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銃・病原菌・鉄(上) の商品レビュー

4.2

432件のお客様レビュー

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  3. 3つ

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2024/08/26

現在の世界に広がる富のパワーの「地域格差」を生み出したものはなんなのか?を問う一冊。 「なぜ人類はアフリカ大陸で誕生したのに今日のアフリカ大陸は他の大陸と比べ発展途上国の割合が大きいのだろう?」という疑問を解決すべく購入しました。 読み進めていくうちに点と点が線で繋がる感覚があり...

現在の世界に広がる富のパワーの「地域格差」を生み出したものはなんなのか?を問う一冊。 「なぜ人類はアフリカ大陸で誕生したのに今日のアフリカ大陸は他の大陸と比べ発展途上国の割合が大きいのだろう?」という疑問を解決すべく購入しました。 読み進めていくうちに点と点が線で繋がる感覚があり気持ちいい。先史時代が現代の研究などでこんなにも解き明かされていたとは驚きです。 丁寧に説明してくれてると思うが、何回も同じことを説明している気がしてくどい感じがする…。 早速下巻を読み進めようと思います。

Posted byブクログ

2024/08/11

『銃・病原菌・鉄』を読んで、特に興味深かったのは、なぜ特定の動物だけが家畜化され、他の動物はされなかったのかという点です。シマウマが家畜化されなかった理由や、家畜化された動物が文明の発展にどのように影響したかが印象的でした。この本は、人類の歴史を地理や環境の視点から考察することで...

『銃・病原菌・鉄』を読んで、特に興味深かったのは、なぜ特定の動物だけが家畜化され、他の動物はされなかったのかという点です。シマウマが家畜化されなかった理由や、家畜化された動物が文明の発展にどのように影響したかが印象的でした。この本は、人類の歴史を地理や環境の視点から考察することで、文明の発展を理解する手助けをしてくれます。

Posted byブクログ

2024/07/31

「サピエンス全史をどう読むか」という本の巻末の参考書籍に載っていたので、BOOKOFFオンラインにて上下巻を購入、上巻を読了。 タイトル通り銃や病原菌や鉄の伝播から世界史を解釈し直す試みだ。上巻では食糧生産と定住化、家畜を飼うようになってヨーロッパにおいて天然痘などの病気が牛痘...

「サピエンス全史をどう読むか」という本の巻末の参考書籍に載っていたので、BOOKOFFオンラインにて上下巻を購入、上巻を読了。 タイトル通り銃や病原菌や鉄の伝播から世界史を解釈し直す試みだ。上巻では食糧生産と定住化、家畜を飼うようになってヨーロッパにおいて天然痘などの病気が牛痘から派生し、ヨーロッパ人の上陸と共にアメリカ大陸にそれが持ち込まれ、アメリカの先住民を壊滅させたというところまで。 アングロサクソンを始めとするヨーロッパ人やアメリカ人は「人種的に優れているから」世界の覇権を握ったのか、それとも地理的に優位な立場にあったからか、優位な立場にあったとしたらなぜ優位だったのかなど、丁寧に論を進めてあるので上巻も下巻も共に分厚い。 どういった結論を著者が出すのが結末が気になるが、ぽつぽつと読める時間を見つけては読み進めている。

Posted byブクログ

2024/06/24

本書を読むまでは、なんとなく無意識的に 原始的な生活をしている(と表現する時点で誤謬なのかもしれないけれど)地域や時代の人類は"その時点までに偶然的要因で手に入ったモノの恩恵を受けて生きている"と考えていた。 ただ、狩猟→農耕の流れや家畜の話からわかるように...

本書を読むまでは、なんとなく無意識的に 原始的な生活をしている(と表現する時点で誤謬なのかもしれないけれど)地域や時代の人類は"その時点までに偶然的要因で手に入ったモノの恩恵を受けて生きている"と考えていた。 ただ、狩猟→農耕の流れや家畜の話からわかるように彼らは常にその時に選ばれるべき合理的な選択をしており、まして自分たちの今いる文化がそれらに対して進んだ地点にいると考えることが重大な勘違いを含んでいることに気づけた。 もう少し読みやすい書き口だったらいいな~

Posted byブクログ

2024/06/13

読みきれぬ。短時間で一気に読むぞという気概がなければ私には読めない気がしている。個人的には説明がくどく長く感じてしまった。

Posted byブクログ

2024/05/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

やっと、読めたー! 何度、チャレンジしても三分の一ぐらいで、挫折を 何回繰り返したことか。。。 内容的には、非常に唆る内容で、興味深く読んでるんだが、とにかく長い!難しい!表現の重複がお送り!(これは、大事な事だから繰り返しているだけと思うが) 内容は大まかにいうと、先住民を虐殺され、あまつさえ植民地にされたオーストラリアや南北アメリカ大陸。彼らは、何故にヨーロッパ勢に遅れをとったのか?逆に、アボリジニやインディアン達がヨーロッパを攻め込む事は、何故できなかったのか? という問いに、あらゆる角度から説明していく話。 大きな要因としては、やはりタイトルにもある通り、病原菌が大きく関わっている様。特にアメリカ大陸に持ち込まれた天然痘は、当時2000万人もいたアステカ文明の人口を160万人にまで減らすという恐ろしい致死率で蔓延、インカでも同じ様な事が起こった。 そして、何故、新大陸(アメリカ)は旧大陸(ユーラシア)の病原菌に対し、こんなにも免疫がなかったのか?それは、病原体の進化の多様性にあったと。 基本的にウイルスは、種族を超えて感染していく度にエラーを起こし、変異していくらしい。そして、その種族は人の場合、大型哺乳類が1番適している。特に群居性のある動物。 旧大陸には、何種類もそういった動物はいたが新大陸には5種類しか存在せず、また、その5種に関しても、人間とそこまで密接な関係ではなかった。その為、新大陸では危険な集団感染症を起こす様な病原体が生まれなかった。それが、不幸にも旧大陸の病原体に対し、全くの免疫を持たずに接触してしまうという結果に繋がってしまう。 ちなみに、新大陸の大型哺乳類が少ない理由は、13000年前の氷河期でほとんど、死滅してしまったというのが、理由らしい。 その他、ネアンデルタール人はクロマニヨン人にほぼ完全に撲滅させられたらしく、混血の様子がほとんど残されていないという事。 また、人類は14種の動物の家畜化に成功しているが、サハラ砂漠以南では、それらが1種もいない事。 シマウマは個体差ではなく、種族として気性が荒く家畜化には、不向きだという事。 情報の伝播は、東西の移動は早いが、南北になるとだいぶ遅くなる。(これは、気候帯が大きく関与している。) そして、熱帯雨林は緯度±10度以内にしか存在しないといった。知識がてんこ盛り。 とても、為になる内容だった。 熱が冷める前に、早めに下巻にチャレンジしたい。

