脳と心の整理術 の商品レビュー
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某TV番組で紹介されていて読了。 311後の暗い時期での一般に対して書かれた本に感じられた。 タイトルの脳の心の整理術というよりは、意識のバランス矯正術、的。 客観的脳科学よりも、メンタルヘルス対処法のような全体。 ----------------------- 1章 PCネット登場以降、脳記憶の負荷より忘れる価値が上がっている。 無意識的なざっくり情報整理圧縮+それを行動で実践し役立たせる。 2章 ネガティブを考えるマイナス道路の脇に、もう一つプラスの路を! 「内観」的技法。 ネガティブ、コンプレックスも見方を変え転換。 未来を意識、未知のものを受け入れ。 3章 良い意味での「いい加減」さ=トラブルに強い。 クソマジメのデメリット。 緊張どもりは注意しすぎるから+ひとつの才能(人生の出発点としては悪くない) 抑制の解除。 曖昧力 雑に本質が有る。 コンプレックスを反転。 関係性。 4章:(これまでの章のまとめ的) 意識しない状態について。 達観。 その整理され空いた空白を活かす。 相互依存、協力。 5章…は追記的(だったが重要。 著者のTPP参加賛成を暗示させるような記述も。) -------------------------------- 特に2章のマイナス感情対処法がメンタルヘルス的に感じられ、 その発想の方法が個人的に良かった。 全体的に年齢を経て分かってくるごく当たり前の事も多々あり。 一読後、再度要点を読み進めて行き… その1~4章の言わんとしている状態に急に意識が変容し、 広がりを持った。 つまり、感情を含めたスーパーナチュラルで 過去に今にとらわれず存在できる「ありのまま」の意識。 不確実性や不安の中に、安心、本質、選択性があるという事。 (本の中ではスーパーチャイルドとある。) その理解が巻末部分の結論と合致し、 その本質が言辞を超えて理解できた。 (その意味で、5章のある部分の付け足しのような 細かい記述が余計に感じられてしまった。) 簡単なメンタルヘルス本と思いきや、 結果的に非常な意識の肥やしとなったので 個人的には☆5
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さらっと読める一冊だが、中には人生をよりポジティブに、より充実して、いきいきと生きるためのヒントがたくさん詰まっている。「経験したことの意味付をする」や「一度できた脳の回路は消えることがないから、それを(忘れようとして)無理やり消そうとするのは逆効果であり、そうではなくてまったく...
さらっと読める一冊だが、中には人生をよりポジティブに、より充実して、いきいきと生きるためのヒントがたくさん詰まっている。「経験したことの意味付をする」や「一度できた脳の回路は消えることがないから、それを(忘れようとして)無理やり消そうとするのは逆効果であり、そうではなくてまったく違うことに没頭して、新しい回路の方を活性化させるのがコツ」(要約)など、脳科学者の茂木さんだからこその私たちの脳の活かし方が少し分かるようになる。自分の心&脳と向き合うことが、ちょっと楽しくなる本。
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プロロングド・エクスポージャー「あえてその事を振り返ってみる」過去から逃げてきた自分にとって今一番必要なこと。話すことで思考は整理されると改めて認識した。
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茂木さんの本はどれも面白い。 片付けが苦手なので、当然頭の中も散らかっている。 大事なことを忘れたりもする。 頭の中もきちんと片付けしよう。 反省。
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脳と心を整理したくて読んだ。 書いてあることをうまく理解するため書いてみたりしたが、核心までたどりつけたかわからない。
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若干、過去に囚われ気味な私には、チクチクしつつ爽快に読み終わりました。 堅苦しく、世の中で肯定的に捉えられていないことが、良い事だとされていて、それが面白く感じました。 「忘れる」とか「いい加減」とか
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解離性同一性障害とは、強い心的外傷から逃れようとした結果、一人の人間に二つ以上の人格が入れ替わり現れ、自我の同一性が損なわれる状態をいいます 記憶にも贅肉や脂肪があります タモリは赤塚の数多くの作品の一つ 決断を曖昧にしているうちに問題自体が消えてしまうようなことも世の中にはあります 雑談をするほど脳は整理されていきます 憑かれたときには自分の涙を流す
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人間の記憶の仕方は、脳という名の箱のなかに入ってきたものを、そのまま全部取っておくというのとは違います。基本的に自分の都合のよいことや、生きる上で大事なことをより強烈に覚えているものなのです。 自分自身で過去を振り返ることで、心は癒され、ようやくその体験から離れることができるといわれています。忘れるために、一度その体験を思い出し、向き合う作業が必要なときもあるのです。 しょっちゅう嫌味を行ってくる人がいるとします。そこで、「なんで私に意地悪するの」「いつも嫌味ばかり言うね」と理屈でいっていても、効果的ではありません。それよりもむしろ、「そういうことばかり言われていると悲しくなる」と自分がかんじていることをそのまま素直にいう方が相手に伝わります。
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いいほんです。 少し筆者の茂木さんが心配になった。 なにかあったのかな? フォーカシングと高いレベルの技術も学習になります。 ありがとうございます。
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過去の縛りから解き放たれるには、「忘れる」より「思い出さない」、今ここを生きることに没入すること。 従来、心理学や哲学の文脈で語られてきたことを、脳科学の観点から語っています。
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