サイバラバード・デイズ の商品レビュー
これは今まで読んだ事のないタイプの作品。 だって、近未来のインドが舞台!なんだかとてつもなく新鮮でした(笑) 個人的なお気に入りは「暗殺者」。 敵対する名門一族の男女の恋。甘さと切なさのバランスが絶妙です。 「小さき女神」と「ジンの花嫁」も良かったな。 「シャンタラム」を読ん...
これは今まで読んだ事のないタイプの作品。 だって、近未来のインドが舞台!なんだかとてつもなく新鮮でした(笑) 個人的なお気に入りは「暗殺者」。 敵対する名門一族の男女の恋。甘さと切なさのバランスが絶妙です。 「小さき女神」と「ジンの花嫁」も良かったな。 「シャンタラム」を読んだ時にも感じた事ですが、 インドには、猥雑さもあれば例えようのない美しさもあって。 混沌とした中にも、抑えられたパワーが満ち満ちています。 そこがこの本の魅力で、こんなにも惹きつけられるんでしょうね~。
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いいね、この装丁、この紙質、この表紙。遠目に見たとき「あれ、またバチガルビ?」と思った。「新☆ハヤカワ・SF・シリーズ」はこれで統一しているんだね。近未来のインドを舞台にした日常をたんたんと描く。爆発的な面白さは無いけれど、設定と雰囲気で読ませる。SFの舞台設定として東南アジア流...
いいね、この装丁、この紙質、この表紙。遠目に見たとき「あれ、またバチガルビ?」と思った。「新☆ハヤカワ・SF・シリーズ」はこれで統一しているんだね。近未来のインドを舞台にした日常をたんたんと描く。爆発的な面白さは無いけれど、設定と雰囲気で読ませる。SFの舞台設定として東南アジア流行ってるのか?この人の長編も読んでみたい。
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本当は★3.5くらい。 「Days」というだけあって、近未来、分裂後のインドの日々を描いています。共通するアイテムはパーマとホーク。 最初の数編は事件らしい事件は起きません。 『小さき女神』『ジンの花嫁』で盛り上がり、最後のいっぺんで近未来インドの歴史を俯瞰するという構成です。...
本当は★3.5くらい。 「Days」というだけあって、近未来、分裂後のインドの日々を描いています。共通するアイテムはパーマとホーク。 最初の数編は事件らしい事件は起きません。 『小さき女神』『ジンの花嫁』で盛り上がり、最後のいっぺんで近未来インドの歴史を俯瞰するという構成です。 大きな事件が起こるのを期待して読むと肩透かしですが、日常を描く佳品としてお勧めできます。
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物語にあるような未来がくるのではと思わせてくれたこのSF小説は、(例えそれが自分の無知や勘違いに基づくものであっても)好きであり凄く楽しめた。ただ、扱われているテーマについての知識に乏しい私にとっては内容を読み取るのに結構気合と手間が必要であった。 【*個人の感想です。】 近未...
物語にあるような未来がくるのではと思わせてくれたこのSF小説は、(例えそれが自分の無知や勘違いに基づくものであっても)好きであり凄く楽しめた。ただ、扱われているテーマについての知識に乏しい私にとっては内容を読み取るのに結構気合と手間が必要であった。 【*個人の感想です。】 近未来のインドを描く連作中短編7作を収録した作品。 過去の出来事を語りかけてくるように感じる文章のためか、インドに自分が入り込んで匂い、熱気、喧騒といったものを感じられるようなリアリティさは無い気がした。そのことではじめうちは何となく物足りなさを感じた。しかし、読み進めるうちにその淡々としているように感じる文章が、登場人物の感情・考えの変化や多彩なSFガジェットの面白さを際立たせているように感じられ引き込まれた。 また、無人・遠隔操作兵器、水不足、AI進化、遺伝子操作、リアルとバーチャルのボーダーレス化、貧富格差、結婚問題といった現代でもよく耳にするようなテーマを扱っていることと、無知な私からみて神秘的かつ謎めいている国インドが舞台であるということの組み合わせから、インド起点だったらこの物語で語られているような近未来がくるかもしれないなあと思わせてくれるリアリティさを感じた(実はインドの人が読んだら“そりゃあ無いだろう”な設定なのかも知れませんが...)。 インド神話・風習やテクノロジーに纏わるキーワード及びSFガジェットが多く散りばめられていることと、多くの情報が短い文章の中に盛り込まれているなあと感じることがままあったので、読み解くのに手間取り読了するまでに結構時間が掛かった。と言って難解なキーワードが多いという訳では無く、ネットで一寸調べることで何となく理解出来る程度の基本的なものが多く、事前に知らなくても少し手間を掛ける必要はあったが凄く楽しめた。ただ、インド神話、風習についてもっと詳しければ、もっと深い読み方や違った捉え方が出来るのかも知れない。 この作品のようにこんな未来がくるかもと思わせてくれたり、またはこんな未来や世界があったら凄く面白いかも、怖いかも、嫌かもなどと強く心に感じさせてくれたりする作品に出会うのも、私にとってはSF小説を読む楽しみの一つである。ただ、そう思わせてくれる根拠が、必ずしも論理的に積み上げられていたり、科学的裏付けがしっかりしていたりしていることが必須とは思わない。例えそれが自分の無知や勘違いに基づくものであっても、またはこの作品のようにインドの神話性や神秘性といった非論理的非科学的なもので色付けされてあってもよく、大事なのは読んでいるときに少しアホらしさを感じたとしても「いやーアリだな。」と感じ続けられるかどうかであると思う。そういう意味でこの作品は、将来についての現代的なテーマと近未来のインドという謎めいた舞台設定の組み合わせにより、私にとっては「アリ」の作品であり楽しめた(ただ、同じ作品を読んでもそのように感じられるかどうかは人それぞれだと思うし、また自分自身も暫く経ってから読んだ時に同じようにまた感じるのかどうかは分からない)。 この作家の『火星夜想曲』や『River of Gods』も読んでみたくなった。
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ヒューゴー賞の「ジンの花嫁」が評価は高いのかも知れないけど、自分としてはその前後にある「小さき女神」「ヴィシュヌと猫のサーカス」が面白かった。 「小さき女神」は、AIや遺伝子改変がされた人間で混沌とした近未来インドを舞台に、ネパールの生き神として育てられた少女が遭遇する数奇な...
