僕たちはいつまでこんな働き方を続けるのか? の商品レビュー
10年以上前の本なので、ちょっとどうかなと思ったが、楽しく読めた。 図解などもあって、読みやすい。難しくない。 本書の内容については、他に感想を書いている方々がとても上手にまとめてくれているので省くとして。 個人的に考えさせられたのは、 「仕事」の反対語は?の質問に対し、 「...
10年以上前の本なので、ちょっとどうかなと思ったが、楽しく読めた。 図解などもあって、読みやすい。難しくない。 本書の内容については、他に感想を書いている方々がとても上手にまとめてくれているので省くとして。 個人的に考えさせられたのは、 「仕事」の反対語は?の質問に対し、 「休み」と答えるか、「遊び」と答えるか。 振り返ってみたとき、 仕事が順調なときは、休みの日が、「休み」ではなく、「遊び」だった気がする。 逆に仕事がうまくいってないときは、仕事の疲れ、心身を休めるための「休み」の日だった。 今の自分の働き方について考えるとき、これは一つのバロメーターになるのでは、と思う。 本書のいう「自己内利益」を上げるために、 ストレスは間違いなく必要経費であること、また、その大きな割合を占めることを知っておく。 忘れちゃいけない、労働の基本的な考え方、捉え方が書かれている。 たまに読み返したいと思う(働いているうち忘れてしまうから)。
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感想 労働は本来創造的。縮小する資本主義の中では手足を伸ばすことはできない。故に働き方は窮屈になり給与も様子を見ながら。脱出も困難。
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日本の会社員の給料の根拠は貢献度ではなく「この年齢なら家族がいてこのくらい必要でしょ?」に基づいている…!謎の「給与テーブル」に昇給阻まれがちな意味がわかりました。頑張ったら上げるよ!じゃなくて、このくらいあれば最低限生活できるよね?としてお給料決まってたんや。。。だから冠婚葬祭...
日本の会社員の給料の根拠は貢献度ではなく「この年齢なら家族がいてこのくらい必要でしょ?」に基づいている…!謎の「給与テーブル」に昇給阻まれがちな意味がわかりました。頑張ったら上げるよ!じゃなくて、このくらいあれば最低限生活できるよね?としてお給料決まってたんや。。。だから冠婚葬祭の時に会社からお金出るのね、、、「お香典出すのにいるでしょ?」ていう。
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企業も個人も目指すものは同じで利益を増やすべき。年収・昇進から得られる満足感-肉体的・時間的労力や精神的苦痛=自己内利益の自己内利益をプラスにしよう。 そのためには満足感を下げずに必要経費を下げる方法か必要経費を変えずに満足感を上げる方法を選ぼう。楽しい仕事は興味を持てる仕事...
企業も個人も目指すものは同じで利益を増やすべき。年収・昇進から得られる満足感-肉体的・時間的労力や精神的苦痛=自己内利益の自己内利益をプラスにしよう。 そのためには満足感を下げずに必要経費を下げる方法か必要経費を変えずに満足感を上げる方法を選ぼう。楽しい仕事は興味を持てる仕事のこと。興味を持てる仕事を選べば精神的苦痛を減らせる。給料は低いが将来の土台作りをできる仕事を選べば自己内利益を増やせる。 仕事の反対は遊びであるべき。そのためにも賞味期限が長く、身につけるのが大変な会計の知識や営業力、人脈を身につけよう。10年でできることを過小評価しがちなのでゆっくりと労働力の資産を築いていこう。
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賃金は世間相場によって決まるため 自分が相場よりも負担を感じない仕事は相対的に割が良くなる。 価値と使用価値を履き違えない 労働力をかけて価値を上げても使用価値が上がらなければ還元されない 回復にかかるお金が賃金
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※このレビューにはネタバレを含みます
資本主義社会の本質と、その中でどのように働くべきかがわかる一冊。 日々の労働で稼ぐ働き方ではなく、労働力の価値を引き上げることで稼ぐ働き方を推奨。労働力の価値を引き上げることができれば、日々の労力やストレスを増やさなくても、収入をあげられる。具体的に、仕事に必要な知識、技術、経験を地道に積み上げ、他の人が同じことを身につけようとする時間と費用がかかるような資産を身につけること。資産を形成するには、知識や技術、ノウハウなどの移り変わりが少なく、積み上げしやすい仕事を選ぶべき。労働時間を浪費するのではなく、投資するイメージ。伸びていなくても本質的に変化が遅い業界や職種が適している。(例えば、インターネット業界より、建築業界)なぜなら、身につけた知識や技術の変化も早いから。つまり、賞味期限が長く、身につけるのが大変で、高い使用価値のある知識や経験を身につけるべきである。(会計の知識や営業力など。)
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本書は、資本主義における労働についての仕組みから、個人としての労働についてどうあるべきかまで、構造的な観点から、理論的に説明してくれるものだった。 経済学チックな内容だけにスラスラ読めるものではなかったが、分かりやすく、非常に納得感のある内容だった。 資本主義社会に生き、そこで...
