サイバラバード・デイズ の商品レビュー
2030~2050年代、近未来のインドのおはなし。カレーとITの国というイメージのインドをこうまでSF的に昇華させたところがすごい。AIの進化と、脅威、ホークとパーマーによるコミュニケート(まるでサイバースペースへのジャックイン!)それよりはもっとナチュラルか。散りばめられたガジ...
2030~2050年代、近未来のインドのおはなし。カレーとITの国というイメージのインドをこうまでSF的に昇華させたところがすごい。AIの進化と、脅威、ホークとパーマーによるコミュニケート(まるでサイバースペースへのジャックイン!)それよりはもっとナチュラルか。散りばめられたガジェットはワクワクもの。ブラーミンはAKIRAに出てくる、あの子供大人たちを思い浮かべた。
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2047年のインド。 現在とは気候が変わり、干ばつ続きで水を巡って争いが続く中、遠隔操作によるロボットが戦う。 新しいテクノロジーによって作り出された、「宦官」のように性別のないヌート。 遺伝子操作によって通常の倍の長さの命を手に入れた新人類ブラーミン。 人類を超えた知性を持つロ...
2047年のインド。 現在とは気候が変わり、干ばつ続きで水を巡って争いが続く中、遠隔操作によるロボットが戦う。 新しいテクノロジーによって作り出された、「宦官」のように性別のないヌート。 遺伝子操作によって通常の倍の長さの命を手に入れた新人類ブラーミン。 人類を超えた知性を持つロボットAIが人類を台頭する。 自らをデジタル化して保存し、死んでもなおデジタル空間ボダイソフトで生き続ける。 そんなSFなのだけれど、とにかく読みづらい。インドのカースト制度や、ヒンズー教などの予備知識がないと難しいのか? 久しぶりに読書が苦行になった1冊。
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SF短篇集。 半分くらいで挫折。インドが舞台じゃなきゃもっと早く挫折してた。 インドのことがよくわかってないところも含め、なにかと浅い。 「こどもだまし」 翻訳家もインドの知識がないからおかしなことに。 サンジーヴとロボット博士 カイル、川へ行く 暗殺者 花嫁募集中 小さき女神...
SF短篇集。 半分くらいで挫折。インドが舞台じゃなきゃもっと早く挫折してた。 インドのことがよくわかってないところも含め、なにかと浅い。 「こどもだまし」 翻訳家もインドの知識がないからおかしなことに。 サンジーヴとロボット博士 カイル、川へ行く 暗殺者 花嫁募集中 小さき女神 ジンの花嫁 ヴィシュヌと猫のサーカス
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玉石混の短編集。 最初らへんはサイバーとかサイエンスの雰囲気がほとんど無くて、これをSFというのか、インドの寺院でウェアラブル端末ひとつ付けてたらSFなのか…ともやもやしてたけど、だんだんSFになる。そしてヒンズーとSFの極彩コラボ面白い。 短編集は「設定一発芸」っぽいところが...
玉石混の短編集。 最初らへんはサイバーとかサイエンスの雰囲気がほとんど無くて、これをSFというのか、インドの寺院でウェアラブル端末ひとつ付けてたらSFなのか…ともやもやしてたけど、だんだんSFになる。そしてヒンズーとSFの極彩コラボ面白い。 短編集は「設定一発芸」っぽいところが好きじゃなくてなくてあまり読まないんだけど、ある叙事詩が時系列に、パズルのように並んで、一編の次はその過去の(あるいは未来の、並列の別の場所の)お話というつながりがあって面白かった。 5歳の女の子が生き神クマリに選ばれ、厳格な戒律によってクマリの任を解かれたあと…の『小さき女神』とか、ロボットの猿と宦官ヌークたちに守られている『暗殺者』とか面白かった。 最後の一編はごちゃごちゃしている。
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「埠頭三角暗闇市場」のインドつながりで、積読状態だったのを読んでみる。 分裂戦争状態に入った近未来インドもやはり暑く混沌として、ガンジス川では沐浴も火葬も行われている中でAIも同居している世界。 最近ニュースや映画でも取り上げられているAIに恋するなんてエピソードもあり、近未...
「埠頭三角暗闇市場」のインドつながりで、積読状態だったのを読んでみる。 分裂戦争状態に入った近未来インドもやはり暑く混沌として、ガンジス川では沐浴も火葬も行われている中でAIも同居している世界。 最近ニュースや映画でも取り上げられているAIに恋するなんてエピソードもあり、近未来との地続き感も良好。 混沌としたアジアとしては内側からの視点として描かれた「埠頭三角暗闇市場」と違い、異なる文化の外側からの視点で描かれています。 様々なガジェットをミックスさせるのが得意な作者も、文化のミックスにきましたか。 2000年に入ってから日本では音沙汰がなかった作者で久しぶりなのですが、やはり悩み、放浪すると行き着く先はインドなのでしょうか? あぢあぢの夏にぴったり。ナマステ。
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ハイテクノロジーと土着的猥雑さが共存する近未来のインド。 分離戦争が勃発し、ドラック漬けのロボット戦士が進軍。遺伝子工学の発達が男女比率の偏りを生み、深刻な花嫁不足に。生神が身売りをし、魔神の代わりにAIが跳梁跋扈する。モンスーンは訪れず聖なる大河が枯渇し、生身を捨てた情報ネット...
