職業としてのAV女優 の商品レビュー
興味を持って手にしたからという事も大きいと思うが、面白かった。面白かったというと語弊があるかな…。10年毎の世相の変化、需要と供給の変化は、想像以上だった。業界裏話的な面白さに留まらない、社会問題を色々と改めて考えたいという気持ちにもなった。
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職業としてのAV女優。本書は長年業界や彼女たちを取材してきた筆者による『職業ガイド』です。最近のAV女優は本当にクオリティが上がったなぁと思っていたのですが、その裏の事情というものに慄然としました。 本書は長年にわたってAV業界および女優たちを 取材してきた筆者による『職業と...
職業としてのAV女優。本書は長年業界や彼女たちを取材してきた筆者による『職業ガイド』です。最近のAV女優は本当にクオリティが上がったなぁと思っていたのですが、その裏の事情というものに慄然としました。 本書は長年にわたってAV業界および女優たちを 取材してきた筆者による『職業として』のAV女優というものを考察したものです。現在は業界の低迷で、バブル時代には100万円も珍しくなかった最盛期の日当は、現在は3万円以下というケースもあるAV女優の仕事であることにまずは衝撃を受けました。 しかし、競争率が激しく、はっきり言ってしまえば『使い捨て』であり、売れなくなってからはふっと消えていくように業界を去っていくのが常であるにもかかわらず、自ら志願をして、裸になり、性を売るという女性は増える一方なのだそうです。一時期では、「早く足を洗いたい」女性が大半だったが、現在は「長く続けたい」とみな願っている。というところも本当に衝撃を受けてしまいました。 そこには、地方から上京してきた女性が生活費を稼ぐためであったりすると言うことのほかに、それなりの学歴を持ち、社会的な立場にも身をおいている女性が収入よりも、誰かに必要とされ、褒められることが生きがいになっているという側面もあるのだそうです。それにしても、レンタルビデオ店のアダルトコーナを見ても、本当にクオリティの高い女性が多くなったなぁと感じ入っていたものですが、その裏事情というものも、ここには詳細に記されており、その根底に流れているものは、業界の低迷と、需要とする客層が、中高年や、インターネットなどで『動画』を入手するのが困難な方がメインとなっていることもあるのではないか、という考察も、実際にアダルトコーナーに足を運んでみると、そういった節が若干あるのではと思ってしまいました。 ここには業界の生々しい姿がこれでもかいうくらいに記されているのですが、もしも、仮にAV女優になりたいと思っている女の子や、娘を持つ親御さんがにとって読んでくれればと、作者同様、そんなことを願ってやみません。
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近年のAV女優のギャラがこんなに安いとは…あと、なりたいと思ってもなかなかなれる職業ではないということにびっくり。 AV女優界にもヒエラルキーがあったり、精神病を患った女性が多かったこと、自殺してしまった女性たちについて、悲惨な現場、辞めた女性のその後など読んでてちょっと苦しくな...
近年のAV女優のギャラがこんなに安いとは…あと、なりたいと思ってもなかなかなれる職業ではないということにびっくり。 AV女優界にもヒエラルキーがあったり、精神病を患った女性が多かったこと、自殺してしまった女性たちについて、悲惨な現場、辞めた女性のその後など読んでてちょっと苦しくなった。でも、今の日本にある現実。遠い世界のように思うけど、実は隣り合わせかもしれない。 著者の過去本も読んでみたい、読んでおきたいと思った。
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広い意味での「売春」の倫理性を問う。という視点はまったく無くて、広い意味でのブラック企業の解説本である。約15年間、700人ものAV女優のインタビューをこなしてきた著者だからこそ書けるその実態。この20年間の労働実態の変遷もよくわかった。 内容(「BOOK」データベースより) ...
広い意味での「売春」の倫理性を問う。という視点はまったく無くて、広い意味でのブラック企業の解説本である。約15年間、700人ものAV女優のインタビューをこなしてきた著者だからこそ書けるその実態。この20年間の労働実態の変遷もよくわかった。 内容(「BOOK」データベースより) 業界の低迷で、100万円も珍しくなかった最盛期の日当は、現在は3万円以下というケースもあるAV女優の仕事。それでも自ら志願する女性は増える一方だ。かつては、「早く足を洗いたい」女性が大半だったが、現在は「長く続けたい」とみな願っている。収入よりも、誰かに必要とされ、褒められることが生きがいになっているからだ。カラダを売る仕事は、なぜ普通の女性が選択する普通の仕事になったのか?長年、女優へのインタビューを続ける著者が収入、労働環境、意識の変化をレポート。求人誌に載らない職業案内。 かつて「北の国から」で宮沢りえが演じた「元AV女優」というイメージは少数派になっている。むしろ、「最高の離婚」で尾野真千子がふらふらとAV撮影旅行に行きかけたのが今の実態をよく掴んでいたのだと思う。 2013年5月15日読了
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真面目な本として面白かった。一般にいかがわしい業界と思われているが、その実はどうなのか。今では非常にシステマティックで、かなり健全になりつつあるらしい。危ないアンダーグラウンドな世界というのは、大体過去のもので、その過去から現在への変遷も分かりやすく書かれている。 そして、今では...