本書は、資本主義における労働についての仕組みから、個人としての労働についてどうあるべきかまで、構造的な観点から、理論的に説明してくれるものだった。 経済学チックな内容だけにスラスラ読めるものではなかったが、分かりやすく、非常に納得感のある内容だった。 資本主義社会に生き、そこで働く人ならば、読んでおいて損はないものなのではないかと思った。 以下、印象的だった部分の引用と感想 「価値」と「使用価値」の違いは、今まで意識していなかっただけにとても考えさせられた →商品について考える上では、価値と使用価値の観点から考える必要がある。 →この価値と使用価値の違いを分かっていないからこそ、労働において、自分の市場価値をあげるのが使用価値ではなく、価値であることに気づいていないことが多い。 これは、自分自身、ハッとさせられたことだ。給料は基本的に、使用価値ではなく、価値で決まるということを意識しておくべきだ。 資本主義における給料が、その国での必要経費分であり、だからこそ、養う家族がいたり、病気のリスクが大きい年上の人が給料が高くなっていくという話は、とても納得ができるものだった。 本書を読んで、労働者は結局、資本家に搾取される側であり、ラットレースからは抜けられないのだということがよくわかった。 資本主義の構造的なところを、それぞれの用語から分かりやすく説明してくれる。働く、ということに携わる上で知っておくべきことが書かれた本だなと感じた。 人はどんな環境にも慣れてしまうため、働いていく上での自己内利益が常にプラスになるような働き方を考えていかなければならない。 →精神的コストに注目、自分にとって意義のある仕事であれば、自己内利益がプラスになりやすい 楽しい仕事、好きな仕事→興味が持てる 自分にとって意義のあるものになる
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何故消耗する働き方になるのかという説明でわかりやすい例が上げられてました。天井にお金がぶら下がっているのでそれを取るために毎日全力でジャンプをしていたら当然疲弊します。しかし、仮に土台を置いて30%くらいの力でジャンプして届けば消耗も少なくなるという話は印象に残りました。 また、...
何故消耗する働き方になるのかという説明でわかりやすい例が上げられてました。天井にお金がぶら下がっているのでそれを取るために毎日全力でジャンプをしていたら当然疲弊します。しかし、仮に土台を置いて30%くらいの力でジャンプして届けば消耗も少なくなるという話は印象に残りました。 また、年収・昇進から得られる満足感-必要経費(肉体的・時間的労力、精神的苦痛)=自己内利益の価値観は大切にしたいと思いました。
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資本主義経済の中で私たち“労働者”が必然的に置かれている状況についてであり、そこから考え始めることで、どういう「働き方」を選択すればラットレースに巻き込まれず、 幸せに暮らしていけるかがよくわかるのです。今の働き方に疑問を持っているのであれば、転職や独立、ワークライフバランスを考...