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2024/05/15

人類史をある角度から切り込んで、非常に丁寧に文献をあたり考察していて、説得力はあるが、説明が細かすぎたり重複したりテンポがよくないので、読み物的には読みづらさはある。 とはいえ自分の中で漠然と都市伝説的に捉えていた謎が、根拠を持って順序立てて明かされていくのは面白かった!知って...

人類史をある角度から切り込んで、非常に丁寧に文献をあたり考察していて、説得力はあるが、説明が細かすぎたり重複したりテンポがよくないので、読み物的には読みづらさはある。 とはいえ自分の中で漠然と都市伝説的に捉えていた謎が、根拠を持って順序立てて明かされていくのは面白かった!知っているようで知らなかった事がわかる楽しさはある。NHKのドキュメントで映像を交えたらわかりやすそう。 ホモサピエンス全史からの、これを読んだら良かったかも。下巻も地道に読んでみよう。

Posted byブクログ

2024/03/16

ヨーロッパによる南北アメリカがピサロやコルテスによる武器のみではなく、持ち込まれた天然痘によってももたらされたことは知っている人も多いはず、本書はそこから出発しながら、ではなぜ大群相手に圧勝できる地域とそうでない地域があるのかと問を転換し、人口密度、気温などから分析していく。基本...

ヨーロッパによる南北アメリカがピサロやコルテスによる武器のみではなく、持ち込まれた天然痘によってももたらされたことは知っている人も多いはず、本書はそこから出発しながら、ではなぜ大群相手に圧勝できる地域とそうでない地域があるのかと問を転換し、人口密度、気温などから分析していく。基本的に人口が周密でなければ定住農耕に向かないし、集団感染が起きず、したがって集団抵抗を持たない。また、南北と東西の伝播のスピードに差がある点、栽培に向く野生種の植物、家畜化に向く動物の話など、どれも面白い。

Posted byブクログ

2024/03/06

ジャレド本人からの序文およびプロローグが、とにかく他文化への配慮・リスペクトに溢れている。彼の誤解がないように常に気遣う丁寧な説明は「あぁこの本は安心して読めるな」と思わせてくれる。 「ヤリ」と言う名のニューギニア人との会話をトランジションとして本文が始まり、読み進めていくと、...

ジャレド本人からの序文およびプロローグが、とにかく他文化への配慮・リスペクトに溢れている。彼の誤解がないように常に気遣う丁寧な説明は「あぁこの本は安心して読めるな」と思わせてくれる。 「ヤリ」と言う名のニューギニア人との会話をトランジションとして本文が始まり、読み進めていくと、「なぜヨーロッパ大陸の人々が他の大陸を征服できたのか」がわかる。それこそが「銃・病原菌・鉄」であると。しかしそれは、「ではなぜ銃・病原菌・鉄の戦略を先に獲得したのがヨーロッパ人だったのか」という根本的な問いに答えられていない。ジャレドはそこも忘れず、全ての疑問に順を追って紐解いてくれる。 人間が一般的に家畜を可愛がる傾向にあるという話があり、それが第11章にて、「動物由来の病原菌」の話に繋がるのがまさにカタルシス。 本書は初版から年数が経っており、正直「病原菌」が新大陸に持ち込まれたのが重要だったという話は既に耳にしたことがあるし、高校世界史でも言及されていた。しかし、仮説や結論を導くまでのプロセスや、ジャレドの持ってくる実体験が非常に効果的で驚くほど新鮮な気持ちで読み進められる。 これほどまでに紀元前(先史)の時代に思いを馳せ、考えさせられる機会はなかなかない。

Posted byブクログ

2024/02/20

現代の世界で欧米が権力を持つ理由を考察 地中海の東にある肥沃三日月地帯に農耕向きの作物や家畜化しやすい生物が多く存在 農耕が早く始まる ユーラシア大陸は横長で農作物が伝播しやすい アメリカ大陸やアフリカ大陸は南北に長く気候条件等により伝播しにくい 人口増加 帝国、伝染病の増加、...

現代の世界で欧米が権力を持つ理由を考察 地中海の東にある肥沃三日月地帯に農耕向きの作物や家畜化しやすい生物が多く存在 農耕が早く始まる ユーラシア大陸は横長で農作物が伝播しやすい アメリカ大陸やアフリカ大陸は南北に長く気候条件等により伝播しにくい 人口増加 帝国、伝染病の増加、工業等の文明発達が起きる 病原菌、武器等によりアメリカ大陸先住民より有利となり占領できた

Posted byブクログ