おとぎ話の忘れ物 の商品レビュー
ほんと、小川さんはおとぎ話がよく似合う… 赤ずきんちゃん、アリス、人魚姫、どの話も良かった。 「愛されすぎた白鳥」は何を元にしてるのかな。 オリジナルだとしたらそれも素敵でした。 けど導入にあたる「おとぎ話の忘れ物」がすごく良かった。 スワンキャンディーという名前も好き キ...
ほんと、小川さんはおとぎ話がよく似合う… 赤ずきんちゃん、アリス、人魚姫、どの話も良かった。 「愛されすぎた白鳥」は何を元にしてるのかな。 オリジナルだとしたらそれも素敵でした。 けど導入にあたる「おとぎ話の忘れ物」がすごく良かった。 スワンキャンディーという名前も好き キャンディー屋さんの奥に忘れ物図書館があるのも好き キャンディーの味がたくさんなのも好き 入っている容器がスワンの形の陶器なのも好き 小川洋子さんの作品を読みあさりたい気分です
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導入部分からちょっと不可思議な世界観と綺麗な文章にクラクラしました。 小川さんとおとぎ話の組み合わせって、柿の種とピーナッツ、じゃがいもとバター、みたいにぴったりな組み合わせ。 樋上公実子さんのイラストから生み出されたお話ということで、どこか残酷な絵との相性も良き。
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小川洋子さんのファンタジー要素の強い作品でした。 私は人魚が好きなので『人魚宝石職人の一生』が世界観に引きずり込まれて読みました。
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小川洋子さんが執筆した物語に樋上公実子さんが絵をつけたんだなと思いながら読んでいたんだけど、あとがきを読んでみると、どうやら逆。樋上公実子さんの絵に小川洋子さんが物語をつけたということらしい。 物語は、ずきん倶楽部、アリスという名前、人魚宝石職人の一生、愛されすぎた白鳥、の4篇...
小川洋子さんが執筆した物語に樋上公実子さんが絵をつけたんだなと思いながら読んでいたんだけど、あとがきを読んでみると、どうやら逆。樋上公実子さんの絵に小川洋子さんが物語をつけたということらしい。 物語は、ずきん倶楽部、アリスという名前、人魚宝石職人の一生、愛されすぎた白鳥、の4篇。イラストは画題のついたもので23点。 それぞれのモチーフになっているのは、赤ずきん、不思議の国のアリス、人魚姫、もうひとつは何だろ?白鳥の王子なのか白鳥の湖なのか、イラストから考えると特にモチーフはないのか…。 まったく別のお話になっているものがほとんど。人魚姫は少しなぞられているけど。 もれなく展開がダーク。グロさもある。でもなんか品があるし、おとぎ話な感じも失われてないんだよねー。イラストの印象も同じく。絵の中に物語が詰まってる感じした。配色もステキ。 どれも外国が舞台のお話だなーと思って読んでいたんだけど、『蟻の巣…?』って困惑した。実は日本人なのかな。そのあたりもおとぎ話ってことかな。 図書館パートも含めて全部が面白かった。おとぎ話と画集を一緒に楽しんだ気持ち。 すごく好き。
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独特な挿絵と、物語のどれもが幻想的で、どこか不気味に感じられる。「人魚宝石職人の一生」が悲しく最も印象に残った。 グリム童話を読んでさらに海の底へ行きたいような、ペローを読んで息をしたいような、童話の世界にハマりたくなる。
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スワンキャンディー〈湖の雫〉―陶器製の容器の中に、杏、シナモン、薄荷、ジンジャー、ラムネ、蜂蜜、白バラ、石榴…様々な味のキャンディーが詰まっている。そのキャンディーを売る店のレジの後ろには[忘れ物図書室]への扉がある。世界中の忘れ物保管所に忘れられていた物語だけを集めた本が収めら...
スワンキャンディー〈湖の雫〉―陶器製の容器の中に、杏、シナモン、薄荷、ジンジャー、ラムネ、蜂蜜、白バラ、石榴…様々な味のキャンディーが詰まっている。そのキャンディーを売る店のレジの後ろには[忘れ物図書室]への扉がある。世界中の忘れ物保管所に忘れられていた物語だけを集めた本が収められている所。その不思議な物語がこの本で読めるのです。無邪気さと残酷さのミックスぶりがたまらない味わい。欲を言えばもう少したくさんお話しがあったら良かったかな。樋上公美子さんのイラストから生まれた小川洋子さんの短編集です。魅惑的なコラボですね。 なんだか無性にキャンディが舐めたくなりました。
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私の大切な同級生の樋上公実子ちゃんの大人の絵本。 公実子ちゃんの絵に、小川洋子さんが文章を付けたのです。洋子さんの言葉選びは、巧みで個性的で、ちょっぴり残酷でエロティックで公実子ちゃんの絵にぴったり!
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綺麗でちょっぴりダークな挿絵と 小川さんの文体がぴったりです。 別世界に連れて行ってくれるような 小川さんの物語が好きです。
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美しくて残酷な世界に浸りました。 樋上公実子さんのエロティックで不穏な絵と、小川洋子さんの残酷で綺麗なお話が、お互いをより魅力的にしています。 「人魚宝石職人の一生」が儚くて素敵ですし、「愛されすぎた白鳥」の呆気なさも好きです。 こんなお話が読めるキャンディー屋さんの「忘れ物図書...
美しくて残酷な世界に浸りました。 樋上公実子さんのエロティックで不穏な絵と、小川洋子さんの残酷で綺麗なお話が、お互いをより魅力的にしています。 「人魚宝石職人の一生」が儚くて素敵ですし、「愛されすぎた白鳥」の呆気なさも好きです。 こんなお話が読めるキャンディー屋さんの「忘れ物図書室」、行ってみたいです。 スワンキャンディー「湖の雫」にも心惹かれます。 涙色のリボンってどんな色だろう…。 他のお話も、コラボされて色々と読んでみたいです。
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本文は約120頁、絵が20数点。最初に樋上公実子の絵ありきで、それをモチーフに小川洋子が大人のおとぎ話を紡いでいます。「ずきん倶楽部」「アリスという名前」「人魚宝石職人」「愛されすぎた白鳥」。エロスを感じさせる絵に、美しくもかなり毒のある物語。これらのおとぎ話が所蔵されているのは...
本文は約120頁、絵が20数点。最初に樋上公実子の絵ありきで、それをモチーフに小川洋子が大人のおとぎ話を紡いでいます。「ずきん倶楽部」「アリスという名前」「人魚宝石職人」「愛されすぎた白鳥」。エロスを感じさせる絵に、美しくもかなり毒のある物語。これらのおとぎ話が所蔵されているのはキャンディーショップに併設された図書室。ここにおとぎ話が集められた経緯にもイマジネーションを刺激されます。アリスの話にだけは若干乗りづらかったけれど、あとの話は甘美で切なく残酷。この毒を好んでくれる人への贈り物にしてもよさそうな。
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