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古代ローマ人の24時間 の商品レビュー

4.2

34件のお客様レビュー

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2024/04/10

著者が古代ローマの一員となり当時のリアルな1日を時間毎に伝えるという事で、臨場感たっぷり。 コロッセウムや浴場の話はもちろん、中心地の高層マンション事情や、衣食住、奴隷、性の事など赤裸々に記されています。興味深いのは、富裕層ばかりでなく一般市民や奴隷の暮らしぶりが知れる事。 現代...

著者が古代ローマの一員となり当時のリアルな1日を時間毎に伝えるという事で、臨場感たっぷり。 コロッセウムや浴場の話はもちろん、中心地の高層マンション事情や、衣食住、奴隷、性の事など赤裸々に記されています。興味深いのは、富裕層ばかりでなく一般市民や奴隷の暮らしぶりが知れる事。 現代と同じ、いやそれ以上に進んでいるのでは?という事もあれば、そもそも考え方の根幹が違うため理解しようとしても無駄な事もあると思える内容もあり、読み応えのある一冊でした。

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2024/02/24

古代ローマにタイムスリップした感覚で当時の生活を窺い知ることができる一冊だった 1900年近く前から現代にも通じる生活の知恵や技術が垣間見られたことにとても驚いた

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2022/06/29

紀元115年、トラヤヌス帝治世下における古代ローマの1日を再現し、その社会構造や人々の生活について解説。 まさに古代ローマの街中を見て回っている感じで、知的好奇心を満たしてくれる一冊だった。 人々の間の格差や都市の過密など現代社会にも通じる問題があったことや、古代ローマの社会では...

紀元115年、トラヤヌス帝治世下における古代ローマの1日を再現し、その社会構造や人々の生活について解説。 まさに古代ローマの街中を見て回っている感じで、知的好奇心を満たしてくれる一冊だった。 人々の間の格差や都市の過密など現代社会にも通じる問題があったことや、古代ローマの社会では奴隷の存在が基盤となっていたことなど、勉強になった。なお、古代ローマでは尿で洗濯していたというのが一番驚いた。

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2022/06/08

2022/6/4 ローマは奴隷により支えられた社会だった。現代の文化的な生活は産業革命以後の動力という奴隷に支えられている。商品の運搬や移動、掃除洗濯、火起こしと料理は、自動車やエレベーター、掃除機、洗濯機、ガスコンロがなければ大変な重労働で人力のみで自身でやろうとすればそれ以外...

2022/6/4 ローマは奴隷により支えられた社会だった。現代の文化的な生活は産業革命以後の動力という奴隷に支えられている。商品の運搬や移動、掃除洗濯、火起こしと料理は、自動車やエレベーター、掃除機、洗濯機、ガスコンロがなければ大変な重労働で人力のみで自身でやろうとすればそれ以外のことをする暇はなくなる。富裕層は混雑の中で人を押しのける役、化粧やヘアセットなどの身だしなみを担当する役、や人の名前を記憶する役、帰りを待って玄関で灯りを持って待つ役、門番役など快適さや威儀のために更に多くの奴隷を必要とした 奴隷は社会的、法的な保護は全くなく、市場で説明文を首からかけられて売られるもの言う家畜であった。主人との関わりの中で感情的なつながりが生まれ人道的な扱いをうけられるものも一定数いて、主人が奴隷身分からの解放した上昇志向の強い解放奴隷は社会を活性化させていた。しかし、主人と奴隷の関係は性的関心も含めた主従関係があったため解放奴隷の社会的地位は一般に低かった。 5階建てを超えるインスラは、現代のアパートレベルの規模でありローマ中に乱立していた。特に高層階には物資の運搬も困難でトイレからも遠かったため貧困層が相部屋をして暮らす劣悪な環境だった。低層階にはベランダを備えた部屋も多く、中流階級が住んだ トイレを自宅にもつ家は少なく、有料の公衆トイレがサロンとなっており、貧困層はまちなかにあるアンフォラで用を足した。トイレがないため夜は通常おまるにして、不届き者はインスラの窓からそれを通りに捨てていた 下水道は湿地帯を灌漑し市街地を広げるために当初行われた。大きなトンネルもほられ雨水や汚水がテヴェレ川に流されたが、高低差を利用したもののため洪水時には逆流した アンフォラに貯められた尿はクリーニングに使われた。そのため公衆トイレから尿を回収する業者への課税が行われ、金は臭わないという箴言が生まれた 家事の外部化も進んでおり、パン屋、バール、クリーニング店、水売りがいた。特に火を炊くのは大変で外食需要は大きかった 元老院議事の公開、役職の選挙、裁判と政治の可視化が進んでいた。裁判の傍聴やコロッセウムでの見世物としての死は当時のエンターテインメントだった 公衆浴場は衛生政策であるとともに、プール、温浴、ジム、公園、図書館、マッサージ、サウナ、社交場のすべてを兼ね備えた一大テーマパークだった 夜明けとともに仕事を始め、昼頃にご飯を食べたあとは風呂を浴びて休息時間をとるのが当時の社会習慣だった。昼と夜を12時間ずつにわけるのが当時の時間の数え方だった。また年は執政官の名前でよんだ 水は水道というローマ建築の傑作が安定供給を実現したが、薪も大量に消費されかなり煙の多い街であった。日用品や食品は人々の活動が緩慢になり人通りが少なくなる夜間帯を中心に市内に搬入された

