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クリーピー の商品レビュー

3.6

36件のお客様レビュー

  1. 5つ

    4

  2. 4つ

    12

  3. 3つ

    18

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

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2016/05/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

冒頭、中盤までの畳みかけるような展開、不気味さは非常に面白かった。 だからこそ、中盤以降(特に手記)が出てきたあたりからの、いかにも「話をちゃんと収束させなくちゃ」感が残念でならない。 自称西野の行動も、もちろん細かい部分はツッコミどころ満載ではあるが、物語に緊張感があるうちは許せた。 が、中盤以降のグダグダ感の前には、「悪」の魅力も消え失せてしまい、非常に残念。 主人公に近付く刑事の、一癖も二癖もある感じもとても良かったのに…… もっと緊張感溢れる魅力的な作品になったと思うのだけど。 「悪」全開の。 構成の問題? それと、優秀な犯罪学者と学生が、フリーメールから来ているメールの送り主を怪しまないなんてあり得ないと思いますが…… あのくだり(女学生とストーカー問題)はほぼ無用かと。 なんだろ、やっぱり若い女性を出したいのかなあ、と思ってしまった^^; あの学生さん、死ぬことはなかったよね……可哀相。

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2016/04/30

今度、映画化されるということで原作を読んでみました。隣人ミステリーというか家を支配する謎の人物を中心とした猟奇事件がベースとなっておりますが、現実にもこのような事件があってように記憶しておりますが、気持ちの良い展開ではありませんね。そういう点では気味の悪いというか気持ちの悪いとい...

今度、映画化されるということで原作を読んでみました。隣人ミステリーというか家を支配する謎の人物を中心とした猟奇事件がベースとなっておりますが、現実にもこのような事件があってように記憶しておりますが、気持ちの良い展開ではありませんね。そういう点では気味の悪いというか気持ちの悪いという英語で「クリーピー」というタイトルはピッタリだと思いました。 終盤までは、この謎の人物と主人公との対峙がミステリーとして面白かったのですが、終盤(オチ)が尻つぼみになってしまった感があり残念でしたね。 映画では、そのオチの部分を原作とは違った形で修正するのか?しないのか?気になるところです。

Posted byブクログ

2016/02/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

初めて読む作家だが、映画化されると知って読んでみた。誉田哲也のようにエログロの展開になるのかなと思っていたら、それ程でもなく、一人の悪人の追跡劇となったが、その悪は例のよってサイコパスのようで、悪事をするのにためらいがない。事件解決には更に10年を要する展開になるが、折角いい素人探偵的キャラクターを作っておきながらもったいない、シリーズ展開も可能なのに。映画の案内を見てみたら、肝腎のピアニストがいない、少し映画は心配かも。

Posted byブクログ

2015/12/25

先が読めないゾッとする展開まさにクリーピー(身の毛もよだつような様)。映画化きっかけで読んだ。ラストはえってなったけど全体的にすごい面白かった。

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2015/08/09

犯罪心理学者の高倉のもとに、突然高校時代のクラスメイト・野上から事件についてのアドバイスが欲しいという打診があった。野上は刑事になっており、時効が撤廃されたことで再調査になった事件を追っていた。その事件は、とある市で四人家族のうち3人が突然姿を消してしまったという事件だった。野上...

犯罪心理学者の高倉のもとに、突然高校時代のクラスメイト・野上から事件についてのアドバイスが欲しいという打診があった。野上は刑事になっており、時効が撤廃されたことで再調査になった事件を追っていた。その事件は、とある市で四人家族のうち3人が突然姿を消してしまったという事件だった。野上の訪問の後、高倉の向かいの家が火事になり、住民が死んだ。その家は老老介護状態の女性が二人暮らししていて、ただの失火かと思われたが、実は銃殺されており、更に死体は3人分あったことが明らかになった。同じ頃、ゼミ生の女子学生から、ゼミ生同士のトラブルの相談が持ち込まれたり、隣家の娘の虐待疑惑などが持ち上がったりと、奇妙な事件が続いていた。 何につけても主人公の先生が迂闊だし後手後手だしで、ひたすら起きてる事件に巻き込まれていくのを眺めてるだけだったのが残念。ミステリーっていうよりサスペンスって印象だった。犯罪心理学者の癖に犯人の家に上がっちゃうって駄目すぎるでしょう。事件が進展しない理由がほとんど印象に残りにくい顔ってとこに任せっきりに見えたのも残念。あそこまでやったら顔くらいテレビでも流してるだろうに、それでも隣人と気付かないって、そんなもんなんだろうか。

