パラダイス・ロスト の商品レビュー

柳広司【著】

2013/06/10

D機関シリーズ、3作目。

シリーズ作品として安定的な面白さ。ただ、今作はスパイものとは言えど、ミステリ色が強かったかな。面白かったのではあるが、「暗号名ケルベロス」は上下に分けた割にはあっさりめだった。最後は万能スパイの彼も人間らしさが垣間見えて、クスッとなったけれど。シリーズ続編があれば、また読みたいけれど、そろそろ結城中佐を中心においた長編があってもいいかなぁ、なんて思う。

2013/05/25

　謎は解かれた。さあ、お前はどうする？
　それが謎に立ち向かう者に与えられる祝福であり、課せられた呪いなのだ。内海はそのことをＤ機関で学んだ。
(P.256)

2013/05/14

3篇の短編からなる1冊。最後の「ケルベロス」のみ前後篇。冒頭の話からまさかの展開でドキドキしました。けれど、そこはさすがのD機関で訓練受けたスパイ！と思わせる内容でした。人間業じゃないですね。あとは1人間としての覚悟を見た話でした。面白かったです。

2013/05/07

Ｄ機関シリーズ。
文句なしに、おもしろいっ～！

これぐらいのこと、できて当然。
いっそ傲岸なほどの自負心。
・・・・かっこよすぎる～。
短中編が四話。
どれもわくわくどくどきしながら読んだ。
やっぱおもしろいわあ。
死ぬな、殺すな、生きて戻れ。
スパイものとかだと、敵を簡単に排除しそうなもんだが、
それはそれでハリウッド映画だとかっこいいんだが、
これはそーゆーのとは全く違うスタイルで、目からウロコな設定。
結城中佐の存在感半端ないし。
いやーさすが魔王。実際登場してるシーンは殆どないとゆーのに。
表紙の画もカッコイイ！！

にしてもかっこい～っとかいいつつも、
登場する人みーんな偽名だかんねー。読者にもそこは見せないってとこが
ちょっとさびしいかな。まあ、彼らにとっては本名にしても
執着なんてない、とゆーか、しない、んだろうけど。

ラストのケルベロスのお話は、
結構ぺらぺらしゃべってたので内海さん、まだ裏あるのか、とか思って
たんだが、そこは、なかったなー。
まさか、いきなり引退っすか？？
思いきったなー。

あーでもホント、おもしろかった～～！
まだよみたい～～！

2013/04/22

深読みや、真相や、謎解きが苦手な私は、毎回最後まで分からずドキドキして読んでしまう。
一話完結なのも、サラリと読めていい。
どのスパイも完璧で、カッコいい。
少しだけ人間味があるのも素敵！

ただ描写が少ないと感じて、頭の中の映像化が難しいんやけど…それは私の問題も多いにあると反省。

2013/04/20

祐希中佐のＤ機関モノの短編集。まぁまぁ。ジョーカーゲームほどの面白さはなかった。Ｄ機関のスパイたちの超人ぶりが凄過ぎて、現実にこんな人いないやろ、とちょっと引き気味に見てしまった。

2013/04/14

この本の第一話目がラジオドラマになっていたので再読。
この本自体はジョーカーゲーム、ダブルジョーカーに次ぐシリーズの3作目。毎度発売を楽しみにしている。日本人の活躍するスパイはあまりないような気がするし、カラクリもとてもよく出来ていると思う。スパイもの大好きなひとにおススメ。

2013/04/13

結城中佐はどんな人物なのか。

少しわかったほうが興味が出るかな。

あまりスーパーマンだと現実感なくなる。

戦時中だからこれでも許せるのか。

2013/04/10

第二次大戦前夜の異端のスパイ集団「D機関」シリーズ第三弾。
今回もD機関に属するスパイたちの活躍を描いた、4編の短編集。

スパイたちの駆け引きの攻防がスタイリッシュに描かれ、それなりに読みごたえがあるのですが、第一作の時のような目新しさは無く、そろそろ飽きてきました…。

前作からずっと、どれも展開が似たような感じで（騙されているが・・・ほんとは騙していた！みたいなどんでん返し）、安定感はあるものの、小さい物語でまとまっていて胸が熱くなるようなカタルシスは無いです。

次回作が出たら、また期待して読もうと思います（なんだかんだ言ってもこのシリーズが好きなのかも）。

2013/04/06

魔王だ！
記憶のかなたから、うわさから、畏怖と恐怖を持ってやってくる
かっこいい～

冷徹なスパイの緻密な頭脳戦。
楽しいシリーズ。