ねたあとに の商品レビュー
どこからが本当でどこからが創作なのか。ということを詮索する時点で野暮なのかもしれないが、境界線があいまいで掴み所のない話だ。 ストーリーは盛り上がりを見せずに緩やかに終焉を迎える。意味深に散りばめられた言葉たちも結局はたいした意味をもたない。 だけどこんなに面白いのはなぜだろう。...
どこからが本当でどこからが創作なのか。ということを詮索する時点で野暮なのかもしれないが、境界線があいまいで掴み所のない話だ。 ストーリーは盛り上がりを見せずに緩やかに終焉を迎える。意味深に散りばめられた言葉たちも結局はたいした意味をもたない。 だけどこんなに面白いのはなぜだろう。 登場人物たちがちまちま行う「ゲーム」が不思議な彩りを添えている。くだらなくて退廃的なゲームの数々は、独創的でありながらなんとなく懐かしい気持ちにさせてくれた。昔、図書館で借りたゲームブックのようにちょっとだけわくわくさせてくれた。
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なかなかよかった。 大人達が夏に山荘で遊んだりするってだけの小説なんだけど、ところどころがすごくいい。 とくに主人公たちが興じる「遊び」は、読んでいて自分もやってみたくなるような気にさせられる。 映画「南極料理人」で楽しそうにしてるのをみているかんじ。 映画化したらみてみたい...
なかなかよかった。 大人達が夏に山荘で遊んだりするってだけの小説なんだけど、ところどころがすごくいい。 とくに主人公たちが興じる「遊び」は、読んでいて自分もやってみたくなるような気にさせられる。 映画「南極料理人」で楽しそうにしてるのをみているかんじ。 映画化したらみてみたい。きっと好きな映画になると思う。
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らしい作品です。 避暑地の別荘(と言っても、色んな虫が生息する古い山小屋)で、いい大人が数人、ひたすら自作ゲームを楽しむ話。著者自身である主人公コモローのHPのウェブデザイナーをしている久呂子さんの視点から、コモローやその父親、友人達が描かれます。 何だか得体の知れぬ面白さで、時...
らしい作品です。 避暑地の別荘(と言っても、色んな虫が生息する古い山小屋)で、いい大人が数人、ひたすら自作ゲームを楽しむ話。著者自身である主人公コモローのHPのウェブデザイナーをしている久呂子さんの視点から、コモローやその父親、友人達が描かれます。 何だか得体の知れぬ面白さで、時には吹き出すようなシーンもありますが、全体には起伏もなく、ただただゲームと登場人物の会話が続きます。 なんだか不思議な雰囲気があって、その雰囲気を楽しむ本です
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