夏天の虹 の商品レビュー
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このシリーズは読み出すと、読む手が止まらなくなる。 というわけで、購入してからしばらく経ってはしまいましたが一日で一気に読んでしまいました。 相変わらず、人の温かさを感じられる物語です。 色々な場面で目頭が熱くなりました。 小松原と澪の恋にも(おそらく)一つの区切りが付き、澪は自分が選んだ道へ歩み出します。 ところがそこで『一陽来復』の物語です。 さすがにこの展開には「もう嫌だ!」という気持ちになり、ちょいちょい後ろをめくってしまいました…… もう、澪が苦しんでいる姿を見るのが辛いです。巻末の『みをつくし瓦版』で他の方もおっしゃっていましたが、私も主人公や登場人物に降りかかる艱難辛苦に胸がいたくなっております。 特に今回は、『夏天の虹』が非常に苦しい終わり方をしていて、少なからずショックでした。 でも、やっぱり人間は甘いものばかりを食べては生きてはいけないのですね。ときには辛いものだって食べたくなる。 この物語も、ただただ人の温かさだけに包まれて、穏やかな物語ばかりであれば、読む手が止まってしまうのかもしれません。 どちらもあるからこそ、私たちは手を動かす。 高田さんの「作品の根底にあるのは「雲外蒼天」である」というお言葉を信じ、これからもこのシリーズを追いかけていきたいと思います。
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卯年の男。かっこよすぎるだろう。 澪が21一回りっていったら33。あら、旦那同い年じゃありませんか。どんぱでその渋さ。目の前におったら惚れてまうわ。それはさておき。 涙なしには読めないこの巻。人が人を思いやる心にあふれていてほっこりする。 宝船に福探し。祈りと感謝は大切です...
卯年の男。かっこよすぎるだろう。 澪が21一回りっていったら33。あら、旦那同い年じゃありませんか。どんぱでその渋さ。目の前におったら惚れてまうわ。それはさておき。 涙なしには読めないこの巻。人が人を思いやる心にあふれていてほっこりする。 宝船に福探し。祈りと感謝は大切です!
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「トゥー・シューズに画鋲」的展開だねー。(少女漫画の王道といえば王道だけども) 主人公が悲惨をきわめて、後にカタルシスっていうのは、どうも苦手なんだよ。 この顛末はなんとなく予測はついていたものの、ここで?って感じ。 こういうラストにしなくても、読者はちゃんと一年待てたと思うけど...
「トゥー・シューズに画鋲」的展開だねー。(少女漫画の王道といえば王道だけども) 主人公が悲惨をきわめて、後にカタルシスっていうのは、どうも苦手なんだよ。 この顛末はなんとなく予測はついていたものの、ここで?って感じ。 こういうラストにしなくても、読者はちゃんと一年待てたと思うけどな。(こういう「引き」をつくらないと不安だったのかしらん?)
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このシリーズは、好きなのだが、本作では主人公の澪に様々なピンチが到来する。しかも、どれもハッピーエンドとはならない。次作は1年後だというが、そこまで待つのは辛いなあという展開である。もっと澪が楽しく料理をする姿を見たいのだが…
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次から次へと試練がおそう展開がまるで「ガラスの仮面」のようなこのシリーズ。この巻は澪が料理人としてさらに一つ上の段階へ進むための出発点なのだろうな。 それにしたって今回はあまりにも辛い…。早く青い空が見たいです…。
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冬の雲雀―滋味重湯/忘れ貝―牡蠣の宝船/一陽来復―鯛の福探し/夏天の虹―哀し柚べし 自らの進む道を決めた澪。それでも心に傷は残る。匂いと味が判らなくなった澪を助ける又次。これでもかと言わんばかりに澪を襲う悲劇、なぜ、そんな酷いことをと思い、胸が痛む。そんなに苛めなくてもと思って...
冬の雲雀―滋味重湯/忘れ貝―牡蠣の宝船/一陽来復―鯛の福探し/夏天の虹―哀し柚べし 自らの進む道を決めた澪。それでも心に傷は残る。匂いと味が判らなくなった澪を助ける又次。これでもかと言わんばかりに澪を襲う悲劇、なぜ、そんな酷いことをと思い、胸が痛む。そんなに苛めなくてもと思ってしまう。澪さん挫けないで! ちょっと気になることが一つ。巻頭の人物紹介に澪は”若き”女料理人とあるが本文中につる屋の客が澪をさして”年増女”と言っている。江戸時代だとは思うけれど、いったい何歳から年増女といわれるのだろう?
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なんとなく、感想を書いてみようと思いました。 一気読みしてしまう作品でした。 毎巻、主人公が料理と向きあうストーリーですが、この巻は彼女が「ひとりで料理を見つめなおすチャンス」だったのだと、勝手に解釈してます。 この作品を読んでいる大半の方が、主人公のことを応援してい...
なんとなく、感想を書いてみようと思いました。 一気読みしてしまう作品でした。 毎巻、主人公が料理と向きあうストーリーですが、この巻は彼女が「ひとりで料理を見つめなおすチャンス」だったのだと、勝手に解釈してます。 この作品を読んでいる大半の方が、主人公のことを応援していると思います。そして、不思議なことに、主人公がどの道を進んでも、その応援の気持ちは変わらないのではないでしょうか。 読んでいる側は、主人公に共感し、辛い気持ちになることも多くありました。でも、主人公にとっては、決してそれだけではないと信じています。これまで何度も窮地に陥って、そのたびに這い上がってきているのだから。頑張れ、澪ちゃん。 ☆が4つなのは、ひとりの主要人物がいなくなって、その後、橋渡し役が誰になるのか不安かつ期待しているので。
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大好きなシリーズ。今回は辛かったですね・・・でも。 実は発売前に高田郁さんの講演を聴く機会がありました。 その時におっしゃってたのは、 『「夏天の虹」を書き上げたとき、編集者には「鬼っ」と言われました(笑)。辛い話になると思いますが、着地点は決めています。 澪は雲外蒼天を見上げるはず。それを信じてください。』 高田さんのお言葉を信じていつまでも追いかけます。 次巻はまたしばらく待つことになりそうですが、きっといいお話になるのを期待しています。
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主人公に対して艱難辛苦おびただしいことこの上ないこのシリーズ。 またとんでもない不幸展開で心が痛い。 次巻は一年後だそうです。 辛いまま…こんな辛いままで… まあ、要は正統派少女漫画なストーリー。 「つらいこと、かなしいこと、たくさんあるけど…でもあたしがんばる!」的な。 純愛...
主人公に対して艱難辛苦おびただしいことこの上ないこのシリーズ。 またとんでもない不幸展開で心が痛い。 次巻は一年後だそうです。 辛いまま…こんな辛いままで… まあ、要は正統派少女漫画なストーリー。 「つらいこと、かなしいこと、たくさんあるけど…でもあたしがんばる!」的な。 純愛だし。 ちょっと時代が江戸なだけ。 しかしとても面白いです。 次巻が待ち遠しい。
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入り込めて一気に読めるストーリーなんですが どうにも辛すぎて、読後感が悪いです。 ここまでシリーズ読み進めてきたけど、次回作が発売されたときに食指が動くかどうか。。
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