きみがモテれば、社会は変わる。 の商品レビュー
(2012/8/11) 宮台教授の〈内発性〉白熱教室 (よりみちパン!セ) 宮台節炸裂! podcast TBSラジオ荒川強啓デイキャッチの金曜コメンテーター、 首都大学東京教授にして社会学者の宮台真司が、 若者に3.11以降の日本についてわかりやすく投げかけた書。 若者に、...
(2012/8/11) 宮台教授の〈内発性〉白熱教室 (よりみちパン!セ) 宮台節炸裂! podcast TBSラジオ荒川強啓デイキャッチの金曜コメンテーター、 首都大学東京教授にして社会学者の宮台真司が、 若者に3.11以降の日本についてわかりやすく投げかけた書。 若者に、じゃない、日本人全体か。 東京マラソン参加者と同じだけの日本人が一年間で自殺する現状を、 経済苦ではない!というところから切り込む。 いい学校出て親に喜ばれていればいい時代ではない、 依存ではなく自立、内発性こそがこれから必要、 と訴える。 しかし、今の社会ではそれは厳しい、、と現実を直視。 だったらどうすればいいんだ! と思うが、 それでもやはり、世の中の役に立ついい生き方をしていく、 それしかないんじゃないかな。 それが信じられる仲間を増やして、精神的に助け合って。 短くて、平易に書いていて、それでいて難しい本。 1時間め いつまで続く?死のマラソン 自殺がとまらない国、ニッポン なにが犠牲にされたのか ほか 2時間め 悪い心の共同体 “任せてブーたれる”社会 「便利と快適」の薄っぺらい中身 ほか 3時間め 「うまく」生きればモテるのか A君十六歳、彼女ナシの末路 「承認=モテ」こそ、えらいヤツの証 ほか 4時間め “内発性”白熱教室 ライフスタイルから“ソーシャルスタイル”へ 反論します ほか
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宮台先生がいつもどおりに辛辣で、安心しました。「すでに終わっている」日本社会で、それでも幸せになるためのヒントが眠っていました。思考停止が一番怖いですね。
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P66 日本の天皇制ファシズムを支えてきた連中は、超スーパーエリート、そうおいう連中が、空気にあらがえない、今さらやめられない、などというたわけた理由で、アメリカに対して勝てる可能性ゼロの戦争を仕掛けた。これが、日本人特有の心の習慣です。 悪い心の習慣をはてしなく再生産します。そ...
P66 日本の天皇制ファシズムを支えてきた連中は、超スーパーエリート、そうおいう連中が、空気にあらがえない、今さらやめられない、などというたわけた理由で、アメリカに対して勝てる可能性ゼロの戦争を仕掛けた。これが、日本人特有の心の習慣です。 悪い心の習慣をはてしなく再生産します。そこれでは「今さらやめられない」という、悪い心の習慣が、当然の妥当性や合理性についての議論をストップさせ、悪い共同体を存続させるのです。悪い共同体が生み出す、この思考停止こそが、環境の変化がようきゅうするさまざまな刷新を邪魔し、日本をとんでもなくたわけた社会へと墜落させてきました。 P130 そのようにして社会のメンバーの多数が、有徳=内発的なふるまいをするようになった社会こそが、アリストテレスのいう「よい社会」なのです。
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「そうだ!その通りだ!」と思う部分が多かったです。 しかし、それを文字として読んだことはほとんどなかったので、読んでいて気持ちがよかった。 以下は、共感した部分。 ・「経済良ければすべて良し」という幸福感は、幻想。 ・「任せてブーたれる」=過剰な依存は、自立性のない人間を育...
「そうだ!その通りだ!」と思う部分が多かったです。 しかし、それを文字として読んだことはほとんどなかったので、読んでいて気持ちがよかった。 以下は、共感した部分。 ・「経済良ければすべて良し」という幸福感は、幻想。 ・「任せてブーたれる」=過剰な依存は、自立性のない人間を育てる。 ・KYと思われることを避けようとする結果、自己同一性よりも場に相応しい行動をとるようになり、解離を選ぶようになる。 ・流動性の高い社会では、自分でなければならないという唯一性が問われなくなる。 ・依存から自立へ。合理性から他者性へ。 新たに「そんな考え方があるのか」と思わされたのは、 「主体は(我々ではなく)場である」というテーゼ。 さらに色々と読んでいきたい。
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中高生に読んでほしい。幸せとは?善悪とは?豊かとは? なぜ日本人は幸せでないのか? この問題に対して、君たちはこのままでは幸せになれない。モテない。という身近なテーマから解きほぐしていく。 ただ、多くの成人にとっても必読書。
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ただ勉強ばかりして、他者を幸せにすることができるような人になるための、人格や経験、人脈がなかったら、あさましい社会に承認されるいい人になってしまうかもしれないというのは印象に残った。モテるというのは、ルックスとか勉強ができるとかじゃなくて、内から湧きあがる「内発性」があるかである...
ただ勉強ばかりして、他者を幸せにすることができるような人になるための、人格や経験、人脈がなかったら、あさましい社会に承認されるいい人になってしまうかもしれないというのは印象に残った。モテるというのは、ルックスとか勉強ができるとかじゃなくて、内から湧きあがる「内発性」があるかであるという言葉もいいなと思った。内発性というのは、自立とか、自分で考えることや、損得にとらわれず徳を大切にすることで、自分もそうゆう考えを大事にしたいと思った。他者からの承認が幸せの条件で、他者からの承認をつくるには、自分が他者を幸せにすることだというのも勉強になった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
高校生のために書かれた本だが、小学生からシニアまで年齢に関係なく読んで欲しい本だ。日本がいかにダメになってしまったのか?現代進行形で日本がダメになっていっている理由が書かれている。僕がこの本で感じたのは、自分の頭で考えなければダメだということだ。自分の人生の責任は自分が負わねばならない。当たり前のことだが、多くの人は忘れてしまっている。
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宮台さん入門として読みやすい本のつもりで読んでみた。実際その通り? この本では表面的でサラッとしているから読みやすいで済んでいる部分を、他の本で読み掘り進めたい
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ページ数が少ない割には内容もしっかりしていて、モテるということが想像していたのとはちょっとちがうけど、ようするに徳のある男になれということだと理解した。なかなか難しいが・・・(^^;;
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ちょっと批判度が高すぎて、勇気を出して、ほら、僕らも流れず自分で内発性を持つのだ!と、前向きになり難い。 ところが残念。。 『このように、旧住民はかたくなに閉鎖的で、新住民の側は地域に根ざす姿勢を持とうとせず、たがいの不穏な空気に反発し合うことで、やはり〈悪い共同体〉になって...
ちょっと批判度が高すぎて、勇気を出して、ほら、僕らも流れず自分で内発性を持つのだ!と、前向きになり難い。 ところが残念。。 『このように、旧住民はかたくなに閉鎖的で、新住民の側は地域に根ざす姿勢を持とうとせず、たがいの不穏な空気に反発し合うことで、やはり〈悪い共同体〉になってしまっているのです。 … 〈過剰依存〉と〈思考停止〉をぶち壊さなければなりません。』p69
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