資本主義経済の中で私たち“労働者”が必然的に置かれている状況についてであり、そこから考え始めることで、どういう「働き方」を選択すればラットレースに巻き込まれず、 幸せに暮らしていけるかがよくわかるのです。今の働き方に疑問を持っているのであれば、転職や独立、ワークライフバランスを考えても意味はありません。 しんどい働き方は、もっと根本的なところから考え、変えていかないといけないのです。 <サマリ> ・「使用価値」と「価値」は異なる 使用価値:それを使って意味があるかどうか(有益かどうか、役に立つかどうか)で測られる 価値:それを作るのにどれくらい手間がかかったかで測られる ・「労働力の価値」も「商品の価値」と同じ理屈で決まる! 労働力の価値=明日も同じ仕事をするために必要なものの価値の合計 ・途上国は物価が安い⇒労働者が安く生活できる⇒労働力の再生産コストが低い⇒労働力の価値が低い つまり途上国の人件費が安いのは「労働力の価値」が低いから ・食費、家賃、洋服代、ストレス発散のための飲み代などのほかに、スキル習得費が「労働力の価値」として考慮される 医者の給料が高いのは、医者の仕事をこなすための膨大な知識身に着ける必要があり、そのために長期間準備をしてきたから。 ・伝統的な日本企業の給料の決まり方は「必要経費方式」であり、オジサンの給料が高いのは必要経費が高いからに他ならない。 オジサンは結婚して子供を育て、家も車も買い、親の介護もやらないといけないから必要経費が20代と比べると高いのは当たり前 ・古くからある大企業の給料が高いのは「高度経済成長期」「バブル期」のいい時代の社会的必要経費がベースとなり給料が決まっており、それを継続しているから ・労働者の労働は2種類に分けられる 1、自分の為に「給料分の価値」を生み出す労働 2、資本家の為に「剰余価値」を生み出す労働 ・給料のベースは「使用価値」ではなく「価値」で決まっているので、高い使用価値ではなく、高い価値を持たなければならない ・企業も個人も「利益」の出し方は同じ 企業:「売上」-「費用」=「利益」 個人:「年収・昇進から得られる満足感」ー「労力などの必要経費」=「自己内利益」 ・自己内利益を増やすための働き方のポイント 1、世間相場よりもストレスを感じない、精神的な苦痛が小さい仕事を選ぶ 2、まず「積み上げ」によって土台を作り、その土台の上でジャンプする 3、労働力を「消費」するのではなく「投資」する 4、長期的な資産を作る仕事を選ぶ 5、過去からの「積み上げ」ができる仕事(職種)を選ぶ 6、変化のスピードが遅い業界・職種をあえて選ぶ 7、賞味期限が長く、身に着けるのが大変で、高い使用価値のある知識・経験をコツコツ積み上げる ・「資産を作る仕事を、今日はどれだけやったか」を毎日自分自身に問うこと
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※このレビューにはネタバレを含みます
経済に疎い私にとっては、非常に刺激的な内容でした。 【要約】 資本主義経済では給与の仕組みが一律で決められており、企業間ごとの差はさほど無いこと。 企業が利益を生み出す上での労働者の位置付けなど。 このような現状を説明した後に、著者が編み出してきた自己内利益を向上させる具体的な働き方を提唱してくれます。 【感想】 これからの日本で、年功序列から本格的な成果主義での報酬システムに変化していくのであっても、今回学んだ歴史ある資本主義経済での給料設定の仕組みの考え方は、基礎知識として役立つかと思います。 例えば、専門知識やスキルを習得するまでに費やした労力・時間に対して、企業はその分のお金を支払います。これが、労働者の価値となるため資本主義経済では給与水準を設定するベースとなります。 すなわち、成果主義の報酬システムで評価される社会に変化したとしても、単に業務成果だけで評価するのではなく、継続的に自己投資して伸ばしているスキルや自分にしかできない能力があるのであれば、それらを日々意識し、会社にアピールしていくのも重要かつ有意義なことになるのでは無いかと思います。 そのため、今から自己投資する。すなわち、自分の能力やスキルを伸ばすための仕事の仕方が重要になってくると考えます。
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