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2022/06/06

当時の世界 日の出の数時間前 午前6時―裕福な人が住む邸宅 午前6時15分―室内装飾にみる古代ローマの趣味 午前6時30分―主人の目覚め 午前7時―ローマ式の服装 午前7時10分―女性のファッション 午前7時15分―古代ローマ時代の男性の身だしなみ 午前7時30分―二〇〇〇年前の...

当時の世界 日の出の数時間前 午前6時―裕福な人が住む邸宅 午前6時15分―室内装飾にみる古代ローマの趣味 午前6時30分―主人の目覚め 午前7時―ローマ式の服装 午前7時10分―女性のファッション 午前7時15分―古代ローマ時代の男性の身だしなみ 午前7時30分―二〇〇〇年前の美しさの秘訣 午前8時―古代ローマ風の朝食〔ほか〕

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2022/05/31

トラヤヌス帝治世下の紀元115年のローマの一日を、考古学の成果や史料を駆使して再現する内容。実際に当時のローマを見て回っているかのような臨場感が凄い。

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2020/09/27

古代ローマ人の24時間---よみがえる帝都ローマの民衆生活 (和書)2011年04月06日 19:53 アルベルト・アンジェラ 河出書房新社 2010年7月21日 柄谷行人さんの朝日新聞の書評をみて読むことにしました。 どういう社会なのか知ることができて現在の自分自身の存在...

古代ローマ人の24時間---よみがえる帝都ローマの民衆生活 (和書)2011年04月06日 19:53 アルベルト・アンジェラ 河出書房新社 2010年7月21日 柄谷行人さんの朝日新聞の書評をみて読むことにしました。 どういう社会なのか知ることができて現在の自分自身の存在すら批判ができる。ただそこにアナーキズムというか革命というか絶えずある対抗運動みたいなものは全くかかれていない。原始キリスト教のようなものとか様々あるとおもうけど、そういうものは処刑されるとか奴隷にされるとか兎に角ひどい目に遭う。そういう趣旨の本じゃないからいいけど、逆にそういう部分の姿勢が読者自身に喚起される様な気もする。 読み応えのある本でした。損はないと思う。

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2021/03/25

2000年前のある日ローマを訪れた観光客として、当時の人々がどのように暮らしていたのかを街歩きしながら知っていく。世界史の知識が碌に無い私でも、面白くてページをすいすい捲れた。

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2020/01/05

タイトル見た後に目次を見て、これは面白そうと感じる1冊。実際に面白い。古代ローマは近代的だなー、と感じる部分が多い。

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2019/01/19

・食事のさい、料理のくずは皿のなかではんく床にすてる ・平均的な家庭で大体10人くらいの奴隷がいた ・家の内装 壁や床の装飾は豪華。反対に家具や調度品は隠していた ・夫婦は別々に寝ることが優雅とされる ・毎朝 神棚にお供えものをしてお香をたいて神に祈る ・ファッション トゥニカ:...

