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言霊たちの夜 の商品レビュー

2.8

20件のお客様レビュー

  1. 5つ

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  2. 4つ

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  3. 3つ

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2023/05/23

平凡なサラリーマンだった主人公が、同僚との電話中に急に怒って飛び出して行った彼女を追って外に出たが、テロリストとして指名手配される羽目に・・・ 言葉の間違いによって巻き起こる騒動を描いた4作の短編。  聞き間違いに焦点を当てた『漢は黙って勘違い』 同音異義語が多い日本語ならでは...

平凡なサラリーマンだった主人公が、同僚との電話中に急に怒って飛び出して行った彼女を追って外に出たが、テロリストとして指名手配される羽目に・・・ 言葉の間違いによって巻き起こる騒動を描いた4作の短編。  聞き間違いに焦点を当てた『漢は黙って勘違い』 同音異義語が多い日本語ならではなのだろうが、ちょっと無理やりなものも多い、というかくどい。なのに肝心の犯人にされる理由は現場での不審行動なの?そここそ絶妙な聞き違いをいれてほしかった。  日本語訳の難しさを描く『ビバ日本語!』 こんないい加減な日本語講師嫌だな・・・。  変換ミスの『鬼八先生のワープロ』 予測変換による誤変換。これは経験ある。が、下ネタ系が延々と続く話に途中で辟易してしまった。  過剰な演出を盛大に皮肉る『情緒過多涙腺刺激性言語免疫不全症候群』  言いたいことは分かる、途中までは。全編通してとにかくくどい。主人公自身が過剰なのは盛大な皮肉か?

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2023/02/03

言葉の聞き間違いや勘違いによって事件が発生するというお話です。 以下の4つの短編をまとめたものです。 第一編 漢(おとこ)は黙って勘違い メフィスト2011年Vol.2 第二編 ビバ日本語!       メフィスト2011年Vol.3 第三編 鬼八先生のワープロ         ...

言葉の聞き間違いや勘違いによって事件が発生するというお話です。 以下の4つの短編をまとめたものです。 第一編 漢(おとこ)は黙って勘違い メフィスト2011年Vol.2 第二編 ビバ日本語!       メフィスト2011年Vol.3 第三編 鬼八先生のワープロ          書き下ろし 第四編 情緒過多涙腺刺激性言語免疫不全症候群 書き下ろし https://www.honzuki.jp/book/194968/review/283954/

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2019/06/14

誤変換はともかく、聞いている言葉をあのように全く別の言葉と受け取るにはイントネーションの関係で無理じゃないのか、と思える部分はありましたが、元の言葉を想像しながら読んだり、少しずつリンクしている世界観を楽しんだりと、ところどころで実際に笑ってしまいながら楽しんで読めました。ラスト...

誤変換はともかく、聞いている言葉をあのように全く別の言葉と受け取るにはイントネーションの関係で無理じゃないのか、と思える部分はありましたが、元の言葉を想像しながら読んだり、少しずつリンクしている世界観を楽しんだりと、ところどころで実際に笑ってしまいながら楽しんで読めました。ラストの一話は同じように楽しめる話ですが実際は奥深く、考えさせられるものがありました。

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2017/07/01

同音異義語の勘違いや変換ミスなど、言葉にまつわる作品が四編。 日常的にありそうな言葉の間違いも、ここまでくればもはやコントのよう。 話は終始通じていないのに、会話が成立しているようにみえるのが面白いですね。 読む人によってはバカバカしいの一言で終わってしまうかもしれませんが、エキ...

同音異義語の勘違いや変換ミスなど、言葉にまつわる作品が四編。 日常的にありそうな言葉の間違いも、ここまでくればもはやコントのよう。 話は終始通じていないのに、会話が成立しているようにみえるのが面白いですね。 読む人によってはバカバカしいの一言で終わってしまうかもしれませんが、エキセントリックな笑いの中に、言葉に対する造詣の深さがうかがえる作品集だと思います。

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2015/10/08

まあ・・・なんというか、一本目の短編を読んで「はは」と。で二本目読んで・・・え?このノリで最後までいくの?と。いい意味でも悪い意味でも馬鹿馬鹿しくてしょうもない一冊。 「鬼八先生のワープロ」の話に至っては「くっだらねえww」の一言。 なんか言葉遊びが清水義範の本みたいだな。。

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2014/10/14

装丁が素敵。特に気にせず読んでみて、読み終わってから見ると2つのことに気付いてにやにやしてしまった。まさかこんなことに…いや、普通は見た瞬間に気付くものなのだろうか? 日本語をテーマにした連作短編ミステリ。繋がりはちょっとゆるいけれど、ついにやにやしてしまう。そんなに気を遣っても...

