解任 の商品レビュー
GWに読書。ウッドフォード前CEOの内部告発の是非よりも、ビジネスマンとして、自分の身の回りは清廉潔白でいたいと思った一作。 内容として、著者以外の客観的事実が記されていないので、オリンパス事件の真相を知りたい方には少し不満な内容。
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あれだけ社会的な影響のあった経済事件で、その当事者、しかも一番の中心にいた人物がみずから書いた本ということで、読まないわけにはいかないなと思って購入。 買収について疑惑を持ったあと、それを他の経営陣に話した時の反応、その後身の危険を感じて日本を逃げるようにでたこと、すべてが本人の...
あれだけ社会的な影響のあった経済事件で、その当事者、しかも一番の中心にいた人物がみずから書いた本ということで、読まないわけにはいかないなと思って購入。 買収について疑惑を持ったあと、それを他の経営陣に話した時の反応、その後身の危険を感じて日本を逃げるようにでたこと、すべてが本人の言葉によって生々しく描かれている。 不正のスキームなどの細かい点までは触れられておらず、純粋にノンフィクションものの読み物として読み進めることができる。 メインバンクの三井住友が彼が提示した新経営陣の案を受け入れなかったことは残念でならない。
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250ページくらいの内容ではあるが、約2時間くらいで読めた。昨年の下期以降世間を騒がせたオリンパス問題。マスコミで色々な報道があったが、当事者の外国人社長の言い分も理解しておこうと思い、購入した。 彼が何を見て、何を知り、どのような行動をしたのか、そしてそれは何のためか、新聞やテ...
250ページくらいの内容ではあるが、約2時間くらいで読めた。昨年の下期以降世間を騒がせたオリンパス問題。マスコミで色々な報道があったが、当事者の外国人社長の言い分も理解しておこうと思い、購入した。 彼が何を見て、何を知り、どのような行動をしたのか、そしてそれは何のためか、新聞やテレビの感情的な報道ではなく、オリンパス内部の事実をしりたい思っていたのだが、内容は残念ながら、マスコミ報道と同じレベル。結局のところ、彼はFACTAという雑誌の記事を読んで、それについて、当時の会長・副社長に直談判したが聞き入れられず、その後も、ただ騒いでいていただけであることがわかった。オリンパスの社長であれば、オリンパスの為にやるべきことは、会長・副社長に対し将来のマスコミへの発表用に手紙を書いたり、社外の会計事務所に資料を持ち込んだりするのではなく、粘り強く、周囲を巻き込みながら、事実関係を把握し、大ごとにならないように会長に引導を渡すのが経営者であると思う。しかし、この本を読んでわかったのは、彼は一人で正義感を振りかざし、個人的な感情でつぱっしっただけである。 正直、自分が購入したことでこの男に印税が入ることすら嫌悪する感情が残った。なぜ最近の日本では、こういう本当の責任感のない、正義感の身を振りかざした人間が救世主扱いされたりするのだろう・・・
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読了。 うーん、と考えさせられます。 特定の企業がどうとか、同社の旧経営陣の個人がどうとかいうよりも、日本企業のガバナンス体制の問題として。 まさに、ドラッカーがリーダーの条件の第一として挙げている「Integrity」というのは彼のような思考・行動のことを言うのだろうな、と思い...
読了。 うーん、と考えさせられます。 特定の企業がどうとか、同社の旧経営陣の個人がどうとかいうよりも、日本企業のガバナンス体制の問題として。 まさに、ドラッカーがリーダーの条件の第一として挙げている「Integrity」というのは彼のような思考・行動のことを言うのだろうな、と思います。 「未来」と題された最終章第17章の著者からのメッセージと、巻末に収録されているオリンパス元常務の宮田耕治さんの「マイケルのこと」が特に心に残ります。 ※ 現オリンパスの英国子会社であるキーメッドのレディホフ氏による「グッドナンバー1とグッドナンバー2の違い、グッドナンバー1に不可欠な素質」に関する宮田氏とのやりとりの説明は秀逸。秀逸過ぎてそこだけ引用するのはヤボなのでしません。(笑
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マイケル・ウッドフォード (著) 「この記事は真実なのですか?」 「部分的にはイエスだ」菊川会長は答えました。 バブル期の損失を先送りするため、「飛ばし」や「不明朗の企業買収」を繰り返し、粉飾決算を行なっていたオリンパス。同社の生え抜きで、CEOに就任したばかりだった本書の著者...
マイケル・ウッドフォード (著) 「この記事は真実なのですか?」 「部分的にはイエスだ」菊川会長は答えました。 バブル期の損失を先送りするため、「飛ばし」や「不明朗の企業買収」を繰り返し、粉飾決算を行なっていたオリンパス。同社の生え抜きで、CEOに就任したばかりだった本書の著者マイケル・ウッドフォードは、不正の責任を追及したがために解任され、その後、事実を公に告発するに至った。 オリンパス事件の舞台裏ではいったい何が起きていたのか? 元CEOは、不正発覚までの経緯、のちに逮捕される菊川会長、森副社長との壮絶な駆け引き、緊迫した取締役会の様子、プロキシーファイト(委任状争奪戦)の真実をすべて告白する。 日本の企業文化、資本主義、ジャーナリズムへの貴重な提言となるノンフィクション。
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