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花酔ひ の商品レビュー

3.1

91件のお客様レビュー

  1. 5つ

    2

  2. 4つ

    26

  3. 3つ

    34

  4. 2つ

    18

  5. 1つ

    3

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2012/03/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

さすがのクロムラヤマでした。 ダブルファンタジーと同系統の官能的な世界を描いた小説です。 この小説は麻子、正隆、誠司、千桜の4人の登場人物の視点で語られます。 状況としては麻子と誠司が夫婦、正隆と千桜が夫婦。 この4人の間でのW不倫。 それは、性癖との利害の一致もあって成り立っています。 簡単にいうとドSのカップルとドMのカップルがお互いのパートナーでは満足がいかなかったから、お互いのパートナーを取り換えたいうようなもの。 とりあえず、ドSの京言葉は半端ないなと。破壊力がありました。 ただ、いちおうネイティブな関西弁スピーカーとしてはところどころ気持ち悪い言葉もありましたが… いまどきこんなん使わんよなというところも。 作者が関西の方ではない(ハズ)なので仕方がない部分はありますが。 ただ、ちょっともったいないなーと思ったのは4人の視点になるぶんひとりひとりの描写や心情が浅くなってしまっていたこと。 ダブルファンタジーは一人の視点から描いていた分、心情や描写が深かったように思うのです。 だから、もうちょっとページがあってもよかったのかなーと思います。 ただ、やっぱりこの人の文章は好き。

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2012/03/25

性描写のエロさを、着物の描写や京都弁が 中和しているのか、返って引き立たせているのか。 性的嗜好の合致による不倫だけど、二組の夫婦は 現実ともなんとか折り合いをつけている。 最後の千桜の行動がよく理解できないんだけど・・・ 粋なおばあちゃんの存在が際立つ、 「ダブルファンタジー...

性描写のエロさを、着物の描写や京都弁が 中和しているのか、返って引き立たせているのか。 性的嗜好の合致による不倫だけど、二組の夫婦は 現実ともなんとか折り合いをつけている。 最後の千桜の行動がよく理解できないんだけど・・・ 粋なおばあちゃんの存在が際立つ、 「ダブルファンタジー」よりも大人で深い話になっている。

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2012/03/19

とてつもなくエロい(^^) でも、この二組の夫婦の出会い自体が奇跡的ですよね。 いったいこの4人はどこに行くのだろうと思って読んでましたが、エンディングが半端な感じが。 続編があると確信しました。

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2012/03/18

嫌いじゃないよ というか好きなほう 粋な江戸っ子おばあちゃん、さすが!いつも的確 走り出したらとまれない、知ったら忘れられない、好きになったら… 何もかも満足させられる、させてくれる相手なんて、いないもんな

Posted byブクログ

2012/03/12

「ダブルファンタジー」で予習をした上で、ばっちり臨んだ村山由佳による問題作(と文藝春秋のサイトに書いてあったが)「花酔ひ」。 簡単に書けば、性的倒錯気味なW不倫の話。それが380ページもあります。 とりあえず話題の本らしいので全部読みましたが、、うーん。どうなんでしょね。東京の夫...

「ダブルファンタジー」で予習をした上で、ばっちり臨んだ村山由佳による問題作(と文藝春秋のサイトに書いてあったが)「花酔ひ」。 簡単に書けば、性的倒錯気味なW不倫の話。それが380ページもあります。 とりあえず話題の本らしいので全部読みましたが、、うーん。どうなんでしょね。東京の夫婦と京都の夫婦の話だから仕方ないのか、京都弁多用です。京都および関西圏以外の人はそこがまたいいのかもしれないけれど、京都の夫婦(それも葬儀屋社長令嬢とその婿)は推定40代なのに、どれだけ年配なんだろうかと思うような京都弁を話してみたり、時には大阪弁を使ってみたり。京都人にはそれだけでもうイライラ。仮にこれが短編でちょっと話し言葉が出てくる分にはまあ目をつむるとして、これだけの大作では少々荒いのでは。 村山由佳はこの路線を突き進むなら、もうちょっと短くて、小気味よいものを書けないと、だんだんつらいかも。とはいえ、なんとなくただ今過渡期な気もするが、、。 ゆるぎない家庭がありながら、でも体験したことがない恋をしてみたい、私が女であることを認識したい、でも踏み出せない、、という奥様なら、また違った感想がもてるかもしれない。 というわけで、私には向かなかった本書ではあるが、最後の初出を見て、順番に書かれたのではなく、再構成されていたと知り、その点については編集の妙を感じた次第。

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2012/03/06

これまたほんと、とんでもない官能小説。ダブル・ファンタジーからの村山由佳さんは凄まじい。 SとSの夫婦が東京に一組、MとMの夫婦が京都に一組いた。そしてそれらの歯車は一気に狂い、溺れていく。性に、恋に、欲に。 怖いくらい性的。甘美ともいえる蜜の濃さ。目が眩むくらいの濃厚さ。

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2012/03/06

麻子と正隆,千桜と誠司.互い違いの組み合わせが京都で進行する.不倫だが,それ以上に発展させない大人の常識にも似た展開が妙に面白い.濡れ場も上手く書かれており,上質の映画を見ている感じだ.

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2012/07/03

人はそれぞれ性癖がある 結婚するにあたって、同じ嗜好同士で結婚するのではない むしろそれ以外の利害性や性格などによって行われる ある二組の夫婦は性癖にいたってはまったくといって合わない SとS、MとMであった

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2012/02/21

老舗呉服屋を継いだ娘と元同僚の夫。 葬儀屋の娘とその婿。 4人が交じり合い、しらず深みに嵌まっていく。 告げ口めいた自伝的小説達に比べれば まだその色は残ってはいるものの ただただ吐き出すだけではなく、ようやくきちんと小説として描かれた作品となった気がした。 【図書館・初読・...

老舗呉服屋を継いだ娘と元同僚の夫。 葬儀屋の娘とその婿。 4人が交じり合い、しらず深みに嵌まっていく。 告げ口めいた自伝的小説達に比べれば まだその色は残ってはいるものの ただただ吐き出すだけではなく、ようやくきちんと小説として描かれた作品となった気がした。 【図書館・初読・2/21】

Posted byブクログ

2012/02/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

これも黒ムラヤマ作品。分かんないなぁ~、登場人物皆の考えてることがさっぱり分からない。そしてラスト…あら、これで終わりですか!?って感じだった。村山由佳氏はこれからどういう路線で行きたいんだろう…。

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