1,800円以上の注文で送料無料

古代ローマ人の24時間 の商品レビュー

4.2

34件のお客様レビュー

  1. 5つ

    9

  2. 4つ

    16

  3. 3つ

    3

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2018/11/03

イタリアでテレビキャスターや慣習の仕事を多々している科学ジャーナリストが紀元115年、トラヤヌス帝知性化のローマのある一日を通じて、古代ローマの庶民の生活を書いたもの。テレビの仕事をしている人が書いただけ合って、映像的な表現が多く、2000年近く前のローマの光景が目に浮かぶようで...

イタリアでテレビキャスターや慣習の仕事を多々している科学ジャーナリストが紀元115年、トラヤヌス帝知性化のローマのある一日を通じて、古代ローマの庶民の生活を書いたもの。テレビの仕事をしている人が書いただけ合って、映像的な表現が多く、2000年近く前のローマの光景が目に浮かぶようである。

Posted byブクログ

2017/11/25

紀元115年、トラヤヌス帝治下のとある火曜日、150万都市ローマの暮らしを日の出前から午前0時過ぎまで、時間と場所を細かく見ていく。特権階級の戸建て、集合住宅の借家事情、家電代わりの奴隷たち。商店や街並み、道路の喧騒、路上の学校。コロッセウムでの公開処刑、剣闘士。浴場、饗宴。 ...

紀元115年、トラヤヌス帝治下のとある火曜日、150万都市ローマの暮らしを日の出前から午前0時過ぎまで、時間と場所を細かく見ていく。特権階級の戸建て、集合住宅の借家事情、家電代わりの奴隷たち。商店や街並み、道路の喧騒、路上の学校。コロッセウムでの公開処刑、剣闘士。浴場、饗宴。 遺跡としてではなく、リアルタイムな暮らしがあり、そしてその暮らしそのものが興味深かったです。

Posted byブクログ

2017/08/19

タイム・スリップしたのは西暦115年。場所はトラヤヌス帝の治世の古代 ローマ帝国である。周辺の蛮族との闘いに次々と勝利し、繁栄真っ只中 のローマ帝国で、庶民はどんな生活を送っていたのかを記したのが本書。 言ってみれば架空の紀行文なのだが、発掘された遺跡や古文書、美術 品から綿密...

タイム・スリップしたのは西暦115年。場所はトラヤヌス帝の治世の古代 ローマ帝国である。周辺の蛮族との闘いに次々と勝利し、繁栄真っ只中 のローマ帝国で、庶民はどんな生活を送っていたのかを記したのが本書。 言ってみれば架空の紀行文なのだが、発掘された遺跡や古文書、美術 品から綿密に当時の衣食住を描いている。 日の出前から日没後、ローマの街が眠りにつくまで。ローマのあちこち を覗きながら話が進む。 面白いです。男性、女性、それぞれの身支度の様子。人で溢れかえる ローマの街角の描写。奴隷を現代の電化製品に置き換えてみたら… なんて、妙に納得。 富裕階級と貧困階級の住宅事情の相違なんて、ほとんど現代と同じ。 更新時に家賃が払えないと追い出されちゃうのだもの。 そして、最大の娯楽であるコロッセウムでの催しの数々。公開処刑 から剣闘士の闘いまで、1日中、びっしりとスケジュールが埋まって たのね。 古代ローマの富裕層の男性が着用していたトーガの着方が載っている。 これはやってみない手はないでしょう。と、言う訳でやってみました。 本当は6mの布でやるのだけれど、そんな長い布はないのでカーテン で代用。でも、我が家には奴隷はいない。生憎と旦那も留守。ひとりで ああだこうだとやってみたが、実際のところ、上手には着られません でした。 それでも「むふふ。ティベリウス帝もこうやって着てたのか」とひとりで ニヤニヤしながら家の中を歩き回る。裾を踏んで、何度も転びそうに なったけど。 おまけに、ローマ人の晩餐を真似てみる。左腕を支えにしてソファに 寝そべって、夕飯を食べる。ああ、なんてお行儀の悪い。いやいや、 今日の私はローマ人。これでいいのだ。 でも、ソファに食べこぼしをしそうで緊張した。しかも、ローマ人のよう に床に食べ残しを捨てられないし。 こっそりローマ人になれる1冊だった。

Posted byブクログ

2017/07/10

ローマ人の物語ですっかりハマった古代ローマ。 権力者ではなく、実際に普通の人々の生活ってどうなっていたのか?ということを知れる本。 ドキュメンタリーのような書き方で本当にここまで古代の生活が分かっているの?と思うほど詳細に描かれている。 約2000年前にこれほどまでに現代に通じる...

