帝の毒薬 の商品レビュー
戦後すぐの混乱期に起こった帝銀事件を扱った小説で、戦前・戦中・戦後の日本の体質、戦後の体質など、著者のするどい視点で書かれていました。 今でも真の独立国家とは言えませんが、その原因はとっても根が深いものだと改めて感じさせられました。
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2015/9 骨太な本ですね。戦争で日本軍が行った非人間的行為。ナチスを始めとして戦争という狂気の中では本当に恐ろしいことが平然と行われるのは小説とはいえども暗澹たる気持ちになる。
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#読了。帝銀事件を題材にしたミステリー。真犯人を倉田部隊(これは731部隊?)に関連する人物だとし、元倉田部隊の生き残りでもある警視庁捜査一課の羽生が事件を追う。当時の背景などもよく分かり、迫力もあった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
満州七三一部隊、帝銀事件、地のメーデー事件といういまや歴史上の事実を題材に時代の大きな物語に巻き込まれながら、記録されることもない主人公の怯え、怒り、暗い情念、焦燥をくっきりと浮かびあがらせている。ここにはまぎれもなく大きな物語が生きていた時代があり、大きな物語に関わることで 必然的に輝いていた人間を浮き彫りにすることで、大きな物語を失った現代ニッポンが二重写しとなっている。羽生の体験、行動、激情はもはや想像力を持ってしても追体験はできない。あるのはただ「平沢貞通」の死刑という重い事実だけである。ところで帝銀事件の前に安田銀行荏原支店で未遂事件が起きていたことを知り個人的な感慨を得たことを付記する。
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戦後日本の帝銀事件を題材とした骨太ミステリ。 満州にある部隊に属していた羽生誠一は、ハルピンの華やかな闇の中で記者である梶や特務機関員である片岡、歩哨仲間の山下と出会う。敗戦の色が濃くなり、上層部は人体実験の暴露を恐れ証拠を隠滅し遁走する。 刑事になった羽生は帝銀事件の応援をする...
戦後日本の帝銀事件を題材とした骨太ミステリ。 満州にある部隊に属していた羽生誠一は、ハルピンの華やかな闇の中で記者である梶や特務機関員である片岡、歩哨仲間の山下と出会う。敗戦の色が濃くなり、上層部は人体実験の暴露を恐れ証拠を隠滅し遁走する。 刑事になった羽生は帝銀事件の応援をする事になるが、鑑札でも割り出せない毒物の使用に警察は軍部の関わりを疑う。 非常に面白かった。特に戦後日本の状況がものすごくリアルに描写されていると思う。冒険小説のようでもあり、展開にスピード感があり楽しめた。 が、戦後日本について自分の無知にも呆れた。この事件も聞いた事がある程度で、すべての事が目新しかった。この時代についてもう少し色々と読んでみようと思う。
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帝銀事件の裏には何があったのか・・・ ホントの真相を求めていたわけではないけれど、話の主軸が太平洋戦争に纏わる云々だったので、ちょっと期待したものとは違った。 とはいえ、戦争によって狂わされた人々がリアルに描かれ、骨太ではあった。
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永瀬隼介の作品で第二次世界大戦物という作品。 そういえば3億円事件の作品もありましたね、ただコレはボリュウムがあるのでかなりオナカいっぱいになります。 731部隊や帝銀事件とかはあんまり詳しくないので自分自身としては新鮮でした。 ただ、悪人というかそうゆうひとはいつの時代で...
永瀬隼介の作品で第二次世界大戦物という作品。 そういえば3億円事件の作品もありましたね、ただコレはボリュウムがあるのでかなりオナカいっぱいになります。 731部隊や帝銀事件とかはあんまり詳しくないので自分自身としては新鮮でした。 ただ、悪人というかそうゆうひとはいつの時代でも存在して今も昔も変わんないだなと感じた。
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帝銀事件の真犯人を731部隊(作中では倉田部隊)と仮定して描いた骨太ミステリー。かなり長いですが一気読み。オススメです。
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戦後最大のミステリーと呼ばれる「帝銀事件」を史実をベースに作者独自の観点で描かれた小説です。 終戦間際の満州で細菌兵器を作ろうとした部隊の人体実験。そこから帝銀事件につながる流れは、フィクションの部分があるとはいえこの事件の真相を語っているような迫力がありました。 ページ数はあり...
戦後最大のミステリーと呼ばれる「帝銀事件」を史実をベースに作者独自の観点で描かれた小説です。 終戦間際の満州で細菌兵器を作ろうとした部隊の人体実験。そこから帝銀事件につながる流れは、フィクションの部分があるとはいえこの事件の真相を語っているような迫力がありました。 ページ数はありますが、展開が早いのでテンポ良く読めてわかりやすいストーリーになっていると思います。 ただし人体実験など多少残酷な部分もありますので苦手な方にはお勧めできませんが・・・
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