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朱龍哭く の商品レビュー

3.8

26件のお客様レビュー

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2023/12/03

お蝶と沙十、美人義姉妹は、幕府転覆という大きな陰謀を阻むことができるか。 超エンタメ時代小説である。 武家の娘でありながら、市井に住み、長唄の師匠であるお蝶。 そんな妹がなにより大事の、町奉行与力を務める兄、安之、 そしてその妻である沙十(さと)。 お蝶と沙十の二人が、大き...

お蝶と沙十、美人義姉妹は、幕府転覆という大きな陰謀を阻むことができるか。 超エンタメ時代小説である。 武家の娘でありながら、市井に住み、長唄の師匠であるお蝶。 そんな妹がなにより大事の、町奉行与力を務める兄、安之、 そしてその妻である沙十(さと)。 お蝶と沙十の二人が、大きな陰謀に挑む、 エンタテインメント感満載の時代モノだ。 おきゃんなお蝶、どうどうと、その手綱を抑える沙十。 このやり取りが魅力的だ。 お蝶が、時々、きる啖呵も。 二人の他に、お蝶の幼馴染の千吉、 千吉と組んでお蝶を助ける破戒僧の雉坊、 安之がお蝶の用心棒に用意した若侍の陣内、 お蝶に近づく、異装の男、など、ひとクセもふたクセもある 人物が次々に登場し、物語が華やかになる。 お蝶が襲われた。 亡くなった父親から預かった物を渡せという。 だが、お蝶には全く心当たりはなかった。 お蝶は父親の死に不審を抱き始めるのだが…。

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2018/08/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

世直しを企む王龍党。そこには町民から幕府の中枢にあるものまで、名を連ねていた。 その血判状を偶然手にすることになったお蝶の父は南町の与力だった。榊安右衛門。お蝶は、妻が流行病で亡くなったのちに後添えになった深川芸者の娘。先妻の異母兄は榊安之、当番方与力、妻沙十とともに、のんびりした穏やかな夫婦。お蝶は19で、気っ風の良い亡き辰巳芸者の母の後、三味線を教えて生業にしている。兄夫婦は心配でならない。というのも、妹には伏せていたが、父安右衛門は、家中を荒らされて腕の立つ殺し屋に惨殺されていたからだ。 登場人物の性格も、設定もよく練られていて、面白い内容になっています。話は全体を通して一話となりますが、中身は短編小説の集合のように、ところどころ読んでも楽しめる内容に。

Posted byブクログ

2016/11/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ちょっと漫画チック。“弁天観音よろづ始末記”のサブタイがあるから、いずれシリーズとして続編出るんだろうな。お武家の奥方、沙十(さと)の女だてらの変形薙刀バトルシーンいいよね。ダブル主役といってもいいお蝶のほうは、気風と度胸で気持ちがいいし、モテるしね~。何人もとりあっちゃってるね。誰とくっつくのかしら。。なんて気を揉ませる展開になっていくんだろう、今後。個人的には四十次郎を勧めるぞ。似合ってる。 勧善懲悪というわけでもないし、なんか、事件があって、だれが黒幕かとか謎が謎を呼ぶみたいなとこは、すこし無理を感じる筋だったけれども(とくに雉坊)キャラが立っていて、絵的に脳に描きやすい場面が多くて、すんなりフィクションを楽しめた。続編が出るならぜひ読みたい。人情、涙みたいな要素は薄いけど、そのぶんずいずいっと読み進められるお江戸美女系サスペンスアクションでした。絵描きさんならキャラの絵を描きたくなるような、そんな印象。でした。

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2016/04/18

江戸に二輪の美花が咲く。お侠な小町娘のお蝶と、その義姉、物腰穏やかな色白美人の沙十。人呼んで「弁天・観音」美人姉妹の周りには、一本気な枡職人、ワケあり破戒坊主、無愛想な若侍、好色な若旦那などがひしめき、かしましいことこの上なし。だが、その賑やかな日常の裏で、亡くなったお蝶の父親が...

江戸に二輪の美花が咲く。お侠な小町娘のお蝶と、その義姉、物腰穏やかな色白美人の沙十。人呼んで「弁天・観音」美人姉妹の周りには、一本気な枡職人、ワケあり破戒坊主、無愛想な若侍、好色な若旦那などがひしめき、かしましいことこの上なし。だが、その賑やかな日常の裏で、亡くなったお蝶の父親が遺した“あるモノ”をめぐり、幕府転覆を狙う巨悪の影が二人に迫っていた……。

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2015/10/25

連作短編。 終盤まで誰が敵か味方かわからないので、飽きずに読めました。 沙十さんが正しい方向に歩けないのにも意味があるのかと思っていたら、こちらは本当にただの方向音痴でした(苦笑)。

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2013/11/22

猿若町の同心 玉島千蔭が 江戸の町で起こる事件を解決 シリーズものらしいので きっと初めから読んだほうが キャラも人間関係も楽しめそう 玉島千蔭の魅力は まじめで堅物 そこに色っぽい芸者の梅が枝 人気女形の巴之丞がからんでくる 千蔭の腹違いの妹 お蝶は 長唄の師匠で生計を立...