ローマ人の物語ですっかりハマった古代ローマ。 権力者ではなく、実際に普通の人々の生活ってどうなっていたのか?ということを知れる本。 ドキュメンタリーのような書き方で本当にここまで古代の生活が分かっているの?と思うほど詳細に描かれている。 約2000年前にこれほどまでに現代に通じるような生活をしていたことに驚きを禁じ得ない。

Posted byブクログ

2017/02/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

2012年(底本2010年、原本2007年)刊。著者は科学ジャーナリスト。  一見著者とは畑違いに見える古代ローマの社会経済史の書。しかし、その情報源が、古代ローマの遺跡とその分析ということになれば、遺跡・遺物の科学的分析が亢進しつつある現代においては、適切な人選というべきか。  70年代以降、歴史分析が、政治史という枠組みを越え、社会・経済史という切り口でなされるようになったことを如述に反映する一書である。  本書は、五賢帝の一人で、ローマ帝国の版図を広げたトラヤヌス帝統治下のローマの一日という設定で叙述される。  衣食住、あるいは宗教や職業といった、どの時代にも問題となる文化的側面。また、時計等の日用雑貨や上下水道や灯りといったインフラ、あるいは娼婦や奴隷といった前近代には普遍的な存在(ただし、解放奴隷というローマ特有の制度も)。さらには、賭博などの娯楽(闘剣士や公共浴場など)、裁判や刑の執行といった、いかなる時代にも妥当するが、ローマ特有の要素の強いものまでも広範に叙述されている。  漫画「テルマエ・ロマエ」や、映画「グラディエーター」などのお供にもなりそうな一書である。

Posted byブクログ

2015/08/08

長年の研究と生き生きした想像力で紡ぐ、2000年前のローマのある一日。へたな小説よりオモシロイ! この文明レベルって現代と遜色ないかも。すごいぜ、ローマ人。

Posted byブクログ

2015/02/07

ローマ帝国の生活を追体験できて面白い。NHKのタイムスクープハンターのように、時代を超えてやってきたジャーナリストが人々の普段の生活を垣間見る内容だ。発掘調査、文献調査の成果をもとにした作品で、現地観光では見えない当時の人々の生活の様子が生き生きと表現されている。

Posted byブクログ

2015/01/22

ローマ帝国がその繁栄の絶頂期にあったトラヤヌス帝治世下の首都ローマの人々の一日の生活を24時間著者がレポートするといった非常に興味深い趣向の本。 当時のローマ人の生活が衣食住から始まり、裁判、教育、娯楽、果ては公衆トイレや性生活に至るまで事細かく描写されている。 それらの描写は...

ローマ帝国がその繁栄の絶頂期にあったトラヤヌス帝治世下の首都ローマの人々の一日の生活を24時間著者がレポートするといった非常に興味深い趣向の本。 当時のローマ人の生活が衣食住から始まり、裁判、教育、娯楽、果ては公衆トイレや性生活に至るまで事細かく描写されている。 それらの描写は、最新の考古学的研究の成果に基づく知識に裏打ちされており、古代ローマを題材とした小説を読むのでは得られない種類のリアリティーを感じさせる。 史料でしか知ることのできない古代ローマ人たちに血肉を与え、当時の生活の匂いまで感じられそうな程に彼らの生活を活写して見せる著者の学識とイマジネーションには驚くばかりである。

Posted byブクログ

2014/01/22

ローマ帝国には興味があって、いろいろな本を読んだけど、この本は面白かった。厚い本だけど、なんと2日で読んでしまった。こんなハイペースで読了した本は久しぶり。 なんといっても、2000年前のローマの様子をこんなに生き生きとした形で描いたのはすごいと思う。ハイクラスな人から底辺の人ま...

ローマ帝国には興味があって、いろいろな本を読んだけど、この本は面白かった。厚い本だけど、なんと2日で読んでしまった。こんなハイペースで読了した本は久しぶり。 なんといっても、2000年前のローマの様子をこんなに生き生きとした形で描いたのはすごいと思う。ハイクラスな人から底辺の人まで、立体的に想像できた。

Posted byブクログ

2013/07/07

去年2012年を通して「ローマ人の物語」を読んですっかり古代ローマにはまってしまって。 古代の生活、考え方がわかっておもしろい。 特に料理の項は、独創的なメニューの数々にびっくりした。

Posted byブクログ