・食事のさい、料理のくずは皿のなかではんく床にすてる ・平均的な家庭で大体10人くらいの奴隷がいた ・家の内装 壁や床の装飾は豪華。反対に家具や調度品は隠していた ・夫婦は別々に寝ることが優雅とされる ・毎朝 神棚にお供えものをしてお香をたいて神に祈る ・ファッション トゥニカ:実用的。大きいTシャツみたいなもの トゥーガ:正装。スーツみたいな。裕福な人は外出するときはこれ。ローマ市民のみ許可。 ・靴下はない。外用の靴は帰宅すると脱ぐことが作法。うち履きのサンダルに履き替える。 ・公衆浴場にいくのは昼過ぎくらい。 ・朝食を一番食べる。昼は質素。 ・食後は歯磨き。歯磨き粉は重曹か尿 ・現代の国会議事堂。モンテチトーリオ宮殿のオベリスク 日時計。もしくは水時計。 ・洗濯屋(ふっ炉にか) 尿で洗う ・インスラ:集合住宅 6~7階建て。法律で上限が決まっている(16~21メートル) 土地がないので違法建築だらけ 上階にいくほど家賃が安く貧乏人が暮らす。上階は水がでないので不衛生。料理に使った水を再利用するためトイレと台所が隣にあった 上階:貧乏人。1階に間仕切りで複数の家族が暮らしている。プライバシーはない。 中階:公務員とか 1~2階:裕福な人 ・食事は日常生活ではテーブルに座って食べる。がだいに寝そべって食べるのは宴のときだけ。 ・水の運び屋:奴隷の中でも最下層の仕事 ・ローマは巨大なキャンプ場。ローマ全体で1軒の家 ・平均労働時間は6時間くらい ・神殿でお香をたく理由 神殿を消毒する。神殿におまいりに来る人の大半が大病を抱えている。 ・ローマ人の大半は小学校(青空教室)で読み書き計算を学ぶだけで働き始める 12歳以上は私立学校に通う。文系がメイン。理系は重視されない ・教師の給料は安い。副業で代筆屋。今でもインドなどで路上で代筆屋をしている人は多い。 ・古代ローマは必ず右手で文字を書かないといけない ・文章は1人でも必ず声に出して読む。黙読は修道院で他の修道士の祈りの邪魔をしないために生まれた。 ・街中に文字があふれていたため、識字率は高い。 ・指の形で数字を表現できる。片手で百まで、両手で1万まで表現できる。 ・動物を売買するさいには、公衆の面前で行う。 ・平均寿命 男;41 女:29 出産は命がけ ・ローマ人は墓碑に生きた年数を刻んだ ・奴隷商人はうそばかり。 ・逃亡奴隷には額に焼印”F” ・奴隷は首に首輪 ・奴隷の解放制度はローマ社会の活力になっていた。社会が絶え間なく改善されていくから ・奴隷には現代のペット的な権利しかない。 ・奴隷=家電製品 だから結構数が多い。古代でありながら、高度な社会が成立する理由 ・ローマの巫女 ・キケロ 論戦の戦術 同情をそそる、楽しませる、説き伏せる ・法廷ではさくらが使われることもめずらしくなかった。 ・ローマで子供がうまれると父親が運命を決める。 抱き上げれば、一家に迎える。捨てることも自由 赤ちゃんポストあり。 父親であることを示す証としては、メダルを割ったものが一般てき ・コロッセオでは何十万人~何百万人の人間が死んだ ・剣闘士 養成所が全国にある。教官の存在。鬼軍曹 訓練は非常に厳しい 奴隷が多いが、志願するものも 生き残るものもいた。引退する剣闘士には悪夢が終わったことを示す質素な木の剣が贈られた 試合中に降参すると主催者に慈悲をこう。生死は主催者が決める 実際はあまり死ななかった。育てるのが大変だから。死なせたら主催者が賠償金を払う。 ・トマト、チーズはない。ピザ、パスタはない。 ・娼婦は髪を青かオレンジに染める。薄着。 裕福な女性は厚着。

Posted byブクログ