職業としてのAV女優 の商品レビュー
現在、AV女優は、完全に供給過剰であるという。2000年頃までは、AV女優という職業は、貧しい女性の最後のセーフティネットとして機能していた。今日では自ら志願してくる女性が圧倒的に多いというが、実際にAV女優になれるのは志願者の14%程度に過ぎない。作品の主役になれる「企画単体」...
現在、AV女優は、完全に供給過剰であるという。2000年頃までは、AV女優という職業は、貧しい女性の最後のセーフティネットとして機能していた。今日では自ら志願してくる女性が圧倒的に多いというが、実際にAV女優になれるのは志願者の14%程度に過ぎない。作品の主役になれる「企画単体」に到っては、倍率25倍という狭き門である。その反面、インターネットの普及によりAVは売れなくなり、AV業界は未曾有の大不況にある。そのため、AV女優の労働量は増えたのに、収入は減っている。 志願者が増えたのは、モデルプロダクションが健全化し、労働環境が整備されたことが大きい。また、AV女優という職業が世間的にも認知され、後ろめたさや恥ずかしさが希薄になったこともある。しかしそれでも、AV撮影は法的にはグレーゾーンであり、モデルプロダクションの運営はアウトローが行っている。そして、明らかに暴行事件と呼べるような危険な撮影も依然として行われているという。実に暗澹とした気分にさせられる。
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タイトル通りのAV女優就職指南書本。 前から思っていたけど、やっぱりAV女優でも稼げなくなっているようだ。 競争が激しすぎる。 多くの女性は一山いくらにすらなれないことからも、ルックスってのは現代社会においてかなり大事な要素なのかもしれない。 そういう意味では整形っていうの...
タイトル通りのAV女優就職指南書本。 前から思っていたけど、やっぱりAV女優でも稼げなくなっているようだ。 競争が激しすぎる。 多くの女性は一山いくらにすらなれないことからも、ルックスってのは現代社会においてかなり大事な要素なのかもしれない。 そういう意味では整形っていうのは成長産業なのかもしれない。 後、おもしろかったのがAV女優であってもかわいければ結婚はできるということ。 確かに野村義男の嫁もそうだし、割り切ろうと思えば大丈夫なのかも。 結局大事なのは過去じゃなくて今だし。 社会勉強として読むにはいい本です。 では、バイちゃ!
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タイトルどおり、AV女優を職業という視点から書かれた本。キャリアステップや労働環境、引退後の生活など、単なるAV業界のルポとは違った視点で書かれている。また、日本社会の状況との繋がりも興味深い。
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「職業」という観点から「AV女優」を取材したルポ。 興味本位で手に取ったんですが、 極端な条件、短い活動期間、社会的な立場など 「AV」という世界の特殊性と、 「自分の個性を売る」 「売れることにアイデンティティーを見出す」といった 僕らのお仕事にも通じる感覚の同居が興味深かっ...
「職業」という観点から「AV女優」を取材したルポ。 興味本位で手に取ったんですが、 極端な条件、短い活動期間、社会的な立場など 「AV」という世界の特殊性と、 「自分の個性を売る」 「売れることにアイデンティティーを見出す」といった 僕らのお仕事にも通じる感覚の同居が興味深かったです。 AVを見る目が変わりそうですねー。 見る機会はそうありませんけど(笑)。
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AV、売春などアングラ関係の著作が多い著者による本書。 AV業界の仕組みの紹介やAV女優の収入面での実状、AV業界の歴史などが解説されていました。 本書によれば、 AV女優をAV制作会社(以下、AVメーカー)に供給するモデルプロダクションが現在日本では150程度存在し、それぞ...