ハイテクノロジーと土着的猥雑さが共存する近未来のインド。 分離戦争が勃発し、ドラック漬けのロボット戦士が進軍。遺伝子工学の発達が男女比率の偏りを生み、深刻な花嫁不足に。生神が身売りをし、魔神の代わりにAIが跳梁跋扈する。モンスーンは訪れず聖なる大河が枯渇し、生身を捨てた情報ネットワークの住人は新世界へと旅立つ。 欲望と信仰とテクノロジーの革新に翻弄されながら、それでも強かに逞しく生きる人々の物語です。 楽しめました。
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評判が良かったから読んだけど、特筆すべきことはないですね。 最近インドやらアラブといった新世界(?)を舞台にした近未来SFが多いけど流行ってるんですかね? 自分の素養不足もあって、文化的背景や風土に馴染めず作品の世界にいまいち入り込めないんですよね。 一応理解はしているつもりだ...
評判が良かったから読んだけど、特筆すべきことはないですね。 最近インドやらアラブといった新世界(?)を舞台にした近未来SFが多いけど流行ってるんですかね? 自分の素養不足もあって、文化的背景や風土に馴染めず作品の世界にいまいち入り込めないんですよね。 一応理解はしているつもりだけど、自己投影出来ないというかなんというか・・・ やはり馴染み深い日本や西欧に根ざした作品が自分にはあってるように感じました。
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近未来のインドを舞台にしたSF連作短編集。 SFは、たまにしか読まないからこそ、脳みそをガツンとやられる。 舞台は2050年頃のインド。圧倒的に発達したナノテクノロジーやサイバー空間・AIなどにより驚異的な発展を見せる一方、政治的には8つの国に分裂し、気候変動による水不足が問...
近未来のインドを舞台にしたSF連作短編集。 SFは、たまにしか読まないからこそ、脳みそをガツンとやられる。 舞台は2050年頃のインド。圧倒的に発達したナノテクノロジーやサイバー空間・AIなどにより驚異的な発展を見せる一方、政治的には8つの国に分裂し、気候変動による水不足が問題になり、遺伝子操作による男女構成比の崩壊が社会的なひずみを生んでいる。 そんな近未来的な設定が前面に出てくる一方で、カースト制度やヒンドゥー教的なエキゾチックな世界観もがっつり根付いている。 そんなSFと伝統が融合し、AIなどの超技術といかにも人間臭い登場人物たちの葛藤が融合しているところに、本書の魅力があると思う。 色んな意味で異世界への旅を体験できる、類まれな小説。 『サンジーブとロボット博士』はやや平凡な、少年の成長物語だが、『カイル、川へ行く』以降は本当にどの編も魅力たっぷり。 人種間、親子間、人間とAI、男と女、性別を超越した人間、人間を超越した知性の人間、ネオテニー・・・。 SF的な要素をふんだんに盛り込みつつも、根っこにあるのは異文化間理解の困難性という身近な感覚だからこそ、ここまで惹きつけられるのだろう。 とにかく面白かった。
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未来のインドが舞台のSFというのが醸し出すアヤシゲな感じはいいのだが、それ以上の新鮮味が正直なかったな。前評判がいろいろよかったので期待が大きすぎたのかもしれない。 これまでになかった国を舞台にしたSFというのも、手法としてかなり使い古されてきた感あり。次は北朝鮮SFぐらいかしら...
未来のインドが舞台のSFというのが醸し出すアヤシゲな感じはいいのだが、それ以上の新鮮味が正直なかったな。前評判がいろいろよかったので期待が大きすぎたのかもしれない。 これまでになかった国を舞台にしたSFというのも、手法としてかなり使い古されてきた感あり。次は北朝鮮SFぐらいかしらん。
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2047年、分離戦争まっただなかのインド。サンジーヴの住む村にも戦火がおよぶ。しかし日本のアニメさながらの巨大ロボットの戦いに、村では子供も大人も大喝采。ロボット戦士にあこがれて、サンジーヴは都会へと向かうが……「サンジーヴとロボット戦士」。 ―おまえは武器なのだよ、パドミニ― ...
2047年、分離戦争まっただなかのインド。サンジーヴの住む村にも戦火がおよぶ。しかし日本のアニメさながらの巨大ロボットの戦いに、村では子供も大人も大喝采。ロボット戦士にあこがれて、サンジーヴは都会へと向かうが……「サンジーヴとロボット戦士」。 ―おまえは武器なのだよ、パドミニ― アザド家によって一族を皆殺しにされ、天涯孤独となったジョドラ家の令嬢パドミニは、父が残したその言葉を支えに生き延びる。 やがて成長したパドミニは、アザド家の若き花嫁となるが……「暗殺者」 ネパールで女神の転生とされる“クマリ”は成長後、血を流したことで座を追われ、インドであるものの運び屋をつとめることに。古い因習と未来のテクノロジーによって翻弄される少女を描く「小さき女神」。 ほか、「カイル、川に行く」、「花嫁募集中」、「ジンの花嫁」、「ヴィシュヌと猫のサーカス」の連作中短篇7全篇を収録。 仮想空間、人工知能、遺伝子操作、巨大ロボットと、近未来・SF設定でありながら、そこに描かれるインドにはヒンドゥーの神々や精霊、占星術やカーストなど、古代から連綿と続く伝統と信仰も健在で、それらがハイテクノロジーと交じり合い、妖しい魅力を醸し出す。日本のサブカルチャーも健在です。 「サンジーヴとロボット戦士」から始まり、章を追うごとに世界観が広がり象られてゆき、特に「ヴィシュヌと猫のサーカス」で迎える物語の終焉は、古典SFの様式美にも似て。
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