ヒューゴー賞の「ジンの花嫁」が評価は高いのかも知れないけど、自分としてはその前後にある「小さき女神」「ヴィシュヌと猫のサーカス」が面白かった。 「小さき女神」は、AIや遺伝子改変がされた人間で混沌とした近未来インドを舞台に、ネパールの生き神として育てられた少女が遭遇する数奇な運命の物語。 「ヴィシュヌと猫のサーカス」は「小さな女神」でも登場する、悲喜劇的な遺伝子改変エリート「ブラーミン」の一人が主人公。この短編集の舞台となっている世界観の総まとめとしても読める。 そういえば外国人がネタにしそうなインドの風習といえばサティーを思い出すが、ここでは出てこなかったな……女性不足だから無くなった?
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世界観がしっかりしすぎていて入り込みにくいのですが、その分入り込んだらすげー面白い!!ってなりました。
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面白かった!分割した未来のインドを舞台に超知性やAI、第三の性、ネットワークに存在する複数の人格AIを描く。7つの短編どれも面白かった。なかでも好みは「暗殺者」、敵対する二つの家、ロミオとジュリエットの過激版?と勘繰ったけど、題名がこれなので・・最後はなんとも 「小さき女神」神に...
面白かった!分割した未来のインドを舞台に超知性やAI、第三の性、ネットワークに存在する複数の人格AIを描く。7つの短編どれも面白かった。なかでも好みは「暗殺者」、敵対する二つの家、ロミオとジュリエットの過激版?と勘繰ったけど、題名がこれなので・・最後はなんとも 「小さき女神」神になった少女、ワイヤーから落ちて死んだ叔父を笑いながらみていたところから神の資質は・・・神ではなくなってからも面白い 「ジンの花嫁」「ヴィシュヌと猫のサーカス」も良いです。好きです。
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7 つの中短編からなる作品集。 眼で活字を追っているのだが、 なぜか脳に物語が定着せずにすべり落ちてしまう。 残念な思いをした。 「ジンの花嫁」 2006 年 英国SF協会賞短編部門受賞作品。 2007 年 ヒューゴー賞中編小説部門受賞作品。
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イギリス生まれ、アイルランド在住の作家が描く、近未来インド。これだけで面白そうでしょ? それは太古の精霊のごとく、AIが跋扈する世界。それぞれの仕方で新世代のジンと関わる主人公たちを描いた短編集で、時にユーモラスに、時に切なく、彼らの交流の顛末が描かれる。異なる生き方をする者同士...
イギリス生まれ、アイルランド在住の作家が描く、近未来インド。これだけで面白そうでしょ? それは太古の精霊のごとく、AIが跋扈する世界。それぞれの仕方で新世代のジンと関わる主人公たちを描いた短編集で、時にユーモラスに、時に切なく、彼らの交流の顛末が描かれる。異なる生き方をする者同士つながること、そしてやっぱり、人間とは何なのかということを考えさせられる。
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東南アジアなSF→バチガルビっぽい。けど、熱気と匂いがあまりしない。リアリティはバチガルビに軍配 ロボットとか、未知の世界への憧れとか、男の子だねぇ~というお話。前半。 後半は結婚に関する話 AI 3.0とかが出てきて、賢さ別に管理する。将来的にありそうで、リアリティを感じる...
東南アジアなSF→バチガルビっぽい。けど、熱気と匂いがあまりしない。リアリティはバチガルビに軍配 ロボットとか、未知の世界への憧れとか、男の子だねぇ~というお話。前半。 後半は結婚に関する話 AI 3.0とかが出てきて、賢さ別に管理する。将来的にありそうで、リアリティを感じる 話間で共通のガジェット多い 表現が耽美。薔薇を燃やした灰の匂い、なんてことがさらっと書いてある。すごいね だが、記述がだらだらしているので退屈でもある ナノテク、情報技術、AI、遺伝子工学、ロボットとSFネタは盛り沢山だが、アイディアは落ち着いていて、目から鱗程ではない これで1,785円は高いと正直思う。前2作の新SFシリーズではそう思わなかった。
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