空白 の商品レビュー
・(仏師さんについて)作っているのは人間であるその方自身ですから。自分自身の懐がどれくらい深くて広いかが作品に現れてくる。絵もまた同じ。 ・バガボンドは人の心の闇を描いている漫画。光を描くために闇を描く。 ・「最後の漫画展」やっと光そのものを描く機会を与えられた。 ・漫画とは何か...
・(仏師さんについて)作っているのは人間であるその方自身ですから。自分自身の懐がどれくらい深くて広いかが作品に現れてくる。絵もまた同じ。 ・バガボンドは人の心の闇を描いている漫画。光を描くために闇を描く。 ・「最後の漫画展」やっと光そのものを描く機会を与えられた。 ・漫画とは何かと問われたら「安くて簡単に読めてかつ内容があって楽しいもの」 ・マスに向けて発表するという意識はもっている。マスに届かなくても良いものはたくさんあると思うが。 ・言葉はやっぱり「狭めるもの」ちょっと心に響くセリフがでると、多くの人がそれに反応する。それはその人たちが「そう理解したい」ということであって、決してそういう意味のセリフではなかったりすると思う。本来は全体の一部でしかなく、もっと複雑で無限の情報みたいなものを含んでいるのに。
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井上氏の人柄がにじみ出ている。作品に、自分に、人生に、真摯に向き合っていることがよく分かる。武蔵=井上氏となっているように思えるのは、作者から出たものがフィードバックしているのか、それとも、もともと一体だったと言えるのか。周りからの期待が高すぎると別の意味での負のフィードバックに...
井上氏の人柄がにじみ出ている。作品に、自分に、人生に、真摯に向き合っていることがよく分かる。武蔵=井上氏となっているように思えるのは、作者から出たものがフィードバックしているのか、それとも、もともと一体だったと言えるのか。周りからの期待が高すぎると別の意味での負のフィードバックになってしまうのかもしれない、古今東西の著名人もそうだったのではないかと思いを馳せた。
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”バスケットボールを、嘲笑する雰囲気は、 少年兵.の、更生について、飯田橋に。の時でした。 伊集院さんも、”大.丈夫”な方。
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・人の人生とは、うまく進めずに立ち止まっている瞬間の連続 ・人が見ている僕はその人が見たい僕 ・自分の懐がどれくらい深くて広いかが作品に現れてくる ・体で超えたいという希望が生まれるのは、頭ー想像力で壁を超えられないから身体でなんとかしようと思うため ・力を抜かなければだめ
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この稀有な漫画家は、身体性というものに囚われているけれど、その一方で、誰より脱身体に近い存在なのかもしれない。そしてここでも見えてくるのは、「あの日」の影だ。
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大好きな『スラムダンク』『リアル』の作者である井上雄彦先生のインタビュー集と聞いて。 しかし内容はほとんど『バガボンド』にまつわるもの。『バガボンド』は読んでいないのでなかなかわからない部分も多かったです。 こんなに苦しみながら描いていたのかぁ…と、ちょっと衝撃でした。 そして...
大好きな『スラムダンク』『リアル』の作者である井上雄彦先生のインタビュー集と聞いて。 しかし内容はほとんど『バガボンド』にまつわるもの。『バガボンド』は読んでいないのでなかなかわからない部分も多かったです。 こんなに苦しみながら描いていたのかぁ…と、ちょっと衝撃でした。 そして、同じ「漫画」なのに『バガボンド』と『リアル』では「違う」と言っているのが印象的でした。 それだけ思い入れがあるんですね、それぞれの漫画と漫画家という仕事に。 親鸞の絵は見てみたいなぁと思いつつも見れずじまいでした。 Smileは、震災時地味に被害の大きかった地元にいて、少し落ち着いた時にふと見つけたのですが(Twitterやっていないので…)、母親や弟たちと「安西先生」らしき老紳士の笑顔と地元のユニフォームを着た凛々しいバスケ少年の絵があるのを見つけて涙ぐみながら見ていたのを覚えています。 他にもガウディの企画の話なども載っていました。 連載漫画のお仕事は本当に大変なんだろうなぁと思います。
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休載あけ最新刊発売にあわせて読了。バガボンドなぜ休載したのか、休載の間から連載再開直後までのインタビューのまとめ。 そこまで考えて描いてるのか。終わり方が楽しみ
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とても興味深いインタビューだった。備忘のためにいくつか引用を。 “ そもそも僕は物語にあまり興味がないんですよね。宮本武蔵、という人の在り方を描きたくなる。つまり物語というより、僕の場合は詩に近いんだと思います ” “ 知識や技術、それも大事なことですが、でもやっぱり...
とても興味深いインタビューだった。備忘のためにいくつか引用を。 “ そもそも僕は物語にあまり興味がないんですよね。宮本武蔵、という人の在り方を描きたくなる。つまり物語というより、僕の場合は詩に近いんだと思います ” “ 知識や技術、それも大事なことですが、でもやっぱりそれは表面的なことで、もっと奥の方に誰にでも普遍的な何かがあるはずだと思うんです ” “ 言葉はやっぱり「狭めるもの」なんですよね、どうしても。ちょっと心に響くセリフが出ると、多くの人がそれに反応する。それは結局その人たちが「そう理解したい」ということであって、決してそういう意味のセリフではなかったりすると思うんです。本来は全体の一部でしかなく、もっと複雑で、無限の情報みたいなものを含んでいるのに ” 大切なのは、どう伝えるかよりも、何を伝えるか。何を描いた方がいいのかよりも、何を描きたいのか。井上雄彦はインタビューの中で「外的な圧力と、内的な圧力」という言葉を使っていた。直接的には語っていなかったけど、長期休載という【空白】は、内的なものをないがしろにし、外的な圧力に身を任せてしまった結果なのだろう。 『リアル』がマス向けのいわゆる典型的な漫画だとしたら、『バガボンド』はその対極に位置するという。【漫画】の定義についての語りも興味深かった。最新刊を読む前にこれを読めてよかった。
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人は必ず立ち止まるんだな。 悩み、葛藤、焦り、不安・・・。 そして、立ち止まったことにより、また一歩踏み出すか出さないかは本人次第。 「もっと笑え。」深いな・・・。
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井上雄彦さんの『バガボンド』休載から再開までの期間のインタビュー。実は井上さんの作品は一度も読んだことないのですが、インタビューを読む限り、漫画家より画家に近い方のような気がします。吉川英治『宮本武蔵』は読んだので、『バガボンド』を読もうかなと思いました。
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