なくの野宿) 積極的な野宿(旅)の時の違いをもっと明白にするとか。 書いてはいるものの無駄な言葉で埋もれていく感じだね。

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2017/10/24

思っていた内容と違った. サバイバルノウハウ的なものを期待したが,それが主ではなかった. 積極的に野宿をするという経験で見えた発見,気づきから社会全体が持つ固定観念に囚われていないか.もっと自由になったらどうかと言っているような気がした

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2017/06/10

地名まで含めて、具体的な野宿ポイントの紹介とかあるのかなと期待していたけど、そんなもの明らかにしたら、殺到してしまうね。野宿は工夫の積み重ね。試行錯誤と先達からの情報収集がポイント。早速、うちの庭で寝てみることから始めようかな。

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2016/07/27

野宿を愛してやまない著者が、日本全国の野宿愛好家と野宿デビューを目論む野宿予備軍へ、野宿のすばらしさとそのやり方を語る。 勘違いしそうだが、この本で語られる「野宿」とは、おしゃれで清潔な「アウトドア」の一種ではない。使うものはせいぜい寝袋。時には寝袋も使わず、どこからか拾ってき...

野宿を愛してやまない著者が、日本全国の野宿愛好家と野宿デビューを目論む野宿予備軍へ、野宿のすばらしさとそのやり方を語る。 勘違いしそうだが、この本で語られる「野宿」とは、おしゃれで清潔な「アウトドア」の一種ではない。使うものはせいぜい寝袋。時には寝袋も使わず、どこからか拾ってきたダンボールで代用することもある。カネにモノを言わせてゴアテック衣類やテント、キャンピングカーなどを準備することはしない。街中の駅や公園、駐車場で雑魚寝する本物の「野良宿泊=野宿」なのだ。 女ながら、そんな野宿を愛する著者のエピソードは豊富だ。お巡りさんに起こされたり、公園で起きてラジオ体操集団に混ざったり、ブルーシートを毛布代わりにすることを教わったりと。この手の本では、野宿者同士のふれあいとか、家を失った被災者へのメッセージといったウソ臭い人情話が挿入されそうだが、それはない。あくまでも野宿を語ることだけに徹する著者の姿勢に、野宿愛がより際立つ。 結局、野宿には体力や健康が必要なのはもちろんだが、世間体と羞恥心を乗り越えることが重要だ。逆にそれさえ乗り越えれば、すばらしき野宿ライフが待っている。

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2016/01/21

本棚を整理していたら、ミニコミ誌「野宿野郎」が出てきた。7号以降が出ていないのかなと検索してこの本が出版されていることに気付いた。 野宿したことはないし、これからもたぶんしないだろうが、それでも面白かった。知らない世界は楽しい。

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2015/07/13

大量消費社会がいよいよ見直しを迫られている今日において、今最も注目をあびる優れたライフスタイルでこの先生きのこるかを提案しているのではないだろうか。 現実問題として、都市部では野宿までしなくてもとりあえずしのげるところは多いので、まあここまでする必要はないだろうし、むしろこの本...

大量消費社会がいよいよ見直しを迫られている今日において、今最も注目をあびる優れたライフスタイルでこの先生きのこるかを提案しているのではないだろうか。 現実問題として、都市部では野宿までしなくてもとりあえずしのげるところは多いので、まあここまでする必要はないだろうし、むしろこの本で言うところの「野宿」というのは貧乏旅行とかバックパッカーの延長として理解した方が、多くの方に理解しやすい考え方といえるのではないだろうか。 お金を出せば何かにつけて便利な時代ではあるし、私自身もその恩恵を受けることが多々ある。反面、私自身もそんなに高給取りではないし、いつもお金の保護に頼ることができるわけではない。  もちろん著者の主張をマトモに受け入れるのは、なかなか難しいことだろう。私自身も「無茶しやがって…」というのが感想だし、否定するのはむしろ普通だと思う。しかし、知っていて否定するのと知らないのとでは、話はだいぶ変わってくるはずである。 知らないのはただ状況に流されているだけだが、知っていて否定するのは「自分はそんなことはしない」と、自分の頭で考えたという意味で、極端なことを言えば自分でその生き方を選びとったともいえる。  私が理科大行って勉強になったと思うのは、理科大での専門知識はもちろんとしても、いささか皮肉なことではあるが、法政大学に乗り込んでこの種のアナーキーな人たちを(理科大生としては)たくさん見ることができたことだと思う。かつての法政大学はひたすらアナーキーな空間だったし、現在においても野宿同好会は未だ非公認サークルとして不思議な存在感を保っている。かつて、理科大の学祭と法政の学祭が同じ時期に行われていたのだが、私は理科大の学祭を抜け出して法政の学祭で野宿同好会や学術奇行研究会などが発行していた部誌を購入して楽しく読んでいたことが、懐かしく思い出される。  ある意味、野宿は「諸縁を放下する」発想に近いのではないだろうか。まあさすがに野宿はいささか極端だろうが、中野孝次『清貧の思想』あたりと読み比べられていいだろう。 なお余談なのだが、私はこの本を野宿とは全く異なった用途で重宝している。天文関連のオフ会をやりたいときに、この本を参考にして場所を決定する。特にトイレの見極め方などは非常に参考になる。恐らくは生物関係や地理・地球科学関係のサイコミュ活動をやりたい人たちにも参考になるところはあるだろう。実際その視点でサイコミュ界隈の人たちに紹介しているくらいだ。

Posted byブクログ