猿若町の同心 玉島千蔭が 江戸の町で起こる事件を解決 シリーズものらしいので きっと初めから読んだほうが キャラも人間関係も楽しめそう 玉島千蔭の魅力は まじめで堅物 そこに色っぽい芸者の梅が枝 人気女形の巴之丞がからんでくる 千蔭の腹違いの妹 お蝶は 長唄の師匠で生計を立てている 美人で気が強くて長屋に暮らす 千蔭の妻は 沙十はおっとりした美人 とてつもない方向音痴だけど 屋敷持ち込まれる相談事にのり お蝶とともに騒動に巻き込まれつつも 事件を解決していく 乳の死が殺しだと知り 真相を探ろうとして襲われたり 誰が味方で誰が敵なのか サスペンス的要素もあり 読み応え十分 キャラが愛おしい群像劇 こういうの好き 事件はどれも解決するけど どこか後味悪いような 人間の妬みとか欲、恨みつらみ・・ そこが人間味あってうまい シリーズ読みたいな

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2013/11/21

主人公の男勝りで気風の良いお蝶ちゃんも可愛いけど、一見おっとり、だけど結構な薙刀使いの義理のお姉さんが格好良すぎ。周りを固めるキャラも、一癖二癖あれど、皆、良い感じ。この弁天観音コンビによる人情捕物帳かと思いきや、幕府を揺るがす大陰謀に発展して、随分大風呂敷を拡げられたのは意外な...

主人公の男勝りで気風の良いお蝶ちゃんも可愛いけど、一見おっとり、だけど結構な薙刀使いの義理のお姉さんが格好良すぎ。周りを固めるキャラも、一癖二癖あれど、皆、良い感じ。この弁天観音コンビによる人情捕物帳かと思いきや、幕府を揺るがす大陰謀に発展して、随分大風呂敷を拡げられたのは意外な展開。途中、皆が良いキャラなのに、怪しい方向に流れ始めてドキドキした。最後は、、、良かった。千吉さんは無事に願いを果たせるのかどうか、、、。 ホント、西條さんの作品は外れがない。

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2013/11/15

時代物の面白いところを集めたような作品。 美人姉妹が悪を斬る(!)みたいな要素あり、おきゃんな町娘と堅物侍のからみに、人情話、真剣勝負となんでもありなのだ。 最後はちょっとスケールが広がりすぎなきらいもあるが、個性豊かなたくさんの登場人物をこれだけ縦横無尽に活躍させられるのは...

時代物の面白いところを集めたような作品。 美人姉妹が悪を斬る(!)みたいな要素あり、おきゃんな町娘と堅物侍のからみに、人情話、真剣勝負となんでもありなのだ。 最後はちょっとスケールが広がりすぎなきらいもあるが、個性豊かなたくさんの登場人物をこれだけ縦横無尽に活躍させられるのはさすがというところ。 続編が出ればぜひ読みたい。

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2013/09/01

町方与力の妾腹の娘であり長唄の師匠・お蝶と、その正妻の兄嫁・沙十がタッグを組んでの連作短編。二人の関係性が珍しいですね。キャラもそれぞれ独特のいい味出していて、仲が良いのも好感が持てます。雉坊が観音様みたいな沙十の事を「あんなおっかねえ女~」と言っていたのが、どういう逸話があって...

町方与力の妾腹の娘であり長唄の師匠・お蝶と、その正妻の兄嫁・沙十がタッグを組んでの連作短編。二人の関係性が珍しいですね。キャラもそれぞれ独特のいい味出していて、仲が良いのも好感が持てます。雉坊が観音様みたいな沙十の事を「あんなおっかねえ女~」と言っていたのが、どういう逸話があっての事かもっとハッキリ知りたい気がします。それと、お蝶をめぐる恋の鞘当の決着が千吉に着くのか四十次郎なのか、それとも…知りたい!と言う事で、続編出ないかな?

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2013/06/23

弁天・観音と呼ばれる美人姉妹の連作。 ミステリの部類なのか…。 世直しにまで発展してしまったが、ちょっと話が見えにくくて、入り込みにくい。 あとお蝶がなんか…何もしてないよね…笑。 兄夫婦はかっこいいんだけど。

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