AV、売春などアングラ関係の著作が多い著者による本書。 AV業界の仕組みの紹介やAV女優の収入面での実状、AV業界の歴史などが解説されていました。 本書によれば、 AV女優をAV制作会社(以下、AVメーカー)に供給するモデルプロダクションが現在日本では150程度存在し、それぞれにおおよそ50名ほどのAV女優が登録されているとして、AV女優の総数は6000~8000人。 その内、2/3の4000~6000人が毎年入れ替わっている。 またインターネット上でのアダルト情報の普及等によるAVの売上低下を原因として、業界全体で「より低コストでより売れるAV」の制作の追求が行われ、その結果、 AV女優に応募してきた女性の14%しかAV女優になれない。 またAV女優には上から単体、企画単体、企画と言う順番でヒエラルキーが存在し、AV女優の80~90%が最低レベルの企画にランク付けされている。 企画は何百、何千という裸のプロフィールをAVメーカーや出版社に配布されても仕事が一切ないケースが多い。 AV女優の中心は全体の10~25%を占める企画単体であり、AVメーカーは彼女等のうち出演料が30万~40万円の¨掘り出し物¨を発掘するのに熱心に取り組んでいる。 また完全出来高制の女優の収入は相場では出演料の30~40%。中には5~25%と言うケースもある。 ある程度名前が売れるのはAV女優全体の5%のみ。 と言った状況にあるそうです。 加えてAV女優の管理がしづらくなるからという理由でAV女優同士での交際を禁じ、モデルプロダクションに都合の悪い情報をシャットダウンする他、 いわゆる¨高嶺の花¨をAVデビューさせる為に、スカウトマンが半年から一年くらいじっくりと時間をかけ、ターゲットの女性と恋愛関係を結ぶケースがざらにあるとの事です。 "#AVデビューさせることに成功すれば、スカウトマンには女性が稼いでいる限り、女性の売上の15~20%が配分される。" 他に冒頭でも記載したAV業界の歴史(無法状態から数々の警察の摘発を経てアウトロー色が減少。加えて「お客様第一主義」の浸透により客の嗜好に合ったAVの制作が一般化)の解説などもされていました。 著者が業界人と言う事もあってか、本書後半になると業界視点での弁明めいた記述もちらほらと見かける様になったり、相反する様にも読める内容が書かれている箇所もありますが、AV業界に関してここまで詳細に解説した類書は現在の所(2012年8月時点)、(少なくとも私には)見当たらないので、これらの情報を知りたければ本書は必読かも知れません。 一般への露出が多くなっているAV女優の待遇や収入と言った現状やAV業界の仕組みについて興味があればおすすめします。
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以前は女性のセイフティネット (ほんとに生活に苦しくて稼ぐための職業)として AVがあったが、 いまはむしろ買い手市場としてのAV女優の 実態を最新(2012年5月刊)の情報とともに報告している いまのAV女優は ごく少数の超人気者と9割の名前のでない 企画もの出演者で構成され...
以前は女性のセイフティネット (ほんとに生活に苦しくて稼ぐための職業)として AVがあったが、 いまはむしろ買い手市場としてのAV女優の 実態を最新(2012年5月刊)の情報とともに報告している いまのAV女優は ごく少数の超人気者と9割の名前のでない 企画もの出演者で構成されており 年間6000人が入れ替わっている それも、容姿が容姿がとてもよくないと いまどきAV女優はつとまらない そんな、実情を詳しく記載しています
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現在のAV女優の状況を知る事ができる貴重な一冊。AV女優がいくら位稼げるのか、どんなトラブルがあるのかが記載されているのでちょっとAVにでも出て稼ごうかなと思っている女性にはちょうどいいかも。男にとってもAVの裏側を知ることができるので、AVの見方がちょっと変わるかも。
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現代のAV女優業の厳しい現状を、具体的に明らかにしている。高額報酬を得られるのは一握りの女優だけで、他はかなり安い報酬で仕事を請けており、さらには、女優になること自体も狭き門という、日常では知ることのできない業界状況が書かれている。 率直に、大変な仕事なのだなぁ、と思った。
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表紙にカバーをつけないで電車の中で読んでるの? 信じられなーい! なんて素敵な女性に言われてしまいましたけど、まじめな本です。最近の不景気がここまで影響しているとは。この世界に入っていく人には読む事を是非勧めたい。 あんな事して、これっぽっちのお金で、こんなリスクが大きいんだか...
表紙にカバーをつけないで電車の中で読んでるの? 信じられなーい! なんて素敵な女性に言われてしまいましたけど、まじめな本です。最近の不景気がここまで影響しているとは。この世界に入っていく人には読む事を是非勧めたい。 あんな事して、これっぽっちのお金で、こんなリスクが大きいんだから。 とはいえ、最近は労働環境が改善されつつあると。間口が広がると普通の産業になるって事ですかね。
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AV業界について嫌になるとともに、年代を経るにつれて健全になってきている現状に救いも感じました。 AV女優へのインタビューとプロダクション・メーカーの内情を綴った、貴重な本だと思います。 一昔前まではセーフティーネットだったAV業界が、今ではレベルが上がりすぎたために、単体女優で...
AV業界について嫌になるとともに、年代を経るにつれて健全になってきている現状に救いも感じました。 AV女優へのインタビューとプロダクション・メーカーの内情を綴った、貴重な本だと思います。 一昔前まではセーフティーネットだったAV業界が、今ではレベルが上がりすぎたために、単体女優では倍率25倍となっているということには驚きました。 借金のカタとして送られる先は、今ではどこになっているのでしょう。
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