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泣くほどの恋じゃない の商品レビュー

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24件のお客様レビュー

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2024/04/15

決して許されることじゃないけど、ダメだ、これ以上進んだら、と気持ちにブレーキをかけながらも期待してしまう気持ち、繰り返す言葉がいつしか本当の気持ちになる過程に引き込まれた。 夢中になった先が幸せな結末じゃきっとないだろうと思いながら読んだので、不穏な空気が漂う後半は何度も読む手...

決して許されることじゃないけど、ダメだ、これ以上進んだら、と気持ちにブレーキをかけながらも期待してしまう気持ち、繰り返す言葉がいつしか本当の気持ちになる過程に引き込まれた。 夢中になった先が幸せな結末じゃきっとないだろうと思いながら読んだので、不穏な空気が漂う後半は何度も読む手が止まった。 どんなに心を奪われていても見逃しちゃいけないことがあるという教訓のようにも思えた。 果たしてこれは幸せな恋と言えるのだろうか…

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2023/09/18

バツイチで塾講のわたしは大学を目指せる私立高校に行かせたい親に頼み込まれて、中3男子の個人指導をした。その電話の声を聞いたときから、恋に落ちる予感を感じながら…。 救いのない不倫をしながらも激しい恋愛感情に飲み込まれていく主人公の有島凪子。燃え上がりが早く、割りと安定した不倫生活...

バツイチで塾講のわたしは大学を目指せる私立高校に行かせたい親に頼み込まれて、中3男子の個人指導をした。その電話の声を聞いたときから、恋に落ちる予感を感じながら…。 救いのない不倫をしながらも激しい恋愛感情に飲み込まれていく主人公の有島凪子。燃え上がりが早く、割りと安定した不倫生活を送るなか、小説の着地点は?と気になりながら一気読みしました。この恋愛は、終わりの救いのなさがきつい。終われずに終わった恋は、上書きしないと引きずるよね。 恋愛小説、不倫でも可という人にオススメ。 小手鞠るいさんは児童文学の名作多く、来年度から光村4年に掲載されたりするので、並行読書用に購入するなら、児童書かどうか気を付けないといけないと思います。この本は中学校なら、大丈夫かな。

Posted byブクログ

2023/06/29

こんな男のどこがいいのか?? 何も魅力のない男 結局都合のいい女扱いされてるだけ 出会えなくなったのもモヤモヤした感じのまま終わったし ほんとに泣くほどの恋じゃない! 全く共感できなかった

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2023/06/28

周りから祝福される恋愛だけが素晴らしい訳ではないのかなという気持ちになりました。 不倫は正しいことでは無いかもしれませんが、読んでいて全く不快にならない素敵な話でした‪☺︎‬

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2022/12/30

塾の講師をするバツイチの凪子は、教え子の父親・黒木と恋に落ちる。黒木は守りたいものをひとつ抱えていると言う。家庭を壊すつもりもなくズルいなと感じなくもないけど、共に過ごす時間を大切にし(こんなに逢瀬を重ねてたらバレるやろと思わなくもないけど)、凪子を愛する様には愛しさすら感じてし...

塾の講師をするバツイチの凪子は、教え子の父親・黒木と恋に落ちる。黒木は守りたいものをひとつ抱えていると言う。家庭を壊すつもりもなくズルいなと感じなくもないけど、共に過ごす時間を大切にし(こんなに逢瀬を重ねてたらバレるやろと思わなくもないけど)、凪子を愛する様には愛しさすら感じてしまう。あるきっかけで会えなくなるけど、その後もずっとずっと黒木は凪子を愛していたんだろう。だからこそ、凪子が死ぬ日まで「優しくて残酷な物語」は終わらないんだろうな。

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2019/09/10

バツイチの塾講師が、生徒の父親と恋愛する話。 好きで好きでたまらない、身も心もあなただけ、身を滅ぼすほどに愛す‥という感情を描く作家さんです。  離婚歴、不倫、 小手鞠るいさんの描く主人公は、どの本にも共通した特徴が見られますね。 あまりに多いので、もしかして、実体験?と...

バツイチの塾講師が、生徒の父親と恋愛する話。 好きで好きでたまらない、身も心もあなただけ、身を滅ぼすほどに愛す‥という感情を描く作家さんです。  離婚歴、不倫、 小手鞠るいさんの描く主人公は、どの本にも共通した特徴が見られますね。 あまりに多いので、もしかして、実体験?と、思うときもあります。  小手鞠さんの作品は、ハッピーエンドでない、悲しくて寂しい余韻を残すのがとても好みです。 走って走って追いかけて、自分と同じ分だけ、相手も自分を愛している。そう思って読んでいるのに、最後の最後に突然、ああ、違ったんだ‥と突然突き放されるようなラスト。 私はMなんだろうなあ 笑

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2018/02/04

タイトルは字面の逆。 それほど大事な恋だった。 好きな人に会えないさみしさ、不安、恐怖。それらを会えない夜に手紙に書く。さみしい時間が、あったかい時間になる。 私がこの小説で一番好きな場面です。 恋の終わりはあっけなく、重い出来事で訪れるけど、お互いの中にはずっと相手が残り続...

タイトルは字面の逆。 それほど大事な恋だった。 好きな人に会えないさみしさ、不安、恐怖。それらを会えない夜に手紙に書く。さみしい時間が、あったかい時間になる。 私がこの小説で一番好きな場面です。 恋の終わりはあっけなく、重い出来事で訪れるけど、お互いの中にはずっと相手が残り続ける。 不倫なんだけど、純愛。そんな感じがします。

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2016/04/12

「言葉は接着剤で、言葉は起爆剤だった。言葉が先で、気持ちはあと。言葉が先で、真実はあと。」 「この恋は「言葉」という嘘から生まれた「真実」なのだ」 「この人を、この恋を、優しい時間を失わないでいるためには、守り抜くためには、この寂しさを乗り越えなくてはならない。打ち勝たなくて...

「言葉は接着剤で、言葉は起爆剤だった。言葉が先で、気持ちはあと。言葉が先で、真実はあと。」 「この恋は「言葉」という嘘から生まれた「真実」なのだ」 「この人を、この恋を、優しい時間を失わないでいるためには、守り抜くためには、この寂しさを乗り越えなくてはならない。打ち勝たなくてはならない。たったひとりで。」

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2014/10/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

塾講師が、生徒の父親と恋愛しちゃうお話。 恋をするといくつになっても、少年少女みたいに キャピキャピしちゃうところあるのね。 しかし、生徒が突然自殺するとは。。。ひょっとしたら 父親の不倫に気づいていたのかしら。

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2014/03/13

不倫の是非は抜きにして、心地よい言葉で流れるように恋心を描くのは上手い。黒木の関西弁がカラコロと転がって、聞こえないはずの声が聞こえてくるような錯覚に陥る。 「泣くほどの恋じゃない」というのは私が思っていたような負け惜しみの意ではなく、世にも幸せな恋であり泣くことはなかった、とい...

不倫の是非は抜きにして、心地よい言葉で流れるように恋心を描くのは上手い。黒木の関西弁がカラコロと転がって、聞こえないはずの声が聞こえてくるような錯覚に陥る。 「泣くほどの恋じゃない」というのは私が思っていたような負け惜しみの意ではなく、世にも幸せな恋であり泣くことはなかった、というニュアンス。

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