装丁が素敵。特に気にせず読んでみて、読み終わってから見ると2つのことに気付いてにやにやしてしまった。まさかこんなことに…いや、普通は見た瞬間に気付くものなのだろうか? 日本語をテーマにした連作短編ミステリ。繋がりはちょっとゆるいけれど、ついにやにやしてしまう。そんなに気を遣ってもらわずとも大丈夫、読めてますよーと言いたくなるけれど伏線に明かりをともしてくれるのは親切だと言える。 ・漢は黙って勘違い いちばんおもしろかった。最初の方を特に気にせず読み進めていった自分がこわい。謎の提示が多いので推測しながら読むのが楽しい。 ・ビバ日本語! どうしようもない主人公だが憎めない。生徒からの質問がしょーもないのからしっかりしたものまで多岐にわたっていて興味深かった。生まれてからずっと日本語生活圏で暮らしてきた私のような者には考えたこともない質問が生まれるものなのだろう。 ・鬼八先生のワープロ 発想はいいし誰もが経験していることで身近にも感じやすい。ただ、長い。同じネタをずっとやられると飽きてくるのに延々とやり続けられたのではもうどうしようもない。最初の時点でだいぶ無理のある文章だったからなんだこれ、と感じていた違和感が拭えてよかった。でも、全部読む意味はなかったかも。 ・情緒過多涙腺刺激性言語免疫不全症候群 いろいろ考えさせられたけど、あんまりストレスはためずたくさんのことを楽しめる方がいいのではないか。私のブクログも少し評価が甘い気がするけれど直すのが面倒くさいので褒めておく。 正直前2編だけ読めばいいかな。自作でちょっとした伏線を回収するのは面白い試みだけど、うーん。 『漢は黙って勘違い』が面白かったので、暇つぶしにはよさそう。ミステリとして読むとよくない。

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2014/07/01

(収録作品)漢は黙って勘違い/ビバ日本語!/鬼鉢先生のワープロ/情緒過多涙腺刺激性言語免疫不全症候群

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2015/06/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

かなり楽しめた。漢字の誤字脱字の類は素人の文章にとどまらず、インターネットの記事にまで散見される。安い文章が溢れる分、紋切り型の常套句もこれでもか、これでもかと大量生産され、あまり深く考えない人々によって、リツイート、リンクコピーといった手法で拡散される。現代のハイテクな道聴塗説である。その昔、堅いものを食べなくなった現代人は顎がほっそりした、という話を聞いたことがあったが、近頃は老いも若きもよく言葉を咀嚼しないで、転送、引用しまくるので、我々の脳味噌も皺の数が減り、退化しているに違いない。

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2013/09/30

日本語というものの複雑怪奇さを描いた小説、かも。さまざまな言い間違い、聞き間違いの数々やレトリックの妙にはひたすら笑わされてしまうのだけれど。冷静によーく考えてみれば……日本語って、凄いよね。 特に「ビバ日本語!」の日本語教師の葛藤は、たしかに大変。何気なく使っているけれど、考え...

日本語というものの複雑怪奇さを描いた小説、かも。さまざまな言い間違い、聞き間違いの数々やレトリックの妙にはひたすら笑わされてしまうのだけれど。冷静によーく考えてみれば……日本語って、凄いよね。 特に「ビバ日本語!」の日本語教師の葛藤は、たしかに大変。何気なく使っているけれど、考えれば考えるほど不思議で仕方ありません。「湯飲み」「水飲み」「酒飲み」……奥が深い!

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2013/07/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

笑撃!  ページをめくる度に笑いが加速!! 言葉にまつわる勘違いが、大規模テロ事件へ? “言葉の魔術師”が、自らと放送コード(?)の 限界に挑んだ日本推理作家協会賞受賞後、第一作! 日本語の可笑しさを詰め込んだ作品。これも小説にしかできないことで素晴らしいと思います。 お話がちょっとつまらなくなってしまうのはしょうがないかな。 「鬼八先生のワープロ」はいい意味で酷すぎるwww ミステリ :☆☆☆ ストーリー :☆☆☆ 人物 :☆☆☆ 読みやすさ:☆☆☆☆

Posted byブクログ