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古代ローマ人の24時間 の商品レビュー

4.2

34件のお客様レビュー

  1. 5つ

    9

  2. 4つ

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  3. 3つ

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2013/06/21

まるで自分が古代ローマ人になったような感覚であっという間に読んじゃいました。何回でも読み直したくなあるくらい面白かったです。

Posted byブクログ

2013/05/10

これは面白い! 古代ローマの生活はどのようなものだったか? それをこの本では早朝から夜更けまで、ローマ市内を散策するという体裁で、疑似体験できる構造になっている。作者のアルベルト・アンジェラはテレビの教育番組に関わっていたらしく、だからこそ、このような奇抜でありながら好奇心を満...

これは面白い! 古代ローマの生活はどのようなものだったか? それをこの本では早朝から夜更けまで、ローマ市内を散策するという体裁で、疑似体験できる構造になっている。作者のアルベルト・アンジェラはテレビの教育番組に関わっていたらしく、だからこそ、このような奇抜でありながら好奇心を満足させてくれる本を書くことができたのだろう。 ローマで行われていたほぼ全てのこと、衣食住、エンターテイメント、政治、経済、建設、セックスに至るあらゆるものが題材として取り上げられている。この本を読めば、古代ローマの人々がどのような世界に生き、サービスを教授し、悩み苦しんでいたのかが良く分かる。参考資料としても一級であれば、純粋に読み物としても面白い。古代ローマについての素朴な疑問、トイレはどんなだったか、1セステルティウスは何ユーロに相当するのか、どのような料理が食べられていたのか……などなど、目配せも利いている。 一方で、時代がトラヤヌス帝のときなので、ローマ帝国の最盛期であることには注意が必要かもしれない。ローマは長い時間をかけて形作られたものであるから、この本で描かれていることが別の時代では通用しない部分もあると思う。でも、この本を読めばローマ帝国という漠然としたイメージがもっと深く理解できるはず。およそ2000年前の優れた人類文明に想いをはせることができるし、当時と今との共通点や違いを探るのも面白い。

Posted byブクログ

2013/05/08

現代人が古代ローマ人の生活を24時間にわたり面白く、分かり易く解説するユニークな一冊。 古代ローマでの都市生活が生き生きと描写されていて、楽しく読めるコトは間違いありません。

Posted byブクログ

2013/04/15

文句なく星5つです!!! 西暦115年のローマの街を24時間、超優秀な歴史ガイドとタイムスリップして探索できる。 こんな贅沢な旅体験が出来ます。 久しぶりに夢中になって読み進めてしましました。 古代ローマ人の風俗、風習などがリアルに分かるのもとても楽しいのですが、なんとい...

文句なく星5つです!!! 西暦115年のローマの街を24時間、超優秀な歴史ガイドとタイムスリップして探索できる。 こんな贅沢な旅体験が出来ます。 久しぶりに夢中になって読み進めてしましました。 古代ローマ人の風俗、風習などがリアルに分かるのもとても楽しいのですが、なんといっても細緻にわたる建築の描写がGOOD!! 特に第42章のトラヤヌス浴場の描写が最高です。 単純素直に「古代ローマ人ってなんて贅沢なんだ、羨ましい!」と思わず唸ってしまいました。 1900年も前の世界を「今、ここ」の感覚で読めるこの本は、著者の古代ローマ世界への「愛」そのものなんだろうな。 歴史、建築好きのすべての人におすすめしたい本です。

Posted byブクログ

2013/01/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

タイトルのとおり、古代ローマ人の一日を通して当時の生活、文化、風俗を紹介する。食事、娯楽、風呂やトイレなど、現代の生活にあるものの原型はほぼすべてあったように思える。奴隷による決闘や公開処刑が娯楽になっていたりするのが残酷で野蛮に見えるけれども、現代の戦争やテロや大量殺人などを見るとむしろ残忍さは増しているとも言える。大きな違いは機械がしている仕事を奴隷が担っていたことだろう。一見うまく回っていたような奴隷制だが、やがて文明の崩壊を招いてしまったことはもう少し研究し、他山の石にしなくてはならない。

Posted byブクログ

2012/12/14

トラヤヌス帝時代のローマの日常生活をまる一日ガイドツアーしてくれます。まるで映画のようにリアルにあちこちを案内してくれるので、スペックのように理解してきた古代ローマがより身近になりました。誰か、平安京や鎌倉をこんな風に案内してくれませんか?

