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死命 の商品レビュー

3.5

84件のお客様レビュー

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  2. 4つ

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  3. 3つ

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2024/02/17

薬丸岳の「死命」⁡ ⁡ 猟奇的殺人犯とそれを追う刑事のお話。 お互いに余命宣告を受ける大病に侵されながらも、命を掛けて犯行を繰り返す犯人と、命を掛けて犯人を追う刑事。 何故犯人は連続殺人を繰り返すのか その根源を求め、さ迷う犯人のルーツは衝撃的w 終盤に入るとスピード感が増...

薬丸岳の「死命」⁡ ⁡ 猟奇的殺人犯とそれを追う刑事のお話。 お互いに余命宣告を受ける大病に侵されながらも、命を掛けて犯行を繰り返す犯人と、命を掛けて犯人を追う刑事。 何故犯人は連続殺人を繰り返すのか その根源を求め、さ迷う犯人のルーツは衝撃的w 終盤に入るとスピード感が増してハラハラしながら読めるかな? 2014年読破

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2023/12/07

薬丸岳さんは江戸川乱歩賞をとったここ数年の作家の中では一番好きです。とくに「悪党」はラストが良かった。一気読みでした。今度の作品「死命」も読みごたえのあるいい作品でした。 お互いに癌を宣告された刑事と犯人、余命いくばくもない中での執念、刑事の先立たれ妻とのなれそめを聞いた、娘の気...

薬丸岳さんは江戸川乱歩賞をとったここ数年の作家の中では一番好きです。とくに「悪党」はラストが良かった。一気読みでした。今度の作品「死命」も読みごたえのあるいい作品でした。 お互いに癌を宣告された刑事と犯人、余命いくばくもない中での執念、刑事の先立たれ妻とのなれそめを聞いた、娘の気持、ああなんといい心地にしてくれる終盤の話でした。いい余韻を残してラストへ、やっぱり薬丸岳はいいですね。

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2023/10/04

『友罪』に続き薬丸作品2作目。余命わずかな刑事と殺人犯の話で、暗く重い内容であまり好きな感じではないけど、これまた引き込まれ、一気読みしてしまいました。薬丸岳にハマってしまいそうです。

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2023/08/04

羨ましい仕事だ。 おれは仕事で何かを作ったことがない。失うのを見ていくばかりだ。 夢なんて言えば聞こえがいいけどおまえは甘えているだけだ。 思うことと、することは違うのだ。 自分の心と五感を信じればいいんじゃないかね。 仕事であるということは、自分の代わりは他にもいるということだ...

羨ましい仕事だ。 おれは仕事で何かを作ったことがない。失うのを見ていくばかりだ。 夢なんて言えば聞こえがいいけどおまえは甘えているだけだ。 思うことと、することは違うのだ。 自分の心と五感を信じればいいんじゃないかね。 仕事であるということは、自分の代わりは他にもいるということだ。そんな仕事のために、ここまで自分のからだを酷使する必要があるだろうか。 私なりにずっと考えて出した結論なの。どうすれば後悔しないで済むだろうかって。 私だって後悔しちゃうかもしれない。どんなことをしても・・・・・きっと・・・・・いろいろと後悔しちゃうんだろうな。きっといろいろ考えちゃうよ。 死を恐れることしかできない。この世で生きていくことの本当の意味を知らないから死を恐れることしかできない。 それはあなたが本当の意味で生きていなかったからだ。自分を偽るように生きてきたからだ。だけど、僕は違う。僕は自分の欲望に正直に生きてきた。この世に思い残すことはない。だから死ぬことなんかこれっぽっちも怖くない。 この世に、天国やら地獄やらの概念が存在するのは、人が人を罰することの限界と、人間という弱くて愚かしい生き物がこの世界でまっとうに生きていくための最後の寄る辺なのかもしれない。 人は誰でもいつかは死ぬというのに、どうしてこれほどまでに死を恐れるのだろう。それはきっと、死そのものを恐れているのではない。自分が遺していかなければならない大切な存在を思うとき、無性に怖くなるのだ。人を愛した人間は、その人と二度と会えなくなることを怖いと思い、自分にとって素晴らしい場所を見つけた人間は、その存在が消えてなくなってしまうことを怖く思うのではないか。 きっと、死そのものが怖いのではない。全ては、死ぬ寸前まで、自分の人生という鏡を見せつけられることが怖いのだ。

