未踏峰 の商品レビュー
北八ヶ岳、雨池の畔の山小屋(ビンティ・ヒュッテ)この山小屋のオーナーがパウロさんで若いときヒマラヤ登頂で名を売っていた。彼はその話になると嫌な顔を時々していた。そこにシーズンのアルバイトで3人の若者が採用された。裕也、サヤカ、慎二。裕也はSEをくびになり派遣会社で地方の工場を転々...
北八ヶ岳、雨池の畔の山小屋(ビンティ・ヒュッテ)この山小屋のオーナーがパウロさんで若いときヒマラヤ登頂で名を売っていた。彼はその話になると嫌な顔を時々していた。そこにシーズンのアルバイトで3人の若者が採用された。裕也、サヤカ、慎二。裕也はSEをくびになり派遣会社で地方の工場を転々としていた。サヤカは発達障害を持つが料理は抜群の腕を持っていた。慎二は障害児であるが、力と絵は抜群に上手い。3人それぞれここで働きながら人生の壁から脱出しようとしていたときにパウロさんからヒマラヤ未踏峰に登るという計画を提示され3人OKし、訓練が始まる。いざ登頂というときにパウロさんが自己で亡くなる。3人は諦めずにビンティ・チュリ(祈りの峰)に臨む。素人パーティで苦労の末未踏峰制覇を成し遂げ、帰国後パウロさんの山小屋を引き継ぐ決意で意見が合う。
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この人の山岳小説が好きで購入。ちょっとお話が出来過ぎか。あと少々登場人物が青いというかクサイ。悪くはないが。 【160907再読】 同じ感想。ダイバーシティ。みんな違ってみんないい的な。
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初・笹本さん。 山岳小説の名手と聞いた事があり手を出しました。 サクサク読めましたが、イマイチかな。 かつて薬物に溺れ万引きで会社を辞めた裕也、コミュニケーションに問題を持つアスペルガー症候群のサヤカ、知的障害を持つ慎二。ほぼ素人の三人組が目指すのはヒマラヤの7000m級の未踏峰...
初・笹本さん。 山岳小説の名手と聞いた事があり手を出しました。 サクサク読めましたが、イマイチかな。 かつて薬物に溺れ万引きで会社を辞めた裕也、コミュニケーションに問題を持つアスペルガー症候群のサヤカ、知的障害を持つ慎二。ほぼ素人の三人組が目指すのはヒマラヤの7000m級の未踏峰の最も安全ルートからの初登頂です。そういう設定ですから山のシーンも何か切迫感が無い。 一方で、主人公たちが障害を乗り越える成長物語と見れば、解説には”青さ”を湛えとありますがちょっと青過ぎです。情緒的というか、無駄な心象風景が多すぎる気がします。 もっと骨っぽい小説を期待していたので、ちょっと肩透かしの感じでした。
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「自分に欠けたものを埋めようとして、夢や希望に向かって生きることからしか人生の喜びは生まれない。」 それぞれの事情で社会にうまく適合出来なかった主人公達が、ヒマラヤ未登峰制覇に挑む。心が熱くなる作品だった。
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