らくだこぶ書房21世紀古書目録 の商品レビュー
クラフト・エヴィング商會の本領を遺憾なく発揮した一冊。 どれもこれも読んでみたい本ばかり。 どれか一つだけ、と言われたら、「その話は、もう3回きいた」かなあ。
Posted by
この方々の作品は、毎回心惹かれるものがあります。 タイトル、装丁、内容全て気に入る書籍は なかなかないので個人的には一気に読むのではなく じっくり味わいながら読みたいと思っている作家さんです。 この本はとても不思議な内容で、 物語のようなそうでないような とにかく不思議な感覚で...
この方々の作品は、毎回心惹かれるものがあります。 タイトル、装丁、内容全て気に入る書籍は なかなかないので個人的には一気に読むのではなく じっくり味わいながら読みたいと思っている作家さんです。 この本はとても不思議な内容で、 物語のようなそうでないような とにかく不思議な感覚で読み終えました。 ここで紹介されている古書は 是非機会があれば読んでみたいと思えるような 魅力的なものばかり。 残念ながら単行本で手に入れることはできませんでした。 文庫版でも充分楽しめたので、単行本だったらと 思うとある意味恐ろしい1冊です。
Posted by
21世紀半ばの未来の古書店から、20世紀末のクラフト・エヴィング商會に届けられた古書目録。未来からまだ発行されていない古書を取り寄せる。 何とも実にクラフト・エヴィング商會らしい一冊です。未来から取り寄せた本はどれも写真付きで紹介される芸の細かさ。これを読むと人は古書のどこに惹か...
21世紀半ばの未来の古書店から、20世紀末のクラフト・エヴィング商會に届けられた古書目録。未来からまだ発行されていない古書を取り寄せる。 何とも実にクラフト・エヴィング商會らしい一冊です。未来から取り寄せた本はどれも写真付きで紹介される芸の細かさ。これを読むと人は古書のどこに惹かれるのかを考えさせられます。書かれている内容、見た目、希少性などなど。そして本とは何かということを考えさせられます。 しかしこれは単行本で刊行されたそのタイミングで読みたかったですね。その時ならではの面白味が仕掛けられているのですから。しかしその仕掛けを丸ごと文庫化したことにも、ニヤリとさせられます。 答えのみが列挙された『A』、卓球台の上での言葉のやり取りがそのまま詩となる『卓球台の上で書かれた5つの詩片』、おしゃべり老人が3回話したことを3回ずつ収録しシャッフルして編集した『その話は、もう3回きいた』などなど、手にしてみたい本だらけです。
Posted by
老アルゴス師と百の眼鏡の物語 羊羹トイウ名ノ闇 未来から届いた本、とても読んでみたいです。写真と文章の表現がとても面白いです。
Posted by
なんとも形容しがたい読了感の作品でした。 巧妙に張り巡らされた伏線が『らくだこぶ書房21世紀の目録』の写真と手紙で結びつけられる。 とにかく不思議。
Posted by
なんとも不思議な読後感でした。発売当初に単行本で読めたらどれだけわくわくできたことか。文庫版を手にしましたが、これは単行本でも読んでみたい一品でした。とにかく作中で出てきた本に触れてみたい、そんな気持ちでいっぱいです。
Posted by
クラフトエヴィング商會本。 やはりこの人たちはすごい。その構想、体裁、単行本をそのまま文庫本にしちゃう術w。 21世紀に出版された数々の本たち。読んでみたいなー。
Posted by
惜しむらくは展示会でだいたい知っていたということ・・・(´-ω-`) 最後の仕掛けは、まえがきでハードルを上げたにも関わらず見事な出来栄えでした。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
結末を急いで早く読みたいというより、ずっーとこの物語の中にひたっていたいような心地よさでした。ぐるぐるとめぐるふしぎな物語。 クラフト・エヴィング商會がつくる小物の装丁が好きで購入したのでこのカテゴリーに入れましたが、これは小説?エッセイ?なんだかよくわかりません。でもとにかく、読んでいて心地よい本!
Posted by
こちらもクラフト・エヴィング商會らしい凝った造りの文庫本。 登場する本はどれもユニークで、もし可能であれば是非とも読んでみたいものばかり。特に『7/3 横分けの修辞学』は爆笑出来そうだ。 ラストの仕掛けもユニークで良かった。
Posted by