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2015/06/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

作者もタイトルも全く知らず、たまたま本棚で手にして読みだしたら一気読みしてしまった。タイトル(の説明)からサイコ的なサスペンスを想像して読みはじめ。確かにサイコサスペンスではあるのだけど、話の展開が早い。いつまでも主人公である教授と隣人の攻防戦?が続くと思いきや、犯人も早いうちに分かるし、警察も介入しどんどん物語が展開していく。終盤、逃走した犯人の行方が分からないまま10年後に話が動くのにも驚いたが、ここで意外な展開があって ラストの落としどころも上手いし、最後の一文も良い。 読み終わった後に知ったのだか、ミステリー文学大賞新人賞受賞作。しかし作者は既に専門書を出している大学の教授だけあり、新人作家に多い不安定なキャラや無駄な装飾文もなく、キャラ設定に文章もしっかりしてて安心して読める。次の作品はどうだろうか?

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2015/01/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

読み始めから妙に緊迫感のある感じで、気づくと同じ姿勢で息を詰めて読んでた。 作品に描かれた日常の生活と隣り合わせの恐怖が、ヒタヒタと読み手の日常にも迫っているかのような怖さ。一気読みでした。 ただ、10年後からの結末が、あっけなくて今一つ物足りなかった。インフルエンザって、それはないでしょ!

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2014/10/10

数日前に他の本のレビューに似たような感想を書いばかりだったんだけど・・・。どうして善雄みたいな狂人が世の中にのさばっているんだろう。「悪の天才」のために世界が回っているんじゃないかと思えることも。周りの人を犠牲にして、のうのうと生きていて、自分だけラク・トクできるように仕組んでい...

数日前に他の本のレビューに似たような感想を書いばかりだったんだけど・・・。どうして善雄みたいな狂人が世の中にのさばっているんだろう。「悪の天才」のために世界が回っているんじゃないかと思えることも。周りの人を犠牲にして、のうのうと生きていて、自分だけラク・トクできるように仕組んでいく頭の良さが腹立たしい。貧乏くじを引くのはいつも普通の人々。 良い人を装って近づいて来て、他人の家族を分断させて支配下において、いつの間にか、その家族に「なりすまし」・・・。本当にありそうだから気持ちが悪い。でも実際、ご近所さんの家族全員をちゃんとわかるかと言われると自信がない。子供の頃の息子さんや娘さんの顔は知っているけど、大人になったら雰囲気変わって別人のようになってることもあるし。まさか「顔変わった?整形した?」なんて聞けないし。その人がその家に出入りしていれば「あぁそうなんだ」と思ってしまうだろうな。

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2014/03/11

高倉は犯罪学を教える大学教授だが、近所の西野宅に不信を抱く.同級生の野上刑事からの依頼もあり調査するが、中学生の西野澪と父親の昭雄の関係に疑問を持つ.野上は日野市で発生した事件を再調査しているが、住宅の位置関係が高倉の付近と似ているとの感想を漏らす.西野昭雄が別人の可能性が出てき...

高倉は犯罪学を教える大学教授だが、近所の西野宅に不信を抱く.同級生の野上刑事からの依頼もあり調査するが、中学生の西野澪と父親の昭雄の関係に疑問を持つ.野上は日野市で発生した事件を再調査しているが、住宅の位置関係が高倉の付近と似ているとの感想を漏らす.西野昭雄が別人の可能性が出てきて、野上の元妻河合園子が登場.彼女は高倉の同級生.野上の焼死体が高倉の近所で発見され、混沌とした人間模様が展開する.最終章での園子の告白が事件の全貌を明らかにするが、一転二転の展開を楽しめた.

Posted byブクログ

2013/08/02

15年前に起きた一家失踪事件と、主人公の自宅周辺に起こる 数々の出来事に得体の知れない符号を感じ、ジワジワと恐怖と不安が募ります。意外性もあってとても読み応えがありました。 しかし、枝葉を広げすぎて収集がつかなくなってしまった感があり、第6章で話を合理的にまとめようとするのですが...

15年前に起きた一家失踪事件と、主人公の自宅周辺に起こる 数々の出来事に得体の知れない符号を感じ、ジワジワと恐怖と不安が募ります。意外性もあってとても読み応えがありました。 しかし、枝葉を広げすぎて収集がつかなくなってしまった感があり、第6章で話を合理的にまとめようとするのですが、結局中途半端で尻すぼみしてしまった印象でした。終盤の無理な捻りも逆効果で、作品全体のイメージを悪くしている印象です。

Posted byブクログ