Posted byブクログ

2022/12/31
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

読みやすく、一気に読んでしまった。 死期の迫った刑事と連続殺人犯。 末期でそこまで動けるかなと疑問は残ったけれど、引き込まれる話だった。

Posted byブクログ

2022/01/05

死期が近い警察官VS死期が近い異常性犯罪者。主人公の犯人がどうして犯罪に走ったのか。失われた記憶を犯罪を犯すたびに少しづつ取り戻していく過程が面白かった。幼い頃を知る恋人が何をひた隠しにしているのかも最後まで分からず興味がそそられる。ただただ憎むべき性犯罪者だけで終わらない薬丸氏...

死期が近い警察官VS死期が近い異常性犯罪者。主人公の犯人がどうして犯罪に走ったのか。失われた記憶を犯罪を犯すたびに少しづつ取り戻していく過程が面白かった。幼い頃を知る恋人が何をひた隠しにしているのかも最後まで分からず興味がそそられる。ただただ憎むべき性犯罪者だけで終わらない薬丸氏。はずれなし。

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2021/04/25

余命を宣告されて殺人を犯す目線からと、その殺人犯を追う余命を宣告された目線で物語は進んでいきます。 普通は、なるべく長く生きたいと、自分を大事にして生きるのですが、この刑事さんは、自分を犠牲にしながらも犯人を追います。 それにも実は理由があり……。 殺人犯側も、そうなるに...

余命を宣告されて殺人を犯す目線からと、その殺人犯を追う余命を宣告された目線で物語は進んでいきます。 普通は、なるべく長く生きたいと、自分を大事にして生きるのですが、この刑事さんは、自分を犠牲にしながらも犯人を追います。 それにも実は理由があり……。 殺人犯側も、そうなるには色々と理由があるのですが、余命を宣告されたから殺人をしてもいいということは許されることではなく、そこら辺もちゃんとしてくれました。

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2019/05/13

離婚した山口澄乃は大学時代の仲間の集まりでもと恋人の榊信一と再会。 二人は小学生時代を新潟で過ごした幼馴染でもあった。 33歳でデイトレーダとして財を成した信一は、胃がんで余命も少ない中、幼い頃のトラウマで女性を絞殺する衝動に駆られ、連続殺人事件を起こす。 それを追うのがやはりガ...

離婚した山口澄乃は大学時代の仲間の集まりでもと恋人の榊信一と再会。 二人は小学生時代を新潟で過ごした幼馴染でもあった。 33歳でデイトレーダとして財を成した信一は、胃がんで余命も少ない中、幼い頃のトラウマで女性を絞殺する衝動に駆られ、連続殺人事件を起こす。 それを追うのがやはりガンで余命わずかな刑事蒼井だった。 連続殺人犯が真一であることを澄乃はつかむが不幸にも交通事故で死ぬ。死ぬ直前に電話を受けた蒼井が信一の存在に気づき、追い詰める。 最後は信一はつかまるが、両者共に病気により死を迎える。 今までの薬丸岳小説に比べると今イチに感じた。

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2018/12/31

余命僅かと宣告された2人。 一人は残りの人生を女性を襲い殺害するという自分の欲望を満たすため生きていく。 もう一人は残りの人生を警察という自分の職務を全うするために生きていく。 自分のために生きた男と、 誰かのために生きた男。 それぞれ死の間際に見たものは…。

Posted byブクログ

2018/11/28

沢山の命。映画の様だった。後半のまとめ方が本当に上手い。涙が出る話とは思えなかったのに、涙が出た。本当にページターナーだ。全作読みたい。

Posted byブクログ