真面目な本として面白かった。一般にいかがわしい業界と思われているが、その実はどうなのか。今では非常にシステマティックで、かなり健全になりつつあるらしい。危ないアンダーグラウンドな世界というのは、大体過去のもので、その過去から現在への変遷も分かりやすく書かれている。 そして、今では志願する人も多数で、全然稼げない業界になっているとは意外だった。 それだけたくさんの人が応募しているがゆえに、この本は多くの人に読まれた方がいいのかもしれない。
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AVを頂点とする性風俗産業の今が垣間見られる一冊です。 ハダカ・カラダで稼ぐことへのハードルが極端に下がる一方、まとまった金額を稼ぐのは厳しくなっていく…。 著者の中村淳彦さんは『デフレ化するセックス』(未読です)でも、同様のことを述べられているようです。 AV女優のワーキングプ...
AVを頂点とする性風俗産業の今が垣間見られる一冊です。 ハダカ・カラダで稼ぐことへのハードルが極端に下がる一方、まとまった金額を稼ぐのは厳しくなっていく…。 著者の中村淳彦さんは『デフレ化するセックス』(未読です)でも、同様のことを述べられているようです。 AV女優のワーキングプア化の仕組みが語られているのは興味深いです。 こういう世界は、アウトサイダーの出来事で他人事のように感じられてきましたが。 ハードルが極端に下がっている現在、あとがきにある「娘を持つ親たちにも読んでほしい」っていうのは同感かなと思いました。 そういう親としての結論は、キレイ事の建前を並べたところで、今も昔もこういう世界に一度でも足を踏み入れてしまうと、その後は厳しいのかなと思います。 とはいえ、ワープア化と表裏一体の現在どっちが良いのかは…。 それと第3章で、ビデオ安売王→ソフトオンデマンドへの経緯が、AV側からのアプローチで語られているのは面白かったです。
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生きるための最後の手段として、AVを選択するのかと思いきや、実態はそうでもないのが、驚きである。とはいえ、色々とリスクの高いAVにも、デフレの波が押し寄せているというのは、なんとも世知辛い世の中である。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
AV女優の給与、志望動機、その前後の経歴、タイプ等を ときに昔(90年代)と比較しながら淡々と説明する。 AVに関する本は初めて読んだ、ということで ほとんどの情報が自分にとっては新しく、面白かった。 あまり筆者の感情が入っていないルポになっていたのもよかった。 AVは必要悪なのか、といった議論はここではされていないし、 今回は自分もそのような目的意識を持って読んだわけではない。 基本的には一般的な「AV女優の現状」の解説である。 ただ、「一握りの成功例」である単体女優(5%)と企画単体女優(20%)、 一方で仕事がなかったり、裸になる対価としては信じられないほどギャラの少ない企画女優(75%)、 話としては半々か前者が多いくらいであり、 現実にはそんなに明るくない話がもっとあるのではないかと思われた。 なぜ近年、AV女優を志望する女性が増えているのか、への答えとして ・女性の性的な好奇心や承認欲求 ・小泉改革以降のワープア増加 ・事務所による一般女性が応募しやすい環境整備 (女性向け高収入誌、ネットでの募集、オフィス環境etc) などが挙げられていた。 本書では触れられていなかったが、 ネット上で女性も簡単に作品を見られるようになり、女性にもAVが身近な存在になったこと、 AV女優のブログや体験談が見られることにより安心感が増していること も大きいと思われる。 AVはもはや「裏の世界」ではなくなってきているのかもしれない。 社会学的には、「ネットの普及による性への意識変化」、「承認欲求の高まり」 なんかが面白いテーマなのかな、と思った、すでにあると思うが。 今回は「AV女優」という職業についてざっくりとした話だったが もっと女優一人一人の「顔」が見えるルポを読んでみたい。 もっと考えることが出てくると思う。
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AV産業の変遷について描く。 ・昔はダークな産業であったが 現在は健全化してきている。 ・AV女優の志望者は非常に多くなってきており 競争は激化している。 ・昔は借金が多くてAV女優になる人が多かったが 現在は就職の選択肢の一つとして「OL」と同じ感覚で 就職する人...
AV産業の変遷について描く。 ・昔はダークな産業であったが 現在は健全化してきている。 ・AV女優の志望者は非常に多くなってきており 競争は激化している。 ・昔は借金が多くてAV女優になる人が多かったが 現在は就職の選択肢の一つとして「OL」と同じ感覚で 就職する人が多い。(職に対しての恥じらいがなく) なかなか興味深かった。
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今ではそんなに危険な撮影はないとか書いてるけど十分怖いです。(最後らへんに新たな「被害者」が出ていた。割と最近。) 今は完全に女優も人余りで売れないから昔みたいに「人前で本番をする覚悟はある」程度の覚悟しかないブスは稼げないですよっていう話。 あとは賃金の形態とかヒエラルキーと...
今ではそんなに危険な撮影はないとか書いてるけど十分怖いです。(最後らへんに新たな「被害者」が出ていた。割と最近。) 今は完全に女優も人余りで売れないから昔みたいに「人前で本番をする覚悟はある」程度の覚悟しかないブスは稼げないですよっていう話。 あとは賃金の形態とかヒエラルキーとか。
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