その桃は、桃の味しかしない の商品レビュー
高級マンションでルームシェアをする奏絵とまひる。 2人の共通点は、40代既婚者の愛人であるということ。 非現実的だけど、とても興味深いストーリーでした。 語り手が奏絵のため、有り得ない設定が淡々と語られ、入り込みやすかった。 この環境で、まひるが壊れていくのは当然のこと。 平井...
高級マンションでルームシェアをする奏絵とまひる。 2人の共通点は、40代既婚者の愛人であるということ。 非現実的だけど、とても興味深いストーリーでした。 語り手が奏絵のため、有り得ない設定が淡々と語られ、入り込みやすかった。 この環境で、まひるが壊れていくのは当然のこと。 平井は最悪の男だなと嫌悪感を感じます。 奏絵が自分を見失わなくて良かった。 出てくるご飯が、平凡でもどれも美味しそう。 2人とも幸せになれるといいなと思います。
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裕福な既婚の男性に拾われ、用意された部家で生活費をもらいながら生活する2名の女の子。大きな事件が起きる訳でもないのに、些細な感情表現の積み重なりで話が進んでいく。
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17/09/25 (66) 読み終わったあとにタイトルを改めて読むとなんだか虚しい気分になる。かなしいとかせつないじゃなくてむなしい。 ・まひるはうるんだ目でわたしを見ていた。まひるの顔を見ていると泣きそうになるけれど、視線を外すのはもっといやだった。唇に力を入れて、見つめた...
17/09/25 (66) 読み終わったあとにタイトルを改めて読むとなんだか虚しい気分になる。かなしいとかせつないじゃなくてむなしい。 ・まひるはうるんだ目でわたしを見ていた。まひるの顔を見ていると泣きそうになるけれど、視線を外すのはもっといやだった。唇に力を入れて、見つめた。 「奏絵ちゃん」 「うん」 楽しかった、とか、ありがとう、とか言われたら、もう我慢できずに泣いていたと思う。けれどまひるは何も言わなかった。きっと何か言ったら泣いてしまうからだ。(P183)
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表紙がかわいい、すき。出来事は非現実的だけど、なかなか抜け出せないうだっとした気持ちなんかわかるなあ。加藤千恵さんの本、他にも読みたい。
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なんとなくガーリーでかわいい雰囲気の作風なのに、確実に読んでる間ずっと暗いものがあった。 頭の中で本を読んでいたときの情景を思い出すと、あの部屋のことしか思い出せなくて、きっとこの本を読んだ人が実写映画化をするために監督になって映画にしたらみんな同じような作品になると思う、って...
なんとなくガーリーでかわいい雰囲気の作風なのに、確実に読んでる間ずっと暗いものがあった。 頭の中で本を読んでいたときの情景を思い出すと、あの部屋のことしか思い出せなくて、きっとこの本を読んだ人が実写映画化をするために監督になって映画にしたらみんな同じような作品になると思う、っていうくらい想像しやすい本だった。けど、最後まで何が伝えたかったのかよくわからずぬるーく読んでおわってしまった。 けど、私に影響を与えたことといえば、細かく料理名など書いてあってわたしも料理したくなって、最近料理をはじめました。
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あまりに現実的で無い設定に、ちょっと浮世離れした内容の本として読むことにした。だが、やはり「妻子ある平井という男性がマンションを所有し、同時に2人の愛人に部屋を与え同居させる(愛人お手当あり)」という姿に、軽い嫌悪感。愛人その1のまひるは正統派な愛人スタイル。愛人お手当でひたすら...
あまりに現実的で無い設定に、ちょっと浮世離れした内容の本として読むことにした。だが、やはり「妻子ある平井という男性がマンションを所有し、同時に2人の愛人に部屋を与え同居させる(愛人お手当あり)」という姿に、軽い嫌悪感。愛人その1のまひるは正統派な愛人スタイル。愛人お手当でひたすら彼の事を待つタイプ。愛人その2の奏絵は、フリーターとしてかろうじて外界と繋がりを持つ。次第に精神のバランスを崩していくまひる。そんな中でも動じないタフな平井にいらついてしまう。まひると奏絵が「現実」を取り戻せますように。
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ざっくりとしか、読んでいないのだけれど。 タイトルに反してというかタイトル通りにというか、甘くて甘くてでも不穏な。 しかしなかなか良い読後感。
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おうちに住んでる女の子ふたり。 それは彼のおうち。 二人とも彼に、拾われた? かわいそうに 抜けられない子ぉたちの話。
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加藤千恵さんの短編で心ごっそり持っていかれたのを期にすっかりファンに。 愛人二人がひとつ屋根の下で暮らすというちょっと非日常の世界。 だけど、語られている世界は些細な日常的なことだったりする。 大きな進展はないけれど心の交流がほんわかと綴られていて、あたしも自然と優しい気持ちに...
加藤千恵さんの短編で心ごっそり持っていかれたのを期にすっかりファンに。 愛人二人がひとつ屋根の下で暮らすというちょっと非日常の世界。 だけど、語られている世界は些細な日常的なことだったりする。 大きな進展はないけれど心の交流がほんわかと綴られていて、あたしも自然と優しい気持ちになってました。
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これといってやまがあるわけじゃない。まひると奏絵ちゃんと平井さんの不思議な同居?愛人?生活で、ただただ好き好き!だったまひるがラスト成長するシーンは素敵だなと思った。
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