Posted byブクログ

2012/11/17

テルマエロマエから古代ローマ人の生活に興味を持ち購読。これまで見てきた歴史物は確かに硬く教科書の様なものであったので、しばしば眠くなったりしたものだったけれど、本書は平易な文章と一観光者とガイドからの視点を持っていたので、ローマの世界に冒頭から引込まれた。こういう過去のものを身近...

テルマエロマエから古代ローマ人の生活に興味を持ち購読。これまで見てきた歴史物は確かに硬く教科書の様なものであったので、しばしば眠くなったりしたものだったけれど、本書は平易な文章と一観光者とガイドからの視点を持っていたので、ローマの世界に冒頭から引込まれた。こういう過去のものを身近に感じられる書物が他にもあれば、海外の観光ももっとミクロな見方ができ、遺跡についた傷ひとつに古代生活に思いを馳せることが可能になり何倍も楽しめるはずだ。

Posted byブクログ

2012/10/05

取り敢えず今年はローマ。 行ったこともないけど、長年の憧れ。 この本、挿絵がもっと入ればさらに良かったのに。 次はエイドリアン・ゴールズワーシーの「カエサル」!

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2014/02/20

古代ローマの全盛期(トラヤヌス帝治下、紀元115年)のある一日に焦点を当て、当時のローマ人がどのような一日を送っていたかを追うドキュメンタリー調の歴史読み物。 一日の時系列を追って、起床から就寝(または深夜の活動)までを、視点や立場を巧みに変えながら、淡々と追っていく。 ロー...

古代ローマの全盛期(トラヤヌス帝治下、紀元115年)のある一日に焦点を当て、当時のローマ人がどのような一日を送っていたかを追うドキュメンタリー調の歴史読み物。 一日の時系列を追って、起床から就寝(または深夜の活動)までを、視点や立場を巧みに変えながら、淡々と追っていく。 ローマの歴史を扱う本は多いが、多くは歴史的な偉人や大事件に焦点を当てたもの。 それに対し、ローマの一般的な人々はいったいどのような生活を送っていたのかを、細かく細か~く丁寧に再現するのが新鮮。 名もなき人々のなんでもない一日を追うことで、当時のローマの雰囲気や文化がとても分かりやすい。 若干叙述が淡々としすぎていて退屈な側面もあるが、古代ローマに興味のある人なら読んで間違いなく損はない。 きっとローマを旅したことがある人なら、具体的情景が目に浮かんでもっと楽しめるんだろうなあ。

Posted byブクログ

2012/07/14

 ローマ帝国、トラヤヌス帝治世下。反映の絶頂期を迎えた首都ローマの人々の一日の生活を著者が24時間密着レポート!という趣向で綴られた本書。企画の勝利、というのは簡単だが、最新の考古学的研究の成果を基にした実に綿密な考証で、今の我々が得られる最大級の古代ローマのリアルをここに出現さ...

 ローマ帝国、トラヤヌス帝治世下。反映の絶頂期を迎えた首都ローマの人々の一日の生活を著者が24時間密着レポート!という趣向で綴られた本書。企画の勝利、というのは簡単だが、最新の考古学的研究の成果を基にした実に綿密な考証で、今の我々が得られる最大級の古代ローマのリアルをここに出現させている。   衣食住はもちろんのこと、裁判、教育、娯楽、果ては公衆トイレや性生活まで、時に現代社会と照らしあわせて語られる古代ローマ人の姿は、人々の匂い、体温まで感じられそうなまでのリアリティーをもって迫ってくる。  中でもP.207から始まる奴隷についての著述には考えさせられた。古代ローマと現代を照らしあわせて考えると、今の我々の生活も、数々の家電製品や交通機関といった奴隷によって支えられているのだ。古代ローマと同じように。その奴隷が人かモノかの違いはあるが。  

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